第四回カイロプラクティック関東支部勉強会報告

第四回 カイロプラクティック徒手医学会関東支部 勉強会 報告

 さて先週になりますが4月3日土曜日の夜に恒例のカイロプラクティック徒手医学会関東支部の第四回目の勉強会が開催されました。まずはいつものように教科書の抄読会で、上位頸椎の変位パターンと肩と骨盤の高低について評価アプローチについてのレクチャーと参加者での実習を行いました。

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まずは肩の高さを確認。見方によって高低はどちらにでもとれることになります。つまり前から見たときと後ろからみたときでは違うのです。これは目線というか目の付けどころが前面からと後面からでは違ってくるからです。本来肩の高さというと肩峰をみるべきなのですが、一般的には僧坊筋の盛り上がりにて判断してしまいがちです。このあたりは眼の錯覚というか自然に無意識のうちに眼のつけどころと情報処理がされてしまっているのです。

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大場 弘先生が真壁さんの頸椎および後頭骨の変位パターンをみています。頸椎と後頭骨の変位は実にうまくできておりお互いが補正するかのように作用しています。後頭環椎関節は最後の砦としてアライメントの正中重力線への帰結を行う役割を担っています。頸椎レベルまで変位していても頭蓋は正中に補正させるべくメカニズムが備わっているのです。それは正中重力線を基準にて自然に行われている営みなのです。

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マッスルエナジーにて上位頸椎の変位をただし、各アライメントの変化をみます。実際に上位頸椎の変化にて多くの姿勢変化をみることができます。宗形テクニックにおいても上位頸椎のマッスルエナジーテクニックを用います。回旋変位を戻す側に抵抗を与えて自動運動を促すパターンと、回旋を戻しておいてから逆側に抵抗を与えて短縮側をリリースすることによりアライメントを改善させるやり方です。宗形テクニックの場合は後頭環椎関節はモビライゼーションにてアプローチしていきます。いずれにせよ脊椎の一番上にある頭蓋骨との要と、仙骨と腰椎5番の関節については脊椎全体の変位を最終的に補正させる重要な役割を担っているのです。よって上位頸椎の下部腰椎は必須としてみていくことが推奨されます。
 頸椎の変位特に下部頸椎であり7番などはとても動きにくい、治しにくい椎骨です。これは経験的にですが肩甲骨のアライメントと深く関係をしています。下部頸椎と肩甲骨は直接的に何かで連結されているというわけではないのですが、菱形筋や上後鋸筋などで固定されていることになるのでしょうか?というより頸椎の中上位は斜角筋、上位は肩甲挙筋、胸椎は菱形筋などにて制御されており、頸椎7番だけ取り残されたかのように宙に浮いているのかもしれません。よって単独で頸部と胸部と肩甲骨のなかで変位をおこしてしまうのでしょう。特に関係が深いのが肩甲帯であり肩甲骨の左右差により引っ張り合いを受けているのです。よって頸椎7番の補正には肩甲骨のアライメントを調整してあげると容易に動きやすくなります。この頸椎7番が変位していると、頸椎6番からが軸になって頭部を支持することになり結果的に頭部が前方位を助長する要因となっています。つまり頸椎6番が前方変位してしまい、屈伸のアームが短くなるのことで頸椎4~5に負担がかかってくるのです。これが頸椎4~5の椎間板傷害や神経症状が多くみられる理由です。頸椎7番は胸椎1番とともに肋骨の一番にて連結がみられることも頸椎6番以上に負担がかかる要因でしょう。頸椎7番は隆椎と呼ばれているぐらい長く大きな棘突起を有しています。このあたりの成り立ちの意味を発生学的な観点から考察するとさらにそのメカニズムと役割がはっきりしてくるのでしょう。肩甲骨および胸椎以下の影響が大きく首に負担がかからないようにするためなのか、または肩甲骨の動きには、歯でいえば犬歯のように核となる機能的部位として隆椎があるのかもしれません。この隆椎を補正するということは生体にとって有形無形の恩恵を受けることができます。宗形テクニックにおいても下部頸椎の補正は必須であり、運動連鎖アプローチ研究会でも頸椎回旋~気納骨連鎖の改善部位として頸椎7番は必須です。頸椎7番を補正するということは頸椎を長く使えるということであり、負担を軽減することにつながります。四つ脚であれば間違いなく隆椎が起点となって頸椎と頭部は動きます。直立してしまったからこそ、その役割が損なわれやすいものと思われます。

 さてこの後に私が視線と身体機能というような題目にて、人の行動に視線がどのような役割を果たしているかをレクチャーしました。専門でもないので身体運動学の樋口先生の項目の受け売りですが、今後視線と機能的な意義とリハビリテーションへの応用という可能性がおおいに拡がっています。中心視、周辺視、の役割や実際のスポーツ場面などでの使い方、そして脳卒中や転倒しやすい高齢者の視線行動の特性などが明らかになることで、眼球運動へのアプローチもエイジングや廃用性、身体イメージといった観点からも論じることができると思われます。

次回は7月4日日曜日 サレジオ高専という町田市の多摩境駅の近くにある学校にて一日セミナーを開催します。そこで特別講演として樋口先生においでいただく予定となっています。また詳細をお知らせいたします。

カイロプラクティック徒手医学会関東支部も参加者が少数精鋭でやっており、とても密度の濃い勉強ができています。必然的ではないのですが結果的に少数になっているのです(笑)土曜の夜にプチ勉強にて一週間のさらなる駄目押しのインプットもいいものですよ~




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