サッカーワールドカップ日本人が一番驚いている

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サッカーワールドカップ16強進出 団結力

早朝というか未明からライブでテレビをみていましたが、本当に神懸かり的でした。デンマーク相手にスコア3―1で勝つなんて全てがアンビリーバブルです。世界が驚いたという見出しもありますが、おそらく日本人が最も驚いているはずです。こんなはずはないと・・それも一番大事な大一番にて今までも見たことがないほどの快勝なのですから尚更です。点数が入らない、そして後半攻めダルマとかして耐えきれずに失点を繰り返す場面を、何度となく見慣れた日本国民にとって目を疑うような結果です。私もライブでみていて本当にただただびっくりです。しかし点数が入るっていいですね。じれじれとした見ている側がハラハラするような場面ばかりて、素直に面白くない試合ばかりでしたから。
 勝てない強化試合、取れない得点、さんざんそんな場面を何度見せられたことか。勝つなら1―0か、0-0でスコアレスドローで進出か?負けるときは歯止めがきかくなくなって後半に大量失点か!何度もみせられたこれまでの過程において完全に信じることはできませんでした。まず先取点をとられたら韓国のように逆転して追いつく力はないのではないか!!カメルーン戦も大半は攻められてワンチャンスをものにして勝ちましたが、評論をみるかぎりにおいては内容はお粗末だったというものもちらほろみられました。これがWカップだというふうに考えるからこそありであって、親善試合や強化試合から守り一辺倒の戦術はかえって不安を増長させるだけでしょう。選手もきっと自信はなく半信半疑だったと思います。自分たちは弱いという現実を受け入れ、改革やむなしという状況だからこそ受け入れられた戦術だったのかもしれません。
 決勝トーナメントに進出しましたが、選手で浮かれている様子はありません。監督もりかりです。何故なら自分たちの弱さを自覚しているからです。勝負には勝っていても個々の場面では負けている場面が多々あり、選手も監督もわかっているからこそ耐え忍ぶ我慢をしているのです。個々では叶わないことという前提にて選手が自覚しスタンスも共有し、そして和という最も日本の特徴である武器を自覚するにいたったのです。体力や技術などではないチームの一体感!それこそが日本の一番の武器であることを、この苦しい状況のなかでおのずと悟ることになったのです。一体感を持つためには窮地に追い込まれる必要があります。エゴや体面などを気にしてられない状況です。順風万風のときに謙虚になることは難しものです。チームが勝つことにのみ個人の利を捨てて団結する。おそらく日本人の最たる特徴ではないかと思われます。それこそが我々のidentityであることを改めて気づかせてもらいました。ともすれば技術や体力などの目を奪われやすい現状のなかで日本人らしさがなんであるかを探求することが大切なのです。これは理学療法においてお同じことが言えます。自らのidentityを最初から持たない日本のセラピスト達はとても不安です。何が不満であるというわけではないのですが、漠然とした不安を抱えています。それは核がないからです。COREがないからです。職業人としての核つまりそれは個人のidentityとも関わってきます。今までの日本サッカーがまさに核が無い状況でした。そこにオシムさんという哲学者が就任し日本のサッカーの日本人化でした。何度か記事にもしましたがいったい民族としての特性やキャラクターを論じてどうするんだろう?それでサッカーが強くなるかな?という感じでした。体力と技術とリハビリ的にいえば、筋力と柔軟性およびstabilityが良ければいいプレーができるだろうと・・・欧米にくれべて体力的なコンプレックスばかりが前面にでてくるので、自らの良さや特徴を見直す暇がなかったのです。サッカーは本当にコレクティブ(組織)、ディシプリン(規律)が重んじられる競技です。自由方便に個人の技術に長けたあのブラジルでさえも、ドゥンガの選択は規律でした。あらゆる情報が共通になった状況のなかで最後にものをいうのは規律や組織という人間が構成する不確定な要素だったのです。この規律や組織はある程度必然性と流れが必要です。海千山千のなかで本番を迎えたほうがかえって良かったりなど・・・人間の力ではどうしようもない不確定な要素なのです。怪我があってそれを乗り越えた末に人間的な成長がって競技に取り組む姿勢が変わったりなど、できれば避けたいアクシデントが試合本番を逆算してギリギリの日程であったりとか・・・しかし間に合わないほど直前ならアウトですし・・人知を尽くして天命を待つ・・サッカーの試合でもちょっとした運がなかった・・というコメントも目につきます。どうしようもない運を持っている呼び込む力とはなんなのか?
