セロトニン道場part2

セロトニン道場part2 クールな覚醒セロトニン神経
上虚下実

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本日、一月からの続編として第二回目のセロトニン道場が開催されました。セロトニン神経の活性化には1.日光 2.リズム運動 3.グルーミング が効果的であることが分かっています。今回はときにリズム運動について詳しく解説していただきました。まず大切なことは意識的に集中してリズム運動を行うことです。例えば自転車をこぐなどもセロトニン神経の活性化には有効であることが証明されていますが、自転車のプロのような競技者と一般人を比較したところ、予想に反して一般人ではセロトニンは活性化したのに対して、競技者は効果がみられなかったそうです。つまり流していたのです。少し刺激が入るような負荷が必要で、もうちょっと頑張ってやれるぐらいでなければいけないのです。慣れた負荷だとあれこれ考える余裕がでてしまい集中ができないのです。漕ぐぞ!歩くぞ!とある程度気合いをいれないと、つまり集中しないといけないのです。例えば歩くのは漫然とやれますが、走るとなると途端に余裕は無くなってきます。あれこれ考えらるなくなります。ただ走ることに夢中にならざるを得ません。走るときの1分がいかに長く感じることか‥人によって運動負荷が違うので、自覚的運動強度のややキツイぐらいを指標とするのがいいかもしれません。つまり歩くとか漕ぐではなくウォーキング、サイクリングでなくてはいけないのです。では時間はどれぐらいな長さがいいのか?研究データからは、4~5分ぐらいで脳内の変化α波が出て来て、15分でMaxになりその後はプラト~か上下してくるようです。つまり15分後ぐらいから後はそのヒトの気分次第で続ければいいとなことです。

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ここでα波がでてきましたが、セロトニン神経とはかなりの関係があります。一般的に覚醒時はβ波が、目を閉じると暫くするとα波がでて、睡眠時はシータ波がでて意識がなくなるてデルタ波がでるそうです。つまりα波は寝入りばな、脳の働きが低下している状態を指しますので、セロトニン神経の特徴である目覚めとともに活動が高まる現象とはま逆なように感じます。しかしながらリズム運動をすると、覚醒度は高まるのに脳波はα波が出ているという特殊な脳内になります。ゆったりと落ち着いた脳内になりながらも、活動は高まる、つまりクールに活性化するのです。つまり日常では有り得ない、人為的に相反する状態を演出する魔法のような方法なのです。人間社会はストレスが常に降り懸かり続ける歴史の繰り返しです。そななかで人間が手に入れた自らの心身をコントロールする術を編み出したのです。これがドーパミン系に頼ってしまうのが薬、麻薬などの依存なのです。ドーパミンには適度はありません。延々に快楽を求め続けるのです。権力、地位、名誉、金など・・・

