Hands on

Hands on

Hands on(ハンズオン)というのはボディーワークの世界で使われている用語であり、リハビリでいうactive assistに当たります。フェルデンクライスではFI(functional integration)という表現を使います。
動きの軌道に手を添えて誘導するということです。ボディーワークをしていると身体の動きが滑らかになったり安定性が増したりします。理学療法でも徒手療法にてアプローチすると動きがよくなります。いわゆるボディーワークはリハビリでいう運動療法ですが、運動療法と徒手療法にて良くなる動きに相違はあるのでしょうか?こういう時は極端な例を挙げて、比較しでみると判りやすいです。まず徒手療法で間違いなく痛みがとれたり動きは良くなります。しかしバレーダンサ~のように他動的なアプローチのみで柔らかくなるかと言われると、常識的にいっても無理です。持っている能力が最大限引き出されるのが、他動的アプローチの役割といえます。もっといえは潜在的な能力を引き出すことはできても、持っている能力を超えて高めることは難しいか専門外といえます。スポーツ動作などのスキルが他動的なアプローチにて身に付けることはできないのです。野球なら野球の練習が、サッカーならサッカーの練習をしなければ上達しません。あらゆる即自的な治療効果としてFFDが使われることがありますが、開脚のストレッチを指標とすることはありません。また徒手療法にて開脚がベターと地面に頭がつくことはないでしょう。では何故FFDは何をやってもつくようになるのか?FFDの制限因子はまずはハムストリングスや下腿三頭筋などのBack lineの膜構造です。考えられるのは脊柱の可動性はそれほど変わらないように思いますので、ハムストリングスの緊張が変化することでFFDは大きく左右されると考えたほうがいいでしょう。逆にいえば、わずかな脊柱の可動性がハムストリングスのtoneに影響を与える、もしくはあらゆる身体構造の歪がハムストリングスに顕在化しやすいのかもしれません。よってFFDは即自的に変化をすることが多々みられますが、翌日までは持続しません。翌日どころか数時間後、数十分後にはもとの硬さになっていることもあります。
 Hands onは動きの誘導という意味合いから、最近では徒手療法的な手法も取り入れられてきているようです。これはbody workのインストラクターの世界での動向ですが、リハビリがstaticなアプローチから自由度の高いbodyworkの世界への転換を図っているとしたら、インストラクターは動から静への流れがみえます。まるでお互いは端から歩み寄っているようですね。ロルフィングは筋膜という構造へのアプローチがメインですが、この筋膜が動きにもアライメントにも情動にも大きく作用するキーワードであることが最近さらにかわってきており、その治療効果も含めて関節運動学的なアプローチよりもクローズアップされつつあります。ヤムナはボールをつかって筋膜をリリースしながら動きを出していくという、自動で徒手的効果と運動学的効果を引き出せるルーツとなっています。よってセラピストがではなくてコンセプトそのものがすばらしいといえます。ある方法を学んで治療効果が上がるのは、もちろんセラピストの技量もありますが往々にして治療コンセプトによっての効果もあるのです。そのことをしていることでステイタスを感じたり、他の方法を見下したり特別視するのは大いなる勘違いなのです。自分が偉くなったわけでも特別な能力を身につけたわけでもなく、ただ普通に真面目にやっていればだれでも到達できるレベルなのです。このような勘違いをしてしまうと、後に引き返せなくなってしまいます。意地を張り続けるしかありません。周りはその方法がではなくて、それを啓蒙している使っているセラピストに嫌気がさしてきて結果的に人の賛同が得られなくなります。
 繰り返し練習を毎日することでいずれ動きを獲得することができることは確かですが、やはり施術を受けてほぐしてもらったりしたほうが動きの獲得は早いものです。hands onが徒手療法になってくるのも頷けます。それが筋膜へのアプローチであればあるほど動きが得られやすく、また関節への操作よりもより簡便に施術できるので汎用されやすくなります。ロルフィングがトーマスマイヤーによって着目されるのは時代の要請なのかもしれませんね。
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