O脚矯正に朗報!!

運動連鎖道場in山口 報告

 小雪の舞い散る中、というよりかなり積もったなかでの開催となりました。1月15-16という以前なら成人式、今はセンター試験の日程になりますが雪のイメージが強い季節です。日本海側と中心に大雪でしたが西日本も例外ではなく雪景色となりました。移動日が土曜日でしたので開催当日は大丈夫でしたが帰りは新幹線で徐行運転と除雪作業のため2時間近くの遅れとなりました。この山口での運動連鎖道場には長崎や愛媛からの参加者もおり、車での移動ですから大変です。
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会場となった山口大学附属病院の駐車場にて

 さて山口と言えば長州、萩市になります。松下村塾といって吉田松陰先生が開かれた塾でも有名でそこから多くの政府の要人を排出しており、今でも総理大臣を最も多く輩出しているのは山口県なのです。明治維新からの流れが平成となった今でも脈々と受け継がれているといってもいいでしょう。桂小五郎、木戸 孝允、伊藤博文など挙げらたら誰もが知っている維新の立役者がいます。そんな山口ですので、きっと熱き志士がいるのだろうと勝手に思ってしまうわけです。現に薩摩である鹿児島は理学療法においても、勉強会などかなり熱く盛り上がっている話を聞きますので尚更です。しかしながら、歴史上のイメージを勝手に当てはめても困るもので実際には理学療法においては熱き血潮はあるものの一つのムーブメントになるには現職者が頑張るしかありません。土佐の高知に認知運動療法が立ち上がったように、この山口でも維新を起こしていきたいものです。

