運動連鎖道場inみやざきⅢ

運動連鎖道場inみやざきⅢ報告
臨床と予習復習の奥義

 11月3日日曜日、宮崎県にて運動連鎖道場の三回目が開催されました、。前日の2日は台風の接近が危ぶまれフライトできるのかどうかハラハラしていましたが、別段問題なく宮崎入りできました。しかし東京の寒さに比べて宮崎は暖かいですね。会場は市内にあります「そう・けん・び」というデイサービスの施設になります。隣接して柔道接骨院が併設されています。オーナーは理学療法士で病院勤務の後、東京に出て柔道整復師の学校に通い卒業後、宮崎にて開業されたとのことでした。オーナーとはお会いしていませんが、いわゆる起業する理学療法士も珍しくなくなってきましたね。
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 左は運動連鎖道場の誘致者であり、世話人である宮崎運動療法勉強会STEP代表の井上宏治さんと、潤和会記念病院の内倉清等さんです。施設は天井が高く、空調のプロペラがくるくる回っています。大きな窓が道路に面して一面に拡がっており、明るい景観を呈しています。

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窓にはデイケア使用のマシンが並んでおり、奥にはスリングがズラリと並んでいます。最近はこのスリングを利用した集団体操も施設で行われているところが多くなっているようです。

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写真が小さくてわかりにくいですが、白いトレーナーを着て施術を受けている人が柔道整復師として活躍されている伊藤 力さんです。午前中から参加予定でしたが仕事が入って午後からの参加に成りましが、なんでも鹿児島まで往復10時間後にかけつけてくれました。選手を見に行ったいたようです。その信頼感というか本当に絶大なものがあります。理学療法士とはまたひと癖もふた癖も違った雰囲気を持っており、私もいつもの道場とは違った緊張感というか視線を感じます。なかなか理学療法士には出せない雰囲気です。前日には懇親会として伊藤さんの話を聞くという趣旨のおとに集まっていただき、その心得を聞かさせていただきました。
 開業独立するとまずデータが大事だということです。それは学術的なデータとかではなくて、売上のデータです。なるほど私には売上というダイレクトな表現は馴染みが薄いなという気がしました。どんなに大きな箱を作ってもベンツを乗っても満足感はない、やはり売上という数値があがってこそ満足感が得られるのです。病院関係者は理念追求型の思考をしています。エビデンスということも常に念頭にありますし、学術的なデータを最も重視する人種です。その理論的は背景は何か?メカニズムは何か?常に疑問があれば調べて勉強するというスタンスが身についており、疑問は全て文章にまず求めようとします。しかしながら人間の機能については思うような文献も文章もなかなか見つからないということが、実は気が付いているはずです。答えは何処に行けばわかるのか?自分で検証するという方法があるではないですか!!その自分で観察し疑似体験をしながら感じて考えるという最大のモードを使っていないのです。カパンディやカリエ、そしてカイロプラクティックやオステオパシー、各種理学療法で散見される徒手療法などは別にデータや測定をもとに構成されているわけでもなんでもありません。観察を触診と自らの身体感覚に置き換えてみることでねん出されたアイデアやひらめきが大半なのです。
 それこそ各種整形外科テストなんて、どれぐらいの感度があるとかの検証はほとんどされていません。理屈は後からつけるのです。伊藤さんはぎっくり腰の患者が来ると自分で全て、模倣してみるようです。ぎっくり腰の患者になりきって階段を昇り降りしたり、それこそ臨床が終わるのが夜の9時、10時でそこから書類などを整理し、その後深夜に検証作業しているその姿を想像しただけでも本当に凄いですね。確かピラティスの夏井先生あ遠藤さんという脳卒中の患者のレッスンにて改善を促している際にも、自らが遠藤さんの歩行を模倣し考えてくれて次のレッスンでのアドバイスやヒントにつながていたことを思い出しました。
 つまり臨床で患者さの予習復習をするということが、とても大切なのです。病院勤務ですと、5時で仕事が終わったら解放されて切り替えるというのが常だと思います。拘束からの解放といったところでしょうか。よって気分転換やリフレッシュが優先されます。つまり病院での仕事はカテゴリーとしてはストレスとして感じているということ少なからずあるということです。私も確かに病院勤務では少しは頭をよぎることがあるとしても、段々と熟考することが少なくなってきていたように思います。ましてや自分の身体にてじっくりと検証して考えるということはほとんどしてなかったですし、その場その場で来た患者を順番に診ていくという感じです。決して手を抜いているわけではなく、その時その時は一生懸命考えても施術しているつもりですが、これが受け身的な感覚なのです。次から次へと患者の予約やスケジュールが詰まっているので、こなしていくことが強制されています。この一生懸命も実はノルマとしてこなしていくという動機が大半を占めている場合があり、これでは自らの意思や判断、信念にて動いているということからは程遠いのです。自らが率先して挑むことで、持っいる技術も最大限に活かせないのです。良く思い返すと、一年目のころは分からない患者のことを、次に来院するまでの2-3日もしくは一週間考え続けるということが良くありました。そして、満を持して来られた時には、そのエネルギーが伝わるのか、予想外の効果を出すことが多々ありました。今でも一年目の臨床やその時の気持ちがリアルに思い返せるというのは、それだけ真剣に一つのことにエネルギーをつぎ込み取り組んでいたということなのでしょう。
 予習復習をする。確かに文献や本で調べることも勿論有効ですが、それだけでは解決できない問題が多々あることはわかっているはずですので、最大の武器であり自らの身体にて検証する方法、なりきり評価を是非やってみましょう。

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