第一肋骨

第一肋骨

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福岡での運動連鎖道場。5月14-15の二日間頭蓋・顔面・頸部がテーマでした。大分前になりますね。

第一肋骨は斜角筋がついている特殊な肋骨です。肋骨は基本的には肋間筋で挙げ下げされるのですが、第一肋骨のみ上に挙げるための筋肉が肋間筋ではないのです。よって肋間筋の代わりに斜角筋が働くのです。斜角筋は呼吸補助筋として過剰に働くとよくないとされている筋肉です。呼吸器疾患の患者においては斜角筋の過緊張がみられることが多く、この筋肉を使って呼吸してはいけないという風潮もあります。しかしながら、実際にはこの筋肉があるからこそ第一肋骨は挙上運動ができるのです。よって最適な筋活動にて機能していなければいけません。

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運動連鎖道場10期性 in海老名風景です。

腕を挙げるときにもできれば斜角筋の緊張は避けたいところです。この斜角筋のついている第一肋骨はAKAなどでの必須の部位となっています。それは効果が高いからに他なりません。第一肋骨はよく観察していると二通りの変位がみられます。いわゆる挙上と下制です。言い方を変えると上方回旋と下方回旋位とも言えます。
 多いのは上方回旋ですので鎖骨の内側から第一肋骨を触知して軽く押さえこむとリリースできることになっています。しかし実際のところはそんなに簡単ではありません。肋骨は脊椎の横突起に接しておりぐるっと回っています。よって、ある一点を施術しても回っているので、前後の付着部の肋骨に対してアプローチすることが有効なのです。一部位をアプローチしても効果は一瞬の場合は、付着している二点両方に何らかのズレがあることが考えられます。よってワッカを把持するように上方または下方に回旋させることが有効なのです。
 多くは上方回旋になるのは斜角筋が緊張するからです。斜角筋が緊張するのはなぜか、それはベクトルがとても限られているからです。斜角筋の走行は頸部に沿って走っていますが、少しでも頭位が変化すると斜角筋の本来の働きである分節的な頸椎の動きではなく、単なる筋緊張の固定筋としての役割になり下がってしまいます。
 よってこの斜角筋そして前述した胸鎖乳突筋がリラックスした頭位および頸部の位置関係を探す時に、この料金の緊張はとても参考になるのです。正しい頭位はそれは筋肉位にて決めるということです。
 第一肋骨へのアプローチを鎖骨の上だけですと、どうしても押さえこむことになり下方回旋位にある肋骨を戻すことができません。やはり馬蹄形のイメージにて把持してアプローチすると効果的に改善を促がすことができます。適応はTOSであったり肩コリ。そして姿勢制御全般に効果的です。
 私のなかでは鎖骨と第一肋骨のアプローチは必須となりつつあります。あまりにも効果が高いからです。mobilityだけでなく変位している肋骨を戻すという発想も必要なのです。この肋骨は第一に限らずダイレクトにアプローチすることに意味がある部位です。大概は運動連鎖にてアプローチしますが、肋骨だけはダイレクトアプローチが有効なのです。
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