 本当になんで結果がでているのかあらゆるメディアのコラムをみていると、岡田さんと選手が対等の立場にてともに進んでいることがわかります。カリスマ性があるわけではなく、Wカップ前の危機的状況のなかで選手のなかで芽生えた人任せにしないスタイルが確立していったようです。何かあれば選手間で話し合う輪が普通にできるチームに変貌したのです。チームの武器を選手個々が団結力とコメントしており、試合ごとに「良くなっている」と感じているようです。ワールドカップまでにはチーム作りはすすまなかったが、始まってからチームが作られていった・・・運もあったでしょうが勝利という結果がさらに選手とチームに力を与えていったようです。デンマーク選が最たるもので、今野選手が遠藤選手の得点を正夢となっていたり、本田選手が岡崎選手に俺も入れるかあお前もいれろ・・という会話が事前にあったり、また遠藤選手自身がご両親に今日はFKをプレゼントするというメッセージがあったようで、まさにそれが現実になったりと勝ったからこそでるpositiveな解釈ですが、その不確定なものさえも結果がともなうと団結力と間違いないという自信になってきます。
 監督の表情とコメントからは眉間に皺を寄せたような、あえて作っていた選手との距離感と壁がとれて人間岡田さんになっていました。安心して選手に任せられる・・一人じゃないという余裕と力、孤独な作業である監督という仕事のなかで監督自信が選手という仲間がいることを実感しているようです。選手の団結力、自主性、危機的状況を人為的に作り出すことはできないにせよ、結果的にそれが意図しない形で結実しようとしている現実には岡田さんも選手自信もいくら勝っても驕りはでてこないでしょう。そこには力が無いがゆえに「ここまでやったらやられる」という危機管理能力のさじ加減を選手が手に入れたのです。人為的にここまでの危機的状況を作り出すこをはできませんが、結果的に選手自信が日本人には欠けている自主性というものを呼び起こしたのです。デンマーク戦では最初の15分に押し込まれましたが、すぐに選手間で話し合いそれが監督とも一致したようです。同じ目線で同じような思考ができていたということになります。ここで選手の感じていることを監督がつっぱねたら一気に不安定になってしまいます。団結力、チームのまとまり、これこそが一番の武器だと選手全員が言えるようになりました。まさか団結力が最大の武器だとは、それで勝てるとは一つの要素ではあるにせというぐらいでした。それこそ決定力や戦術こそが大事だろうと思われるのです、日本の武器の一番は団結力とまとまりだということを選手が認識しているところに価値があります。阿部選手のあの献身的な目には一切の私情も感じません。長らくベンチに座っていることが長かった選手であるからこそ、常にチームのためにアンカーとして支え続けられるのでしょう。これこそ侍サムライ精神です。巨人の小笠原選手にも同じようなにおいを感じます。目立たないところで本当にパワーを与えているのは中澤であり闘莉雄であり阿部のような気がします。また本田選手が口ではああいっていますが率先して実は一番チームのためにという思いが伝わってきます。遠慮というある意味日本人の美徳がサッカーでは仇になることがあるわけで、本田選手そのものが自らを洗脳してサッカーに必要なものだけを伸ばしていこうということなのでしょう。その日本人の特性は夢と前にすすんでいく力があってこそ発揮されるんだと教えてくれているようです。
 
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