膜と情動

膜と情動

 前節でも膜と記憶というお題で記事を書きましたが、今回は膜と情動です。まー共通していることは膜系が身体構造を司っている重要なファクターであり、姿勢に大きな影響を及ぼしているということです。テンセグリーという言葉を聞いたことがある人はあると思いますが、みると構造的には棒を組み合わせた立体的な形をしています。構造そのものは密ではなく空間的にはハリボテのようです。しかしながら、このテンセグリーはとても外力に対して強い耐性を有しており、しばしば筋膜が身体を支持しているメカニズムとして説明に使われています。しかしながら、テンセグリーとはいえ膜そのものは剛性のあるものではなく、取り出すとそれこそ網のようにぐしゃぐしゃになってしまいそうです。テンセグリーの模型は少なくとも、棒の組み合わせによって作られており、構成要素そのものの剛性を考えても膜系が骨と同様の支持母体としての役割を担っているという説明はいささか無理があるように感じてしまいます。しかしながら、そこが建築物と自由度の高い生命体との違いなのかもしれません。テンセグリーの建築物そのものには可変性や適応性という点においては、生命の形作る膜系のフレームとは明らかに種類が違うものと思われます。人間の意志や神経、筋骨格、躍動性のある営みすべてを反映できるメカニズムを有しているのかもしれません。
 私の最近の経験をあげると、メガネがあります。以前よりメガネは耳にかけるものですから耳は下方に押されます。結果的に私の場合は左耳のほうが負担がかかるようで、側頭筋のspasmが生じます。すると頭蓋そのものが柔軟性が失われるのか、いま一つ情動的に乗れなくなります。また膜の流れを自ら評価してみると胃のあたりに物理的にも負担がかかるようで、食欲が低下したり消化器系の問題としてだと思われる口内炎、口唇の荒れなどがでてきます。コアーもずれてきますので仙腸関節機能障害と思われる機能障害により荷重バランスが崩れ、特に左下肢に荷重しにくくなります。そういった経験もあり、メガネを耳にかけるタイプでなく耳タブの中にひっかけるタイプにしました。最近また以前のモデルに戻したのですが、やはり同じような負の連鎖に陥りいま一つ精神的にも重い感じになってしまいました。調子の悪い時というのは、そういったことも気がつかないもので、ふとしたことで頭蓋を触ってみると随分spamがでていることに気がつき、さっそくメガネを変えTFT(Thought Field Therapy) というタッピングによる思考場へのアプローチという方法にて負の連鎖をリセットしてみると、翌日には胃の調子も口唇の乾きや荒れも口内炎も沈静化してきたではありませんか!物理的なストレスがきっかけとなり、膜系の緊張が生じることにより、心身機能や内臓にも影響がでてしまうという貴重?な体験でした。姿勢そのものは可変ですので、一過性に体勢を変えたからといってすぐに問題が出るわけではありません。ようはコアーに戻れればいいのです。このコアーに戻れない状況というのが、いわゆる生活習慣などによる固定化ということになります。または精神的なダメージや外傷によるストレスが、ダイレクトに身体構造としては膜系に影響を及ぼし、そして固定化、無意識に記憶されてしまうのだと考察しています。Bodyworkという心身へのアプローチが以前より、精神療法の分野で応用されていたりはしていたのですが、私自身は何で運動学的なアプローチが精神疾患などにも好転反応を引き出すことができるのだろうか?と疑問があったのですが、最近のbodyworkマイブームにより、ようやくその原理が理解できる段階にまできたように思います。
 膜の固定化とは姿勢の自由度が失われてしまうということであり、膜のリリースおよび姿勢への気づき、動きへの気づきが伴うことで人は負のスパイラルから抜け出せるのだと思われます。おそらく洗脳などという状況は、ある刺激に対して一定の筋膜パターン化された反応がみられることにより情動的にもコントロールされてしまうのだと思われます。その思考場ともいうべきものは、サインやシンボルなど、トリガーとなるものがあればいつでもコントロールされてしまうものだと思われます。ストレス→構造的な膜系の固定化→姿勢の変化→内臓や神経系の不調和→経絡やエネルギーの滞り→心身の不調和という連鎖になるのかもしれません。情動は東洋医学では五臓六腑と関係があるといわれていますが、何かしら内臓には内臓としての機能だけではない心身への特有の相対的な関係があるのかもしれません。
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大今里リハビリテーションセンター小西です
 お疲れ様です。
毎度楽しく記事を読ませていただいております。
少し質問させていただきたいのですが、
“TFT(Thought Field Therapy) というタッピングによる思考場へのアプローチという方法”とありますが、いったいどのようなものでしょうか?
可能であれば教えていただきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。

TFT

山本尚司
TFTは私も始めたばかりで、元来、カイロの世界では神経学が隆盛だった7~8年前に流行ったような記憶があります。大場先生や本多さん伊澤さんなどのカイロの先生方が相当詳しいと思います。思考場療法とは東洋医学やAK、脱感作などの理論を心理療法の分野に応用した方法です。テクニックとしては心理状態に応じてタッピングの手順(アルゴリズム)が決まっています。私も二冊のど書籍を買って読んでいる途中です。経絡理論が入っていますので、これから効果機序を解明しようと思っています。
 インターネットでTFT協会のHPがあり詳細に説明がありますので参照してみてください。

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