運動連鎖道場in大分

運動連鎖道場in大分パート1 報告


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 11月28日~29日両日に第一回目となる運動連鎖道場in大分を新別府病院にて開催しました。9月に大分県士会主催にて講義をさせていただきましたが、総論的な内容を受けての専門コースになります。今後は年4回程度の頻度にて開催予定をしています。さて今回の内容ですが「運動連鎖からみたパルペ~ションテクニック」になります。なんの研修会でもそうですが、単発の参加にて習得できることは本当に数えるほどです。もともと道場というカテゴリーを考えついたのは、どんなに大勢を集めて研修会を開催しても、いわゆる大会場と参加人数により高揚感を得られるというイベント的な意味あいが大きくり、最も大事なコンセプトや技術がほとんど継承されないのです。例えば運動連鎖アプローチ研究会ではニュートラルという概念がありますが、100人の前で話しても数人にその真意が伝わればいいほうで、使えるようにとてもなりません。実技が必要なマニュアルセラピーなどにおいて、講義だけでは身につかないのは明らかで、実技があったとしても実際に臨床応用できるまでには長い研鑽が不可欠です。しかしながら道場のように10~20名の少人数では、コンセプトの理解と技術の習得の割合が格段に上がります。でかるだけ多くの人に参加してもらい、コンセプトを理解してもらうのも一つの方法ですが、参加意識が低くなります。息遣いがわかるような臨場感こそが道場のコンセプトになります。

 今回、とくにこのようなパルペーションつまり触擦をベースとして内容にしようかと思ったのには、多くの理学療法士はじっくりと時間をかけて取り組めて、そして積み重なっていけるような研修を望んでいるからです。

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 今回、最初に取り組んだのは膝関節の屈伸の軌道をみることです。参加者が1~3年目未満の経験者が大半でしたので、いきなりオカルトの世界に引き込んでもわけがわからなくなってしまいます。私の経験上、理学療法士が最も興味があるのは下肢であり膝なのです。まずは膝の回旋を裂隙を触擦しながら評価していきます。運動連鎖道場では触擦の練習として頭蓋や内圧をみることが多いのですが、いかんせん解剖学的な知識や触りなれていない部位はイメージがつかないのです。膝の回旋を屈伸にともないモニタリングしていくと実にいろいろな情報を得ることができます。AKPSと呼ばれるanterior knee pain syndromeといわれるいわゆるレントゲン的にも整形外科的なスクリーニングにおいても問題が顕著でないにもかかわらずどことなく膝に痛みがでるというような症状です。いつも膝裏が張っているなどもそのカテゴリーに入ります。だいたい見ているとそのような膝はある一つの動きに方向の違うモーメントが重なっています。たとえば屈伸に伴い内反のモーメントと外反のモーメントがお互い引き合っていたら円滑な間接運動は行われません。動きでみると一瞬動きがとまるような震えるような動揺がみられます。アライメントが極端に外反していると筋肉としては内反に戻そうとする働きが拮抗します。つまり動きの軌道は外反なのですが、モーメントは内反ということがあるのです。引き合う力はやがて筋肉の緊張を生み、痛みへと転換されていきます。

本来であれば内在的な運動連鎖をみるための触擦テクニックとして筋膜の流れや、関節内圧の左右差などをみるのですが、今回は徹底して観察的な動きの評価と触擦を組み合わせた進行にしました。やはり普段触りなれて見慣れた関節ですので、食いつきが違います。
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そしてやはり、目に見えて運動分析ができる足関節の背屈です。背屈は何度か道場でもやりましたが、身体全体が背屈のための連鎖がみられます。一般的な代償パターンは骨盤前傾の胸郭挙上で、その時の呼吸は吸気です。代償ですので決してよくないのですが、患者としては一生懸命やればやるほどこのような連鎖に陥ってきます。

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これは足関節底屈のend feelをみているところです。高齢者で膝も曲がり、腰も曲がりとなっていて歩幅もせまくなってしまう原因の一つに足関節底屈制限があります。背屈に比べ底屈は注目度が少ないですが、とても重要なpointです。


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そして、二日目もマニアックな触擦をしていきました。いわゆる関節がズレル、骨がズレルということはどういうことか?ということを足の骨を一つずつアライメントをみていきました。たとえば母趾ですたIP、MTP、中足骨、足根骨、距骨、踵骨とつながっていますが、見事に回内外がジグザグになっている場合があります。一番いいのは回内外どちらでもないでもmobilityがないわけではないという状態ですが、少なくとも回内と回外が交互に来る場合は連鎖的な対応としては十分できているといえます。、ところが連続して同じ回内や回外が続く場合は問題です。写真は距骨と膝、または踵骨と股関節の連鎖をみているところです。

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荷重が片足にかけた時、膝にフィットするようにかけるか、股関節にフィットするようにかけるかで全く違ってきます。つまり普段は意識しないが個々によって荷重をかけている身体部位が違うのです。そして膝または股関節優位派かどうかは個々に違っていて、結局は足元をい介してですの意で、その連鎖性は見事に距骨と踵の回旋に位相差があり、各々連鎖している関節が違うのも興味深いところです。

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最後に、股関節のニュートラルについての知見ですが、股関節のニュートラルはだいたいは座り癖をみるとい創刊しているようです。これは新しい発見でしたが、確かに和式の生活ではここまで股関節を捻じるというか折りたたんだ肢位にて保持することは様式ではみられないことです。和式の座り癖は相当関係が深いといえます。
また次回は2月11日の予定です。パルペーションをさらに深めていきましょう。

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