運動連鎖道場in札幌報告

運動連鎖道場in札幌報告

IMG_2981-1.jpg
一日目のジャイロキネシスレッスン終了後に道場生のみなさんと記念撮影

 とうとうやってまいりました。北の大地北海道札幌にて運動連鎖道場四日間コースが始まりました。まず最初の二日間、5/23土曜日~5/24日曜日に札幌駅近くのリハビリ専門学校をお借りしての開催です。前日の22日金曜日夕方に現地入りし、まずは一日目にボディーワークレッスンを依頼しています、山崎あずさ先生のいらっしゃるスタジオハ~モニックにご挨拶がてらジャイロキネシスレッスンを受けに行きました。現在、私自身がジャイロのプレトレーニング中であり、あらゆる時間を駆使してレッスンを継続することが不可欠です。毎回、いろいろなインストラクターの方々のレッスンを受けに行くことで、新たな発見があります。自らの足りない面々が浮き彫りになることが大半で、レッスンを受けるたびに課題が多くなってきます。やはり自分一人では見えないところが多々あるということです。

IMG_2959-1.jpg
前日の金曜日の夕方から現地の世話人の大城さんと高田さんとともにStudio Harmonic Motion
にてジャイロキネシスレッスンを受けてきました


 全ての事象に共通することであり第三者機関である鑑査が必要です。今回もジャイロキネシスでアップライトにて行う、主に上肢のシリーズがあるのですが、かなり腕を挙げる動作は筋疲労を感じます。実は意外にも日常生活でも腕を挙上する機会があまり無いので、運動連鎖が未成熟なのでしょう。左の肩に僅かですがimpingeを感じるのですが、左肩甲骨が肩関節外転時に早いphaseで出現することが原因のようでした。自らではなかなかcontrolが難しいもので、客観的に観察できないので尚更です。また原因として予測をつけても、身体感覚のなかでcontrolするには更に難易度が上がります。身体感覚てきにはかなりのパラダイムシフトが必要であり、腕を挙げるというイメージを一から刷新しなければなりません。自分の場合、腋のexpansionを意識し(隙間を拡げる)、スクープしながら上肢を挙げていきます。この方法を札幌にいる間にホテルでも試行錯誤し習得したのですが、結果、三角筋の筋感覚が無に等しいほど抜けている、腕を挙げている感覚がほとんど無くなりました。まとめると『腕を挙げている感覚を無くして遠くに挙げて下さい』というcueになるのですが、これをクライアントにそのまま伝えるにはかなりね難易度が高い作業です。おそらく腕を挙げる全ての、全身の運動連鎖が再編されなくてはならないはずです。簡単にいうと『力を抜いて』ということになるのですが、口で言う程簡単ではないことが、実感できました。今は安静時もかなり肩が楽々であり快適です。さて札幌は雨模様で肌寒いぐらいで、また湿度が高いようでした。しかし風も吹いてかなり寒いにも関わらず、街行く人々はかなり薄着です。意外にも北国のほうが寒さに慣れているのかもしれません。

IMG_2965-1.jpg
axial elongationを体幹伸展運動にて体験です。

一日目はテーマは下肢骨盤帯の運動連鎖とbodyworkです。最近の運動連鎖道場では初回にパルぺーションテクニックを持ってくるときと、bodyworkを最初にするときと二通りのパターンを実施していますが、身体を解放して感覚を高めたあとのほうが技術の習得時の感覚がいいように思います。頭で考えて動く習性のPTにとって、たまには身体を動かして感じるというモードを引き出すことが大切なのでしょう。脳には二通りの思考パターンがあり、いわゆる理論派と感覚派です。臨床においても職場おいても理論派と感覚派に分かれます。だいたいどこの職場でもディスカッションになるのですが、かたや理屈で説明を求めるタイプ、そしてよく説明できないけれど臨床でよくできるタイプです。医療となるとどことなく理屈が説明できるほうが価値があるように認識されがちですが、やはり結果が出ないことにはどうしようもありません。この理論派と実践派というのは、まさにPTとインストラクターの立場に当てはめるとさらに色濃くでてきます。実践派は現代において理論派に少し引け目を感じているところもあり、理論派の自尊心は保たれています。この実践派というのはいわゆるセンスとも言われるものでもあり、学生であってもなんとなく知識も技術もない筈なのに患者さんが良くなっていくというタイプのセラピストがいます。野球でいえば感覚派の代表である長嶋さんのような天才タイプなのかもしれません。医療では臨床での結果のみが評価されるわけではなく、数値化できるわけでもないので、臨床効果が出せているかどうかの判断が難しい分野でもあります。その感覚派もいずれは考えて努力なくしては意外にも早くその才能は消えていってしまいます。新人の頃の感覚を忘れないで努力するということになるのでしょうか。本当に知識とは難しいですね~扱いが。