 さて4回シリーズの第二回となった体幹シリーズ。全てを体幹つまりコアーをベースに組み立てていく内容となっています。前回は軸や丹田そしてsitability、分節的な脊柱運動、骨盤の開閉などを実習していきましたので、さらに四肢末梢の下肢とのつながりをテーマとしました。
 下肢とのつながりということでは股関節がまず要となります。近年スポーツの世界でも股関節の重要性がかなり強調されており、それは体幹といえども下肢との連動性があってのこそという漠然とした感覚からなのでしょう。特に野球のピッチングにおいては、投球フォームの独特の競技特性からも股関節が着目されて動作分析できます。
つまり支持脚もしくは踏み出し脚のどちらにおいても安定性がなくては体幹が傾いてしまい安定しないからです。欧米や南米の選手が手投げのような投げた後に斜めにステップしてしまうのとは違い、日本のピッチャーはホームベース側に投げ終わった後にも制動されることが理想とされます。それだけに股関節の特に内転筋が固くなるようなフォームや身体特性では膝が内側に入ってしまい結果的に床反力を体幹に伝わりにくくしてしまいます。もちろん軸足においても不安定ですとその後のphaseが安定しません。といったことで股関節の重要性が自然と野球においてはルーチンと化されています。サッカーにおいてもブラジリア体操といったどこのチームでも行っている準備体操のなかにはステップを踏みながら股関節を回すドリルが存在します。実は日本の選手がこの股関節を上手く使えるようになってきたのは最近であり、以前は大半は膝もとでの操作がメインでしてた。Jリーグの発足当初サッカーと言えばO脚というイメージがあり、小さなジュニアの選手であっても重度のO脚でハムストリングスは短縮し硬く柔軟性がなく、姿勢もどことなく丸い背中で旨が凹んでいるような選手が多々みられました。ある程度競技特性にあった身体構造になるのは仕方ないとしても、流石に人として機能的ではない身体にもいては競技能力が頭打ちになってしまうのは明らかです。特に私の印象としはスプリント能力の低さが目につきました。欧州南米のサッカーはスプリントに長けており、特に普通に走っても陸上選手と変わらないぐらいのフォームでした。サッカーを長く続けていたら必ずしもO脚の特性が反映した身体操作になるわけではないということです。しかしながら、最近はユーロサッカーも誰でもテレビで視聴できるようになってきて、視覚的に世界最高峰のサッカーがイメージとして頭にインプットされていきます。よって昔ほど極端なサッカーしかできないような身体能力の選手ばかりではなくなってきました。日本人が俊敏性が特徴だと以前より言われていますが、テレビ画面上ではその速さ?がよくわかりませんでした。速さにも判断の速さやボールタッチの速さなどいろいろあるとは思いますが、いかんせんスピードといった観点からは日本人は遅く見えたからです。俊敏性といのはドリブルや一対一において発揮されるべきものであると思われますが、実際に以前はその上手さという点で海外の選手に勝てているとは思えなかったからです。おそらくこの俊敏性というのは、実際に対峙してわかることなのでしょう。目の前に立たれて、自分の荷重エリア内での動きということにおいて特徴的なのかもしれません。しかしそんな小さなエリアでの動きはテレビではよくわからないということです。
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長谷部選手の連動性のなかでも見事なゴール。しかし、何故かスパッとした切れのよさを感じさせないのは何故でしょうか?
  現在行われているアジアカップにおいては、見るからに日本選手の動きが速く感じます。アジアということだけでなくヨーロッパで活躍している選手が多くなったせいもあり動きだしやプレーの速さというものが感じられます。ダイレクトにポンポンつなぐから速くみえるのではなく、その判断や連動性や身体の使い方など一連の総和が速く見えるのです。
 さて話がそれましたが、日本人の器用さボール扱いの上手さは相当なものなようです。足元の操作という点では上手いのだと思います。それは日本人の膝の巧みさにあります。日本人の下腿は捻じれていることが多いのですが、それは膝の回旋を意味しています。欧米人は逆にこの捻じれが少ないようで下腿がまっすぐに伸びています。
私が見ていても、日本人の10%ぐらいの人は膝の回旋がほとんどなくストレートです。病院にくる患者さんは極端なO脚による障害をもって来られるわけですので、大半は捻じれがみられます。この膝の回旋に優れているといってもいい日本人はその膝の器用さをもってボール操作をするのです。そこが足元の上手さとなるのですが、推進や動きなどの移動においては膝をメインに使っては逆にマイナスになります。ここで股関節のstrategyが必要になるのです。ドリブルの一瞬の変化は膝ですが、蹴るときやドリブル突破は股関節の動力がなくしては上手く成り立たないのです。この股関節も殿筋の筋力や柔軟性があればいいかと言われるとそれも違います。サッカーに求められる股関節は新体操のような柔軟性でもなく硬い笑窪のあるボディービルダーのような臀部でもないのです。骨盤の幅広の日本人タイプとしては、本田選手や今野選手や長谷部選手そして駒野選手などもそうでしょう。意外にも今野選手の骨盤から股関節の使い方は素晴らしいですね。長谷部選手や長友選手でさえも仙腸関節を上手く使えていない。時に変なパスをする長谷部選手は経験と判断の早さをヨーロッパでは身につけていますが、まだ蹴りについては改善の余地があります。駒野選手は完全に膝から下で蹴っているタイプ。蹴っても全てブレーキがかかったいるように伸びがありません。DFの吉田選手の蹴りは凄いですね。気持ちよくスパッとでてきます。ストライカーでもやれるのではと思っていしまいます。中村俊介選手は腰の捩じりでボールを扱う選手でしたので、ふにゃふにゃした印象がありますが、それが持ち味となってFKでは独特な個性を持っていました。長友選手の体幹の強さは半端ないですね。ますます磨きがかかっているようで、アジアでは物足りなさそうです。もっと屈強なリーグでこそ真価が発揮されるのでしょう。アジアでは当たりの強さというよりもチャンスメーカーであることも必要なので、もう少し肩甲骨や仙腸関節の出し入れをできる使い方ができれば攻撃の起点となれるでしょう。本田選手に本当に攻守の要であり日本の成長には欠かせないモチベーションの持ち主です。しかしスペインでやるにはスピードと技術が足りないのではと指摘されているように左右のアンバランスさが気になります。軸というか芯が一本通ったコマのような俊敏さが求められますね。軽さはありますが、見事な股関節の動きから脚がでているのが、香川選手ということになります。氷上を滑っているかのような縦に抜けながらボールタッチしてゴールに向かう彼にあったスタイルに周りが連動する必要があります。足元でもらってそれから展開というよりトップスピードのなかでこそ真価が発揮できるのです。全身に均等な配分で力が抜けているのが香川選手の特徴になります。
 伸び悩む日本人としては森本選手や高原選手そして小野選手ということになります。確かに上手いのですが、それが絶対的な飛躍につながらない。骨盤後傾の膝もとでの器用さと股関節と仙腸関節のつか方がどれも中途半端に組み合わさっており、プレーも中途半端になってしまうのです。よって抜け出せない理由はそのプレーの印象となって現れてきます。
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内側ハムストリングスを促通テクニック。股関節の屈伸運動にて膝の屈曲を相対的にゆっくりと遅らせることでハムストリングスがエクセントリックな収縮状態を保持することができます。 
 ということで山口では股関節と膝そして足へと展開していきました。サッカーの話が多くなりすぎましたね。以前より仙腸関節と股関節は相関した動きが必要であり、それこそが重心のコントロールには不可欠なのです。キングカズにはその連鎖性がないために、どことなくいつも力が入った伸びのない動きに感じてしまうのです。この骨盤の動きと股関節の連動ができるということは、横隔膜の動きとも関係してきます。よって重心のコントロールという最も大切な機能へとつながるのです。何度か報告しましたが殿筋の過剰な収縮は必要ないのです。硬い殿筋は股関節の可動性を阻害します。また骨盤の後傾いうならば仙腸関節の腸骨の後傾に働いてしまいます。
 そして大切なのが股関節のspaceなのです。これも最近記事にしましたのでご参照ください。ようは末梢優位の脚の使い方では股関節の動きは抑制されてしまうのです。股関節の動きと言うのはここでは体幹とのつながりということになります。この体幹とのつながりは骨盤底を介してインナーユニットとの連動性ということになります。
bodyworkでは内また、つまり内転筋と内側ハムストリングスの意識性が強調されます。これはピラティスなどのエクササイズにおいてもジャイロトニックにおいても同じです。というよりクラシックバレーにおいて、常に強調されるべき観点なのです。しかしこの内腿の意識というのは強く閉めることを意識するというものでもないのです。過剰な内転筋の収縮の弊害があるからです。あくまで正常な中での適度な緊張です。これは入れるというよりも周りの余計な筋群の力を抜くということで、内腿を浮き上がらせるという表現が正しくなります。

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左脚のlataral thrustが顕著な歩行。研修会の中で下肢に対する運動連鎖アプローチにてthlustが改善。内腿の機能が欠けていると、内側アーチが固くなってしまいます。つまり足の外側に荷重がかかりすぎ凹足になるのです。これはO脚を招きLataral Thrustを引き起こします。。
 O脚の矯正に内転筋の促通が言われますが、それはある意味正しくて間違いなのです。内転筋の促通ではなくて大腿の外側や下腿の筋群のリラックスによってこそ内腿の活性化がなされるのです。実際に内側アーチが全く潰れない硬い足も内腿の活性化によって直接足を触らなくても柔軟に荷重を干渉するための足部に生まれ変わります。
 次回は2月13日日曜日にインソールをテーマに開催予定です!!
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