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 これが禅などの修行で得られる効果の一つなのです。読経をする瞑想や呼吸法など、脈々と受け継がれているのはまさに脳内環境をセルフでコントロールできるテクニックだからなのです。仏門に入ると、世捨て人のような捉えられ方をされがちですが、世間の喧騒から離れることで集中して脳を鍛える、セロトニン神経を鍛えて中庸の境地を目指しているのでしょう。呼吸の方法ですがポイントは呼気にあります。吸気は生命の呼吸、吐くことは能動的にコントロールできます。吸うのは受動的つまり自然に入ってくるのを待てばいいのです。特に初心者が吸うのも吐くのも意識しだすと本来のリズム運動が損なわれ、逆効果になってしまいます。呼気に意識的に腹をドローインさせることが大切です。
さらに深く脳内をコントロールする術を会得したあとに、何が待っているのかは高僧でないとわかり兼ねますが、少なくともその入口、導入のための方法は有田先生により証明されているのです。ともすれば精神論的に捉えられがちな禅などの世界ですが、観念的なものではなく理論的に正しい方法が示されその意義が認識されれば、医療への応用もできてきます。そういった意味においても有田先生の功績、さらにこれからの役割は絶大なものがあります。
またリズム運動で脳のどこの活動が高まるかというと前頭葉だそうです。エアロバイクのいわゆる全身の循環系の効果だとしたら前頭葉の部分が特化して活動が高まることはないようです。前頭葉は人間らしい思考を担っているとともに、集中するということと深く関係しています。前頭葉が働いているからこそヒトの気持ちが理解できたりします。報酬系いわゆるバブルのドーパミンのイケイケではなく、ノルアドレナリンの危機管理センターでもない、その両方を最適なバランスにコントロールするセロトニン神経が強くなるからこそ、平常心を保ちストレスに対処できるようになるのです。
集中すること!!この単純なキーワードが難しいのです。ポイントは左脳を使わないこと、つまり言語脳を使わないシチューエーションにあります。音楽も音とリズムが中心のもので、あまり思い入れがあったり歌詞に意味があるものではないほうがいいようです。御経などはまさに意味はわからないまでも念仏をただひたすら唱える・・その一心不乱に唱えることそのものが大切なのです。環境としては静かな集中できるほおうがいいのです。テレビがついていたり、話をしたりなどはいけません。楽しくできればという意味ではいいかもしれませんが、セロトニン神経を活性化させるのであれば右脳をメインとした使い方、つまり言語にて考えることを避けなければいけません。念仏とは読経とはまさに最大のセロトニン神経強化方法なのです。
 では日光にあたるというのはどのうような効果があるのか?目から光が入ってきますが、セロトニン神経には2500~3000ルクスの光りで十分だそうです。これは朝、カーテンを開けると日が差してくるその光ぐらいだそうです。夜間の蛍光灯などは200~300ルクスだそうです。日中の日差しはそれこそ10000ルクスもあるようです。この光は視覚を通じて後頭葉に伝導路にてつながります。それとは別に直接脳幹にあるセロトニン神経の縫線核につながるシナプスがあるようで、それが神経を刺激しセロトニンを活性化させるのです。
 私が一番感銘をつけたのは上虚下実です。この意味は頭寒足熱のように上は虚で下は実、これではそのままですね。場所としては上とは鳩尾をさします。そして下は丹田、つまりおへそのあたりになります。通常呼吸ですと呼吸は鳩尾が動きます。下腹部はよほど意識しないと動かないのです。腹式呼吸とは実はこの臍で呼吸することをいうのです。この丹田で呼吸する方法としては手を鳩尾と下腹部にあてて動きのフィードバックします。もう少し運動連鎖的に解釈すると、ジャイロトニックではシードセンターと呼ばれるこの部位は、仙腸関節の機能的運動部位でもあります。つまり私も仙腸関節の動きの評価を呼吸とともにやりますが、この動きは相当機能的に重要です。つまり骨盤の開閉は常日頃呼吸の作用にて促がしておく必要があるのす。この仙腸関節が開閉するということは腰部の柔軟性の分節性につながってきます。ロールダウンやロールアップはまさにこの仙腸関節の呼吸にともなう動きがなければできないのです。ジャイロトニックにおけるカールもしかりです。この仙腸関節の動きと呼吸が同期してくると重心が安定します。そして、肩甲骨の動きも同じくよくなり身体全体がexpansionされてきます。横隔膜の収縮弛緩もしやすくなり、いわゆる横隔膜の収縮による圧下により骨盤隔膜の下方への伸びと骨盤全体が下方にelongationされるような感覚がでてきます。
これができるとV字腹筋でバランスをとれるようになります。頭蓋の特に側頭骨も内圧によって躍動感がでてきます。
この物理的な動きはセロトニン神経というばかりでなく循環系や内分泌系などのあらゆる副次的効果をもたらします。
安定した重心はstabilitや体幹だけでなく、おそらくこの丹田がシードセンターが最も大事であり中心となっているのです。
この丹田つまり仙腸関節の動きを呼吸にともないいかに全身につないでいくかが身体機能の基本といえます。それがあってはじめて体幹やstability、コアーエクササイズがあるのです。重心を安定させるための骨盤の機能を明確にしてその役割も含めて考え認識していく必要が改めてわかりました。私自身がこの骨盤呼吸ともいえる作用の大切さを身にしみて感じているところだったので、上虚下実はダイレクトに入ってきました。
 うつ病の人が姿勢が丸くそして表情が乏しいエネルギーが弱っている状態です。セロトニン神経を鍛えるためにリズムのある体操などをすると、抗重力筋が活性化されます。H波という運動神経の活性化をみるための実験をすると、見事にセロトニン神経の興奮性入力が脊髄を介して入り、顔や身体の筋肉が上がってきます。そして豊かな表情と身体表現ができるようになるのです。インストラクターの人たちの生き生きした感じはきっとセロトニン神経が高いレベルで鍛えられているからでしょう。

次回は3月16日火曜日18:30~20:00 セロトニン道場があります。
ご希望の方はどなたでもご参加ください。希望者はメールホームよりご連絡ください。



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コメント:2

おしえてください

縦横滑楽堂
はじめまして 運動連鎖で検索していたらこのブログを見つけました。どの内容も非常に興味深いですね。

さて、
セロトニンに関する様々な見解も楽しく読ませていただきました。

できましたら出典となっている文献等を教えていただけないでしょうか?

よろしくお願い致します。

Re: おしえてください

山本尚司
ご連絡有難うございます。

返信が遅くなって済みませんでした。

セロトニンについてですが私も有田先生の書籍と講義資料を参考にしています。

有田先生の書籍は本当に沢山出ていますので、どれでも参考になります。

特に参考になるのは「セロトニン欠乏脳」生活人新書でしょうか。


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