リズム呼吸~丹田とは~

リズム呼吸~丹田とは拮抗ポイントである~

 9月14日、セロトニン道場にて宮浦先生によるリズム呼吸の講義を受けました。今回で二回目でしたが、またさらに多くの発見がありました。丹田という、ともすれば観念的な分かりにくさが先行しがちなものを、より噛み砕いて分かりやすい手掛かりを提示して頂いています。それはズバリ筋肉です。拮抗した力つまりエネルギーがおりなすベクトルの中心を感覚として意識していくのです。最初から中心を意識するのは難しいですが、相対的な関係のなかで中心をみつけるのです。キャパシティーがあるから安定化するという考え方はリハビリにおいてもその通りであり、また拮抗するなかで真ん中がより鮮明化するという感覚もボディーワークで学んだことです。そういう意味では、運動学、運動力学な観点から丹田を理論化しています。伝統的な丹田は精神性がより重んじられる傾向にありますが、リズム呼吸はバイオメカニクス的とも言えます。
 まずは呼吸を4拍子のリズムにのせていきます。リズム性はまさに有田先生の提唱するセロトニン神経の活性化につながる大事な観点です。リズムは全ての呼吸法に共していますが吐きながらです。何故に吐くほうが重要視されるのか!吸わなければ死んでしまうのですから、呼吸とは吸うことなりと言われれば納得してしまいます。生きるという観点からは吸うですが、心身ともに健康で、自律神経の観点からもバランスが取りやすいのは吐くことなのです。ご存知交感神経は吸気であり、副交感神経は吸気になります。生きるということはある意味ストレスの連続であり、交感神経の過緊張を強いられます。人は意識的にリラックスしなければ、神経が持たないことを経験的に知っていたのでしょう。意識しなければ吸うことを優先してしまうのが本能というものであり、吐くことは意識的にしなければ優位にならないのです。ヒトは緊張すると必ず緊張し筋肉が硬くなります。息をひそめる時にはまさに止まっています。
 吐くことにより緊張が解けて、胸郭がより膨らみ易くなるのです。これが吐くから吸えるという背景にある理論であり、結果的に呼吸が深くなるのです。吐かなければか過呼吸になることを考えれば、生命とは吸うことを優先して発達したのだと思われますが、コントロールするためには意識的な呼気が不可欠なのです。
 さてリズム呼吸ですが、音楽家の宮浦先生が体系化された独自の方法論です。緊張を作ることで弛緩を感じ、体幹を地球の軸と仮定し、上下左右前後に南北極の軸を意識しながら動かしていきます。さらに上下、左右、前後の動き出しを拮抗させことで、相反する力が生まれます。そと拮抗した力の中点こそが真ん中、つまりは丹田になつてきます。丹田とは内蔵などの部位ではなく生み出すものなのです。虚空のなかの点ともいえます。生み出すためには、スケールを大きくしなければなりません。姿勢制御も幅があるから、安定化するのです。案山子(かかし)は真っすぐですが、不安定です。動ける幅が大きいからこそ安定するのです。安定のために立ち直り反応、平衡反応があるのです。立位安定のためには、反応は外観からは見えないまでも、さまざまな力の拮抗が内部に起きています。ジャイロトニックではコントラストとうい言葉を使いますが同じような概念です。また、スタビリテイーは受動的である!さいきん、運動連鎖アプローチ研究会では体幹を見る時に重要視している考え方です。拮抗したなかでセンターを意識するということです。つまりスタビリテイーとは運動のなかで不合理な動きがあるからこそ、制動するために働いているメカニズムなのです。エクササイズでやつているコアエクササイズは固めているのです。スタビリテイーとは安定や固定化させることですが、コンセントリックな働きはエクササイズのためのツールになります。実際はグラデーションのような何処の部位とはいえない活動が不可欠です。もちろん筋の断面積が広くなれば、無意識に働き安定するでしよう。
 例えば剣状突起と恥骨結合を北極と南極と仮定し、その軸を意識して赤道上を回していきます、また地軸を伸縮させたり歪曲させたりすることで自ずと中心点が明確化してきます。まさに物理的なコアーマッスルによる応力の拮抗点ができてくるのです。座位や臥位で行うとどうしても重心が挙がってしまいますので、実際の丹田の位置は座位でできた拮抗ポイントよりやや下になります。その位置こそが安定するポイントになるのです。足が地に付いたときは、実際の拮抗「ポイントよりも若干下げることで、安定が得られるのです。よってその下方へ下げる作用として横隔膜が大切なのです。それも吐く息で胸郭も一緒に下げることで得られる実質感なのです。
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