機能障害は夜つくられる

機能障害は夜つくられる

 歴史は夜作られると言われますが、機能障害もまさに夜作られると思われる事例があります。肩関節周囲炎などは典型的な夜間痛がみられます。他の関節でも急性期ならまだしも、何ヶ月も痛みが続くことはありません。しかし肩は夜間痛が何時までも続くことが多々見られます。肩は可動性があり寝ている時でも捻ったり圧迫したりするためとも考えられますが、実態は過度に緊張しているからと考えられます。無意識に緊張して固まっているため痛みが誘発され拘縮が増長されます。筋緊張とは関節の拘縮を誘発する因子となりますので、特に肩関節に関しては情動や心理状態がもろに姿勢を介して背中~肩甲骨にできてます。背中を見れば感情がわかるうように、それは肩甲骨のアライメントにも影響を与えるのです。私がみている事例でも明らかに最初は介護疲れによる疲労をよび体力低下にともなう姿勢の崩れが背景にあったのですが、脇元 幸一先生の理論に順じて姿勢および体力、姿勢制御、脊柱カーブの構築を目指して体力という面では回復をみました。痛みも軽減したのですが、可動域の改善が思わしくないという事例がありました。昼間の痛みは大半無くなったものの夜間の痛みが続いているといたのです。このような場合は観察運動学的なアプローチが糠に釘でちっとも反応しません。よくよく見おなして見ると、どうやら無意識のうちに肩甲骨が挙上してしまう、寝ているときも腋を閉めて肘を屈曲してしまうということでした。身体とは別に乖離した心理が問題であり、それも一日の1/3にあたる夜間で固まったいるとしたならば、やはり障害は夜作られるに当てはまります。
 身体の左右差もしかりです。私は左が右に比べ短縮位ですがこれは日常のコンディショニングにて改善させるのは容易なことではありません。常日頃、日常的に全ての動作にて左右差が生じているわけですので、相当の覚悟が必要です。ましてや寝ているときにも無意識のうちに左が短縮位になっていたとしたら尚更です。寝ているときのコントロールこれこそが最も厄介で改善を遅らせている要因なのです。起きているときの意識がいずれ夜間にも反映するものを考えられますが、意識的に変えられるものならきっと回復は目覚ましく挙がることでしょう。

バナナ体操
バナナ体操よく片側ばかり悪くなる怪我をするという話も聞きますが、これこそは左右機能障害症候群の典型です。患者のカテゴリーのなかにはこのような左右差を念頭においてアプローチが不可欠な事例が沢山います。写真はバナナ体操です。なんてことない体操ですが、ようは着眼点の問題です。簡単で効果的で興味を引くこと、それこそが最も受け入れられやすいのです。縮んでいる体側をを寝る前に伸ばして意識付けすると不思議なことに目覚めてもすぐに反応として体側を伸ばす所作がでてきます。寝る時もあえてバナナ体操の肢位ととるのです。不自然で寝れないといわれるかもしれませんが、無意識のうちに防御姿勢をとってしまうぐらいですのでバナナ肢位ぐらいは問題ないのです。

 よく片側のみが怪我をしたり痛みがでるということを言われる患者さんがいますが、こうなってくると診断名がついた局所をターゲットにする以前に問題が背景にあることになります。左右差があるということは骨盤の歪みを引き起こし、付着する殿筋群や二関節筋のtoneに差ができてきます。spasmをおこした筋群はストレッチをしても全く伸びてきません。それは必要不可欠だからこそspasmが起きているからです。spasmやトリガーポイントがある筋群は筋発揮は低下し、廃用を助長させます。歪が改善し左右差が是正された身体は自然に筋のtoneが改善し、筋の質量も増えてきます。つまり廃用を改善することができるのです。spasmやトリガーポイントが廃用を作るといってもいいかもしれません。
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