運動連鎖アプローチ研究会記念大会

part50記念大会報告
臨床30年宣言

 さて報告が遅くなりましたが、運動連鎖アプローチ研究会記念大会の報告をさせていただきます。連休の5月3~4日の二日間、神奈川県の橋本の杜のホール橋本にて開催しました。参加者は震災の影響もあったのか40名あまりでしたが、私自身とても得るものが多いセミナーでした。
そこで得られた結論は何事も30年間積み上げるということです。石の上にも3年、10年ひと昔など格言がありますが、臨床は30年です。私は22年目に入りましたが、いまだに理想に届かないジレンマに苛まれていました。しかし、今回大会を通して30年という歳月をもって自らのスタイルを確立するというスタンスに触れることができ、自分のカラーをしっかりと出してそして体系づけて迷いなく主張できるのが30年ということなのです。廣戸聡一先生もしかり、有田秀穂先生、櫻井忠敬先生、山村庸子先生、今回は講師ではありませんが入谷先生、宗形先生しかし、30年かかっているのです。入谷先生でさえも昨年お会いした時に、最近迷わなくなったと言っておられました。入谷先生ともあろう人は今ごろ迷わなくなってとは?謙遜しているのだろうぐらいに思っていましたが、それが事実であることがわかります。いろんな情報があります。確かに情報社会においては30年もかからないかもしれません。あらゆる分野で種目にもよりますが、30年というスパンが共通であるはずはありません。採点や競技となると年齢や体力のピークもあり、若くして一流と呼ばれるアスリートは多くいますが、道と例えるならば監督やコーチになってその真髄を理解し伝え育てられるようになるのは、必ずしもトップアスリートとは限りません。
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大会の前日に廣戸道場にて打ち合わせをしました。原宿にある道場です。
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廣戸道場のスタッフの皆さまは本当に理解と熱意がありました。運動連鎖アプローチ研究会の活動をとても興味深く聞いていただきました。
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廣戸聡一先生が百聞は一見にということで、実際に施術していただきましたえ。25000症例の分析の結果辿りついたコンセプトが4stance理論だそうです。入谷先生ともコンタクトをとったいらっしゃるようで、お互いが刺激し合う関係にあるようです。入谷先生が同志として共に認めあえる関係は理学療法士ではいないでしょう。つまり他分野といいますか理学療法士ではない廣戸聡一先生の身体機能理論と結果にこだわった体系に共感しているのです。やはり習っているようでは駄目ですね。必ず独自のものができるのです。逆にいえば同じものができるほうがおかしいのです。もちろん行き着く真理は同じようなところになるとは思いますが、色が違うべきなのです。
ちなみに私はB2typeだそうです。足・膝・股関節・肩・肘の動くパターンそして胸郭の動く角度などはタイプによって傾向があり、その使いやすい本来の型に戻してあげるというのが4stance理論のポイントです。指にも傾向があります。例えば私は首と肩の間に受話器を挟むとすると首が傾くタイプなのです。そういったことを知っていると格闘技において私の場合は肩を挙上させておいて固めるときまってしまうということになります。もともと廣戸聡一先生は格闘技団体パンクラスで活躍されていたこともあり、壊すところから入っているので逆に戻す方法もわかるということなのです。いずれにせよ恐るべき臨床家です。この廣戸聡一先生が30年間突き詰めた結果なのです。文献や書籍を読んで勉強するだけで満足してしまっているのではなく、実際に真剣に患者さんと対峙しながら自らデータをとっていくのです。データも測定ではなく変化をみていくのです。どのような変化があるのはかは予測できなにので運動連鎖です。実際の変化を具に観察するのです。観察によって得られた治療体系なのです。多くの治療体系は先人が苦労して作り上げたものですが、テクニックにすぎないことが多いのです。動きや運動連鎖が伴う体系はほぼありません。一つのフォーマットになってしまっているものが多いのですが、患者においても自由度です。大切なのは多くの自由度に対して臨機応変に展開できるのが臨床家なのです。一つの型のみを提唱する先生もいますが、その方法や理念に当てはめようとする傾向があります。インパクトはありますが実際に臨床になるとはたと手が止まってしまうか、応用展開できないことが多いのです。
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さて大会の受付嬢です。
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圭さんも手伝っていただきました。今回お呼びした講師の先生方とも交流をもってさらに活動や価値観の幅を拡げられたようです。
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オープニングは廣戸聡一先生です。
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不安定とは不安定を認めた中でのバランスなので、エクササイズとしては推奨しない。どういう意味かというと足の裏に地面がついているとイメージして立つと安定するのです。つまり挙げることで支持脚でバランスをとるのではなく挙げた足底が地についているとイメージすることで脳は支持のためのモードとなり安定するということなのです。人間は本来アンバランスな姿勢を受容するためのトライをするようにはできていないというか、そのバランスがとれた機能であるということを前提にエクササイズもするべきなのです。

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柔軟性においても股関節の開きによってつまりが違います。この幅は各々個体差があって一様ではありません。つまり自分の身体にあった前屈の角度なりがあるということです。まさに運動連鎖ですね。

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足底からの刺激にてどこを押すと一番身体全体に波及するか?これも個体差があります。つまりその人も持っている本来の荷重部位ということになります。自らの身体を知って自らの身体にあったパフォーマンスを身につけるということが大切なのです。スポーツ選手がいつも理想をもとめて変化させていくのが自らを知るための過程なのかもしれません。それを知ってコンディショニングすると選手の動きが全然違ってくるのです。法則性に基づいて施術するということにおいては、どの筋肉にアプローチしているいった理解の我々とは違った身体理論に基づいたアプローチになります。筋の使い方はあくまで関節であって、身体の機能的な技法のあくまで一部なのです。どの筋肉からその人全体の身体技法への展開へ。今、理学療法士が非常に頭の中で混迷しているその先には身体技法に行き着くのです。身体の機能的とは何か?追い求めて四肢から体幹へと移行してきた経緯があります。しかし行き詰まり、オステオパシーやbodyworkへと何か無いかと模索しています。確かに理学療法にはないものが見つかります。しかしそれは借りてきた他人の殻かもしれません。自ら一から作り上がる覚悟がなければ、またいずれ袋小路に入っていきます。それは誰もが通る道なのですがその袋小路を自ら打開しようとするか、何処かに答えを求めようとするかです。勉強するために聴くというスタンスはまだいいのですが、それさえも怠れば割り切ったものしか見えないセラピストになってしまいます。
 廣戸聡一先生は我々の活動に非常に興味を持って入れて、是非何かあれば力になってくれるとのことです。是非運動連鎖道場の道場生にて殴りこみ?道場破りに行きたいと思います。心ある勇士の皆さま共に理学療法士として闘いましょう。
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