運動連鎖道場in大分報告

頭蓋咬合の効果

 先週の宮崎に引き続き、2月11日の祝日に大分での新別府病院にて頭蓋咬合の運動連鎖のテーマにて道場の追加セミナーを開催してきました。頭蓋咬合については、昨年ぐらいから急速に関心が高まっていることはご報告しましたが、また効果が高いためセミナー後の反響が大きいのも特徴です。四肢や体幹などでももちろん効果は実感できる機会が多々ありますが、普段見慣れていることもあり日常的にその効果を経験しているものです。しかし頭蓋咬合となると、ほとんど触ったこともなければ、効果を実感してこともないという人がほとんどですので、改めてその威力に驚嘆するといったことがおきます。またその治療効果が四肢体幹に比べて長く、私の経験では2週間ぐらいは持続します。四肢体幹で一回の施術で2週間もつことはほとんどないと思いますが、現にその効果を実感できるのです。
 一例を挙げますと、参加者からの報告では鞭打ち損傷後の患者において眼球の奥の違和感が消失したなど、他にも患者にアプローチして今までとれなかった愁訴が改善したなど、期待以上の効果にびっくりしたコメントのような感じです。私自身も歯科に関わりだして17年ぐらいになりますが、最初はその効果のほどを信じられないというのが実感でした。ただ、噛み合わせを改善しただけで、顎関節症ならまだしも、どうして前進の愁訴が改善していくのか????その機序については未だに学会で論議されています。ただ事実として思いもよらない効果があるので、咬合を極めようとする人たちが多く出てくるのです。
 頭蓋ももちろん大事ですが私のスタンスは咬合をからめてみることをスタンダードとしています。脳脊髄液というオステオパシー的な観点と咬合という物理的・運動学的な観点を組み合わせることで、その効果は倍増することになります。もう少し言うと、頭蓋仙骨療法の世界は理学療法ではないのです。空気が別の世界なのです。哲学がホメオスターシスだけにリハビリの自らの力で自立するという理念とは、目的が違うのです。もちろん私もカイロプラクティックやオステオパシー、整体の世界で研鑽することで運動連鎖アプローチを確立していきました。しかしながら、自身が日本の理学療法士であるという観点を忘れずに、理学療法にどのように落とし込んでいくかを考えていました。それは自信の原点を踏まえてidentityを確立するための作業になります。別世界から入ってきた概念は参考にはすれども、そのまま継承することの意味はあまりないと思います。理学療法を見限ってその世界にどっぷりつかるならまだしも、まだ見ぬ人たちに向かって「だから理学療法はダメなんだ」というスタンスに立つのなら意味がないということです。それならば理学療法は理学療法でいいところを認めて、自分がたまたま出会った新しい分野の素晴らしいところを伝える。理学療法にどのように応用しているかを伝える。受け売りではなく、自分の言葉で説明して解説できるようにするのです。
 カイロプラクティックでもオステオパシーでも整体でも歯科でも、理学療法とは全く違う空気が流れています。病院によっても、理学療法のあらゆる治療方法の団体に行っても空気が違うのを感じるように、異文化となります。異文化は自国の文化に入ってくる時に、自国のいいところを残しながら、異国の文化を融合させていくことこそが理想なのです。明治維新より日本文化が多少なりとも損なわれたことは否めませんが、その反省をもとに現在は日本の良いところを見直そうという流れがみてとれます。
 それは理学療法においても同様のことがいえるわけで、実は理学療法そのものの歴史は日本ではたったの40年あまり、そのもっと昔からある日本にある伝統治療技術や身体感を再考したうえで理学療法を学ぶことが望ましいのです。理学療法そのものが、昔からの伝統とは無縁の中から育まれてきたという歴史があります。インターナショナルなスポーツの世界において、そのことを客観的に知ることになります。イチローでありサッカーであったり、特にサッカーにおいては民族性が如実にわかるほどの成熟をみせています。サッカーほど日本人として応援したいと思わせる競技もないでしょう。野球ですと個人の選手として頑張ってほしいと思いますが、サッカーは日本人としてなんですね。その先にはワールドカップが視野にあるからです。メジャーリーグはあくまで、ワールドシリーズと名打った大リーグのチャンピオンが目標になります。ワールドベースボールクラシックはサッカーのワールドカップの域にはまだまだこれからです。
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みなさん熱心に顎の開閉の軌道を評価しています。顎の開口路は正中をまっすぐに降りるのは理想ですが、多くは蛇行します。その蛇行した開口路が正中になっていく過程を効果指標とします。
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ちょっとわかりにくいですが眼球運動も評価として追っていきます。 左右の見やすさ、視野とはまた違いますが単純に運動学的な観点から眼球の動きを評価します。この眼球運動の改善における空間の広がり、そして三半規管なを収めている側頭骨の機能改善に伴う平衡機能の向上、そして頭蓋仙骨療法の観点から器としての頭蓋骨が整うことでの内圧の安定、鼻腔の広がりによる酸素の取り込み呼吸機能の向上、そして蝶形骨のアライメントによる下垂体の鎮座によってホルモンの正常化などの効果が相乗して治療効果となるのです。だから、思いもよらない不定愁訴の改善が歯科の世界で起こってきたのです。

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ということで最後はびbefore ~ afterでいい顔になりました。何より姿勢が良くなっていますね。顎のクリックの消失はもとより参加者そのものが小顔になったり鏡に映る自信のfaceが変わったり、なにより周りから表情が変わったといわれる快感が得られます。もしかしたら参加者に一番喜ばれるセミナーかもしれません。
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Re: No title

山本尚司
ことらこそ大分での運動連鎖道場に全てご参加いただき有難うございました。
また是非大分に帰ってきたいと思います。
ともに理学療法の発展に寄与していきましょう。

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