研修会報告










2005年02月05日

宮古島運動連鎖勉強会(平成17年2月5~6日)場所:宮古島徳州会病院



宮古島での第一回勉強会。ただただ海が綺麗でした。神々の住む島だと思いました。自然がこれほどまでに大きく感じれる場所はそうないと思います。徳洲会病院は大変綺麗で大きな病院で、リハビリ施設も充実していました。PTの数は全島で15人余りだそうですが、参加者はその半分以上の8名+2名学生という盛況ぶりでした。参加者には以前私が勤めていたときに実習生として来ていたヒトや当会の理事鈴木章くんの同級生がいらしゃったりと、世界は本当に狭いんだと実感させられました。
 宮古島のリハビリ事情をご存知の方はほとんどおられないと思いますが、内地(沖縄の方は沖縄以外をそう呼びます)のリハビリとまったく変わりません。向上心と探究心は尽きるところがありません。沖縄にて感じることは、内地と離れているが故に情報に対する渇望感が人一倍強いということです。この飢餓感はハングリー精神となり、貪欲に知識を求めていく原動力となります。実は運動連鎖アプローチ研究会の発祥は2年前の沖縄から始まっているのですが、純粋に求めるその姿勢に大変感銘をうけたことを覚えています。また、沖縄は情報が洗練された形、つまり東京から発信された情報があるとすると沖縄に到着する過程で自然淘汰された情報が行き着くようです。よって、東京の大量な情報網のなかにいてかえって的が絞れない状況よりも、洗練された情報のある沖縄は何が必要な情報なのかがわかりやすいのです。
 話がかなり脱線してしまいましたが、宮古島では若いセラピストがヒトとヒトとの結びつきを重んじながら、真のリハビリの姿を求めてまい進していることをお伝えしておきます。私も実際に宮古島を訪れるまでは、昔からのセラピストが情報もない土地で古典的なリハビリに終始しているのではないかと、いらぬ心配をしていましたがそんな心配は杞憂に終わりました。是非、みなさん住めば宮古?というままに是非訪れてみてください。勉強会については本当に良い雰囲気で進行していきました。また、是非運動連鎖アプローチ研究会としてバックアップしていきたいと考えています。 最後に今回の勉強会を企画していただいた伊志嶺先生に感謝です。


























2005年03月27日

運動連鎖アプローチ研究会In静岡Part12



日時:平成17年3月27日(日)9:30~16:30
内容:運動連鎖からみた動作障害の評価とアプローチ
9:30~11:00 動作の巧緻性の評価とアプローチ
        山本尚司(永生クリニック)
11:00~12:30 足部からみた荷重連鎖と姿勢制御アプローチ
        岡部敏幸(掛川市立総合病院)
 症例検討
13:30~15:00 ADLの評価とアプローチの実際 
       前原恵美(訪問看護ステーションめだか)
15:00~16:30
会場:NTT東日本伊豆病院 (静岡県田方郡函南町平井750)

今回のテーマは最もニーズの高い動作分析に焦点をあてています。理学療法の基礎がまさに運動学に立脚した動作分析であり、学生時代から最も時間をかけて研鑽を積んでいるがゆえに、働き出してからもその探求心はますます高まるものと察せられます。私自身、実は動作分析というテーマのニーズはそれほど高いとも思ってもいなかったので、研修会開催ごとにアンケートで動作分析についての興味が書かれていることにやや驚きをもって受け止めていました。今回は私も含め3人の講師陣をたて、整形から中枢疾患まで全体的に網羅する内容を企画しました。中枢については在宅におけるリハビリの役割が年々高まっていることを踏まえ、現場での動作分析の実際についても報告していただきました。
私自身(山本尚司)は上肢帯を中心にした巧緻性といった観点からの内容を講義させていただきました。巧みな動きを評価するということは非常に難しいことであり、むしろ手を中心としてOT分野のイメージがあります。しかしながら巧みな動きというのは動作全般のことを表しており、動作の円滑さ、協調性のある動きとほぼ同義です。詳細は雑誌「理学療法」の体力評価特集に掲載しておりますのでご参照ください。
 岡部先生におきましては、臨床20年余りという大先輩であり臨床に対する熱意が体中からあふれ出ていらっしゃる先生です。自身も空手を研鑽されており数々の歴戦?の傷跡があるとのことです。昼休みにはスタッフとの空手の稽古、そして一本下駄にてのバランス訓練とその日々の生活そのものが修練といった感じです。また、自身は足底板の入谷先生に深く師事されており下肢からの歩行に対するアプローチを得意とされています。この度、講義で足のアライメントおよび足部へのアライメント補正効果を、骨盤のswayを指標とした観点から研究結果とともに示していただきました。私自身もアプローチと結果が対になっている非常にわかりやすいプレゼンテーションは大変参考になり、参加者からも高い関心が寄せられていました。
実技では体育館にてテーピングを使って歩行をコントロールする方法を教えていただき参加者もその効果を実感できたものと思われます。
 引き続き、片麻痺患者さまの症例検討を岡部先生、前原先生とともに検討会に入りました。
歩行レベルは自立されており外来にて通っていらっしゃる患者さまで、ややスパスティックな歩容が目に付きます。まずは前原先生に全体的な評価をしていただき、岡部先生が足底にインソールのパッドを入れてその変化を観察しました。歩行はもちろん改善していたのですが、驚きはパッド挿入歩行後にベッド上で再評価にて上肢の筋緊張も含め改善がみられていたことです。おそらく適切な感覚入力によりCKCだけでなくOKCにおいてもその治療効果が見られたことはキネマティクスからの効果にとどまらず神経学的な効果を物語るものだと思われます。私自身はその点が最もインパクトとして脳裏にやきついて事項です。
 その後は前原先生には在宅リハビリの実際の現場のスライドを多く示していただき、現場で理学療法評価やアプローチをいかに応用していくかという、最もウィットなテーマについて提言をいただきました。在宅に赴くPTにうかがうと、どのように自身の技術や知識を応用していけるか、identityをだせるかということに頭を悩ませているPTが多くいることを踏まえ、今後はADLへの展開が急務であると思われます。つまり現場をメインとした活動をしている方々の知見がますます重要となってくるということです。そういった観点からも今後はますます臨床経験17年~といった経験のある前原先生のような立場の方が、若いセラピストの指標となっていくべき時代といえます。
 総括しますと、ある観点から臨床をみられている方にとっては、概論的な幅広いテーマでの内容でしたので広く浅くといった点は否めませんが、臨床での一指標にはなったものと思われます。伊豆というやや交通の便が悪いなかにもかかわらず、150名余りの応募者があったということに動作分析に対する関心の深さにただただ驚くばかりです。
 今回、開催にあたりNTT東日本病院のスタッフ、三田久載先生には多大なご尽力をいただき誠に有難うございました。地方開催をするたびに思うことは、同じ理学療法であっても地域性が様々であり、現地の生の声を聴いて初めてわかることが多々あるということです。ともすれば自身の有する環境からの情報が全てのように思ってしまいがちですが、このようなインターネット時代であるがゆえに自らの足にて情報を得ることの大切さを身にしみております。今後ともあらゆる地域のニーズを拾い上げながら全国の理学療法の現状を把握して微力ながら尽力していきたいと思います。

























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