ブリージングコアー

ブリージングコアー

 脇元先生によると本来、腰椎カーブはL3に頂点があるのですが、これがL4、L5と下部腰椎になればなるほど体力指数であるWBI(weight bearing index)が低くなります。
マルアライメントの成り立ちは、まず胸椎カーブが無くなることから始まります。それは心理的要素、栄養学的な要素、いわゆる疲労などによって交感神経節がある胸椎から問題がでてくるのです。結果的に脊柱カーブの破綻をきたし、有酸素能力の低下を招きやすくなってしまいます。そしてこのspine dynamicsにて、慢性疼痛はもちろんのこと、初期の癌や糖尿病、うつ病など、あらゆる脇元先生が提証されていますコンセプトにて全てアプローチの対象となります。体幹機能をコア~ユニットとして筋機能からみていくコンセプトから、脊柱のアライメントへとシフトしてきます。まだ日本の理学療法の現状は筋の使い方が中心でアライメントにはシフトしていません。むしろアライメントは既に網羅しており改めて注目する必要性を感じていないというのが正しいかもしれません。
 筋によるスタビリティーのコンセプトによって得られる恩恵は十分に受けたました。次の展開が望まれとているのです。これは時代の要請です。理学療法士のおそらく90%以上に認知され浸透しているであろうスタビリティー、何万人というセラピストによって日々臨床にて検証されています。しかしです、やはり良くなりきらない患者がいることは確かです。認めるべきなのです。全ての方法が、それだけでは良くならない事例があることをまず認めなくてはいけません。ともすれば、ある方法の優れている面ばかりが強調されがちですが、必ず適応と不適応があるのです。ある機能障害には他のコンセプトのほうが適していることもあるでしょう。いいところを伸ばす、教育はそれでもいいでしょうが、医療となると良くないところも敢えてみる勇気が必要です。それが学会だったり他人の眼だったり異文化交流だったりするのです。
 スタビリティーはみんな知っていても、正しく理解して実践できていない!とおそらくその道を極めた(かどうかはわかりませんが)人はいうでしょう。「もっと何かがあるはずだ。まだ評価も含めて見きれていないはすだ」stabilityのコンセプトは既に知識と情報は十分に出回っています。実践もある程度のことはみんなできるはずです。それほど外れたことをする人はいないでしょう。全くの初めて耳にするという新人セラピストもいるとは思いますが、それは新人教育のなかで勉強できるでしょう。問題はある程度経験を積んだ人がさらにstabilityの次のステップを踏む場合です。これ以上現在でている情報をいくらこねくり回してみたところで、でてくる汁は似たり寄ったりです。ガラリと効果の出方が変わるほどのパラダイムシフトは、切り口を変えないと無理なのです。

 理学療法士の8割方できることは珍しくないので専門性だとは認識していません。難しくて一握りの人達だけができるようなものが価値あるものだとして、それを目標にしています。ただ問題なのが目標が憧れになっていて、追いつき追い越そうとする気概がないといつまでたっても自信が持てません。僕なんかが‥という謙虚な姿勢は大切ですが、プロなのですからせめて5年から10年たてば何かしらアイデンティティーを確立したいものです。いつまでも仰ぎ見る人がいても構いませんが、それはb理学療法の狭い世界の中だけにして、外に一歩でれば自信を持ってプレゼンできなければいけません。これは能力の問題ではなく、環境の問題です。置かれた立場の問題です。開業権ができれば自ずと解決する問題なので、あれこれいう必要もありませんが、既に訪問リハビリにて独立している方々からしたら当たり前のことでしょう。開業権ができれば有り難い学問的な講釈よりも、より実践的な内容が求められてきます。知っているだけではなく、実践的でなければならないのです。突き詰めると結論はシンプルになります。ものによりますが人の機能的な原理原則は本当にシンプルです。複雑系など、こ難しく感じるものは多々ありますが、わかりやすくシンプルに説明できる人が支持されます。逆に言い切り方の独断的なスタンスも、これまた洗脳されやすいのでその境界線はムズカシですね~
 さてさて、本題に入りますが、ようはここまでコアーユニットとしての腹横筋・多裂筋そして骨盤底筋をベースとした理論展開にて効果を求めるにあたっては、すでに臨床にて何万人というセラピストが取り組んでおり、誰がやってもそれほど効果に差がありません。逆にいえばそのなかで少しばかりウンチクが長けているなどは些末なことなのです。腹直筋は悪者扱いで定位置が決まっていますが、腹斜筋はインナーアウターの識別も含めて問題が中に浮いている状態です。しかし腹横筋や多裂筋ほど大きな発見や効果、劇的な飛躍はありえないでしょう。すでに得られる効果は絞り出された状態なのです!!
 そこで次なる展開としては脊柱になります。コアーユニットとしては筋が主に取りざたされていますが、体幹の構成要素に脊柱が入っていないわけがありません。筋の機能はコントロールできるがアライメントへの効果は?この観点は全く忘れ去られています。ところが脇元先生や宗形テクニックの宗形先生方はその真理に辿りついているのです。臨床で効果を検証すればするほどアライメントの重要性はまさに筋機能に勝るとも劣らない、いやむしろアライメントが先行して理論展開してから筋機能に入ったほうが時代は早く進んだであろうと思われます。少々展開が逆だったのです。アライメントから入ったほうが関節のズレ、筋の長さそして筋緊張における概念が網羅されるので、結果的に効率の良い動きの中での身体の使いやすさにつながり、体幹のstabilityエクササイズがさらに生きてくるのです。アライメントの条件が整っていたいところでstabilityを高めようとしても効率が悪いのです。
 理学療法のパラダイムシフトにはだいたい10年間ぐらいかかります。何かが出だしてそれが普遍的に認知され検証され、そして次に行こうかなという展開が10年なのです。長すぎ~。10年で検証されたらいいじゃないか!と言われるかもしれませんが、理論的背景が明らかになってくるだけであってその臨床効果が証明されるわでもなんでもありません。どんなに理論がしっかりしていても実際はそれほど甘くないということです。
 体幹の横隔膜の役割でさえもその役割がまだまだ明確ではありません~ましては胸郭も大事だといわれつつ相変わらず繰り返し伸縮を繰り返すアプローチの延長線上にしかなく、臨床効果的には本当に似たり寄ったりです。見る部位が増えたということだけで効果そのものは多少のレベルです。
 いわゆる現在の理学療法の筋の使い方や身体の使い方というのはビジョンがないのです。使い方がいい身体にしよう!というのは、本当に抽象的な目標です。具体的な手段がイメージができません。身体の使い方といっても、現在は体幹の筋に行きつきますが、体幹をどうするのかが明確でないのです。ましてや四肢の筋の使い方なんて連続性のある動きのなかでは、難しいとしかいいようがありません。
 そこで次なる一手は!!アライメントとブリーニングコアーになります。詳細はまた次回!!年末からの運動連鎖道場in東京ではコアーユニットの新たな考え方と、応用性のある体幹を目指してアライメントと呼吸によるコアーコンセプトを徹底的にレクチャーしていきます。
  
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