宗形テクニック初日

宗形テクニック 初日報告

「私は説明は苦手ですが、臨床では自信があるんです!!全ては経験に裏付けされているからです」
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いよいよ始まった沖縄での宗形テクニック。セルフアライメントコントロール、医療情勢がどんどん変わりまさに時代が宗形先生に追いついてきたともいえます。というのは、参加者の多くの参加テーマが、やはりその時はいいけれど効果が持続しない、この誰もが感じている疑問というか直面している現実です。疑問に思わないまでも必ず経験はしているはずです。しかしながら、それは患者さんがやらないからだ!!自己責任!!と片づけてしまっている傾向があります。または施術に重きを置かれているため、どのようにモチベーションを上げて教育していくかといくことに時間と頭が回らないということもいえます。また考えていたとしても、その時の変化に満足してしまっているか、とことん突きつけていない・・何が何でも自己管理できるように徹底して指導しようという意気込みがないのかもしれません。もちろん即時性がだせるからこそ患者のモチベーションは上がり、信頼関係ができるわけですのでテクニックが必要であることは間違いないところですが・・・
 ようやくといいますか理学療法士も自身も自らコントロールできることこそがリハビリテーションの理念であり、やるべき役割ではないかとうすうす気づいてきています。気づくというかこれも当たり前のことなんですが、ただしっかりと理念を示されていない哲学がない現状ですので、提示して力説して認識しなければこの当たり前の理念もただの言葉になって形骸化してしまいます。これこそが専門性なんだと自覚する必要があるのです。ピラティスではコントロロジーという造語がありますが、これは自らの身体をコントロールする・・動きをコントロールする。コアーを使って・・ということになります。しかしながらリハビリテーションのコントロールは自ら日常生活のなかで痛みやアライメント、姿勢をコントロールするというさらに包括的な意味あいがあります。
 宗形先生にあって我々日本の理学療法士にないものは、どうやったら戻ってしまうのかの検証です。またどれぐらいの持続効果があってどのような機序にて戻ってしまうのか?楽になった動きやすくなった軽くなったという自覚的な検証だけでなく、さらにフィジカルアセスメントとしての指標です。筋力やROMは確かに指標として使っているでしょう。筋の使い方や体幹が安定してきたなどの指針もあるでしょう。それではどの方法がどの部位へのアプローチが優先順位として効果が高いのか?どれぐらいの頻度でどれぐらいの期間やれば定着していくのか?そしてその時期によってやるべき課題を変えてクリティカルパスのような発想を構築しているか?このあたりが実はできていないことを実感しました。まさにテクニカルなセミナーというだけでなく臨床効果を上げるための様々な工夫と経験が惜しみなく含まれています。宗形先生は常に臨床にて効果検証を繰り返しながら、経験をベースに体系を作り上げていっています。なにかを教わってせつな的に試して効果がでてそのあとはどうしようではなく、戻ってしまうのには何が原因何だろうということ追究してきたのです。どうやったら良くなるのだろうという発想から、どうやったら戻ってしまうのだろう?この発想が大事なのです。その指標としてランドマークがしっかりとわかりやすい骨のアライメントをベースに検証しているのです。筋の使い方や発揮量などは臨床では定量できかねるところがります。定量といえなくても定性的な評価としても難しいのです。しかしアライメントであれば慣れれば整形外科的スクリーニングテストと一緒で確実性が増してきます。陽性か陰性かなどは整形テストであれば何ら難しくありません。そのスクリーニングを姿勢に求めようとする傾向もありますが、これがでは5mmずれていたらどうするんだ?外観からみた姿勢は立ち直りや代償の結果本来とは違う緊張を強いられて立っていることが多々あります。もう少しだけミクロな視点で細分化して関節レベル、そしてアライメントレベルでみていくことができるのです。それが関節のズレというまだ理学療法において未開な部分です。アライメントが先か筋活動が先か?この議論がもう少し必要でしょう。また能動的と他動的の効果の違いも考えていくことが大切です。
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頸椎の側方ズレに対する評価とアプローチ。頸椎のズレを改善することにより肩甲骨のアライメント、首の痛みはもちろんのこと頭痛や肩コリなどの症状改善を促すことができる。腰痛の軽減につながることもあり、アライメント矯正の角となるアプローチといえます。

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この頸椎の側方ズレにおいてはセルフでも簡単に行えます。自分で行う場合は両手でミートローフを均等にこねるように、生クリームをパテで均等に塗りたくるようにアプローチできます。頭が軽くなる頸部が楽になるというような変化が自覚できます。運動連鎖アプローチ研究会においても頸椎回旋~肩甲骨連鎖にてC7を矯正することで肩甲骨と頸部の動きが正常化することが確認できていますので、このあたりは原理として共通する部分があります。

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頸椎の次は上位頸椎~後頭骨のズレです。下部頸椎をはさみこんで正中に保持させると頭部がどちらかに傾くように揺れがみられます。その側屈下側を副運動を促すようにモビラーゼーションすると頭部のズレが補正されます。

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最も衝撃的であったのは臥位にて腸骨が挙上し体幹が短縮している側の上肢を挙上し遠心性の収縮を促した後に、膝蓋骨のズレと腸骨のズレそして上肢挙上を比較すると即座に改善しています。この後に腹筋の求心性の収縮を促すとまた直ぐに戻ってしまいます。つまり施術して改善したことをアライメントで確認したとしても、何をすれば崩れるか効果持続を妨げているものは何かを確認していく作業をしているのです。

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ここで、問題は起き上るときです。このときに頸部の屈曲にて求心性の収縮が入ってしまうととたんに戻ってしまいます。つまり筋肉のメモリーはそう簡単には戻らないということです。最低1週間はそのアライメントを保持するためのエクササイズと姿勢の変化時の注意を促していくと定着してくるそうです。そしてさらに数か月~1年と続けることで筋のメモリーの貯金を殖やしていく作業にて外力が加わったり不良姿勢をとったとしても崩れない身体アライメントが保持できるようになるのです。

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先生自身がとても姿勢がよく存在感があります。それは濃い~威圧的なオーラというわけではなく自立したオーラです。依存させるわけではなく心酔させるわけではなく、それこそが臨床に望まれるオーラなのでしょう。変に自分を偉く見せるような誇張するようなスタンスでは同じ存在感でも全く違った印象になります。
最後は懇親会です。明日はなんと夜の8時までやっていただけることになりました。
「明日が勝負です」宗形先生は毎回患者に出会うたびに勝負という気持ちで楽しく取り組んでいるのです。それは講義においても同じスタンスです。真剣勝負そこが先生の信念であり臨床の理念哲学です。





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