IMG_2976.jpg
一日目の最後はジャイロキネシスです。山崎先生は理学療法士との接点をとても望んでおられました。いわゆる車椅子の患者がスタジオにレッスン希望で来られるようです。それもリハビリを切られないように機能維持するためだそうです。やはりリハビリ難民の現状は巷では相当深刻であり、患者はフィットネス施設やスタジオに流れ、運動指導員やインストラクターの方々にしわ寄せがきているというのが現状です。できれば健康な人を見たい(山崎先生談)・・・患者レベルは理学療法士がスタジオや治療院にて見るという役割分担ができてくることが社会にとって必要なことなのです。ただリハビリはお家に返すという橋渡し的な役割がメインであり、自立した人をさらに機能回復させるためのノウハウは実はあまり有していません。ADLレベルがメインであり、または慢性疾患になってしまうとそれ以上はストレッチをして拘縮予防とROMなどのマッサージレベルの対応になってしまいます。できれば認知運動療法やボバースアプローチ、PNFなどのわかりやすいメソッドにて独立していただけるセラピストが多くでてくることを望みますね。ある程度看板として特化した技術を売りにしないと、病院でのイイとこどりのスタンスでは自由診療ではインパクトがないというか、カラーが明確で無いため一貫性が無くリピートが得られず独立するには不適な面があります。

IMG_2985.jpg
  汗をかいた後は懇親会です。北海道の美味しい刺身を食べてはいポーズ。ここでもインストラクターと理学療法士の気質の違いについて話題になりました。全てを疑ってかかるように教育されたPTは、生活でもその気質が染みついています。かたやインストラクターは人気商売です。ドンドン取り入れてすぐに実践実践の繰り返しです。誰かが次に違うことを言っていても「進化したんだ」と思って吸収していくそうです。味見する前に食わず嫌いをしていると、実はとても栄養価が高いものをみすみす掴み損ねていることも多々あるはずです。まずは全てを肯定的に受け取り、いい部分をドンドン吸収していくスタンスはとても参考になります。PTの場合はイイとこどりと言ってはいますが、その倍ぐらいの批判もしますので、実は肯定的にというよりは都合の良いように解釈しているだけかもしれません。

 北海道のセラピスト20名あまりの方々が集まっていただいた今回の運動連鎖道場in札幌ですが、大学院に通っている人も多く、とても論理的な思考を有しています。何故?という探究がとても深く、一つ一つじっくりと疑問に対して取り組んで解決していくじっくり思考型とお見受けしました。決して投げ出すことなく粘り強く考え取組進んでいく様はまさに道産子特有の気質なのかもしれません。沖縄も北海道も同じく開放感と、ゆったりした雰囲気があるのですが、沖縄が南国の青い海の開放感だとしたら、北海道は広大な大地の雄大さといえるでしょう。北海道の人たちはとてもゆったりとした波長をもっており、大陸的で雄大でスケールの大きさを感じます。東京は次から次へと変化するため、その変化に人々が置いてかれないようにアップアップでついていっているような感じです。よって、じっくりと吟味している時間もないためか、自分のなかで出す結論も早いのですが、それが意外にあきらめの早さにもつながっているようです。つまりある情報があったとしたら、その情報が自分にとってどのような作用を及ぼすかは時間がたたないとわからないはずなのですが、東京では頭で解釈して結論を出してしまいます。経験値が低い情報だけの知識です。
 やはり環境なのでしょうね。沖縄も北海道もゆったりとした流は環境は違うものの共通していることであり、この環境こそが何かを突き詰めていくには、職人として臨床研鑽していく上では大切なのでしょう。野球でいえば楽天の田中投手と早稲田の斉藤投手のタイプの違いになるかもしれません。
 一つ一つをじっくりと積み上げていく思考パターンや疑問に対してしっかりと食いついてくるその姿勢は、私自身本当に参考になりました。関西ではどちらかというと咬みついてくる、東京では当たり障りなく距離感をとり、実感を求めないで頭や心に中で結論を出していきます。取り立てて実感が無くても、評論家のように自分の主義主張を述べます。理屈が達者で少し嫌なタイプですね。

IMG_2989.jpg
二日目はインソールです。④段階ある製作過程をふんで一足分を完成です。
次回は7月19~20日です。また北海道のおいしいラーメンと海の幸を楽しみにしています。
スポンサーサイト

コメント:1

ありがとうございました

富良野の松井です
山本先生  ブログのコメントから失礼致します。 先日は楽しい講習会本当に有り難うございました!すぐに臨床で使えるテクニックばかりで大変勉強になりました。7月も宜しくお願い致します。講習会の富良野開催も楽しみにしております!

コメントの投稿

トラックバック:0