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群馬県バレーボール協会指導者セミナー

スポーツ傷害予防のための ウォーミングアップと動きづくり 
~体幹(コアー)アプローチ~

 2月21日 群馬県バレーボール協会指導者向けセミナーが開催され、講師として呼んでいただきました。協会関係者、小学校、中学校、高校また大学などのバレーボール関係者が一堂に集い、総勢90名という人数での開催でした。群馬県は高校バレーチームや群馬銀行バレーボール部などで、一緒に仕事をさせていただいた経緯があり今回の講師依頼となったわけです。内容としてはスポーツ障害予防のためのウォーミングアップと動きづくりとして以下のような要旨にて開催しました。
  「近年、ウォーミングアップは準備運動や怪我の予防目的だけでなく、競技力向上のための動きづくりを兼ねたコンセプトが主流となっています。特に体幹(コアー)機能を重視したアプローチは、予防と動きづくりには欠かせません。今回、現場に取り入れやすく、効果が実感しやすいコアーアプローチを講義と実技にて紹介していきます。」
 会場は群馬銀行スポーツセンターで、下記のようなパンフレットを作成し2時間という短い時間ですが講義と実技を行いました。アシスタントとして道場一期生の小関さんと楯さんに帯同してもらいました。楯さんは群馬県の東前橋整形外科にて勤務されており、群馬県のスポーツ振興に活躍してもらいたいと思い帯同してもらいましたが、やはり現場の監督さんたちは医療現場への期待は大きく、近隣にて現場のニーズと医療サイドとの連携を強く望んでおられました。医療サイドは「無理しないで休みなさい」というのが常套句となりますが、現場サイドとしては学校ですと実質二年あまりしかない競技生活のなかで、ニーズを理解してもらい目の前の試合にどのように復帰すればいいのか?どのようなリハビリを現場で行っていけばいいのかを知りたいと願っています。医療側としては故障をすれば明らかに無理しないで休んでというのは全くもって間違っていません。治癒過程などを考えてもこれは当たり前の対応であり、いわゆる指示を素直に聞かないので、スポーツ選手を外来でみるのを嫌がる医師もいます。休めばいいことは百も承知で、それでも何とかならないかというニーズにも真剣に可能性を探っていく作業は絶対的に必要です。高齢者中心の病院という流れの中では、スポーツ選手はごくまれに訪れるマレなクライアントであり、一般常識から外れた概念も時として必要になってくるのです。やはりチーム事情のニーズをしっかりと伝えるという役割は、もしかしたらいいリハビリを提供するよりも大切なことなのかもしれません。

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 さて、セミナーは最初の40分あまりは上記のパンフレットを通して、これからのウォーミングアップというのは単に身体を温めるという役割だけでなく、動きづくり、競技力向上というコンセプトも含んだ内容にしていきましょうということを伝えていきました。たとえば障害予防にストレッチは欠かせませんが、やはり怪我をしてしまいます。入念なストレッチは必要ですが、運動連鎖の観点から身体をみていくと、単に筋肉をストレッチするだけでは劇的に身体の可動が伸びるわけでもなく、バランスという観点からみてもストレッチにコンセプトとして入っていません。よって身体を温めるウォーミングアップとバランスなどの動きづくりおよび補強運動は分けて行われています。時間も少なく効率的に強化を図らなければけない学校スポーツなどにおいては、競技力のためにはボールを使ったスキルアップの時間も当然多くの時間を割かなければいけません。リハビリ的にはやったほうがいいエクササイズなどは山ほどありますがトレーニングのためのトレーニングになってしまっては本末転倒です。単なるリハビリサイドの自己満足になってしまいます。昔、あるラグビーチームが身体は筋肉でデカイけど、勝てないチームlがありました。ストレングスコーチがしっかりついて、ウエイトトレーニングをしっかりとしているのですが、肝心の競技力に結びついていないのです。ストレッチぐらいやっとけよ~と何となくやるもんだという認識になっていますが、効果の程は実際のところ実感できません。やらないよりもやったほうがいいのかもしれないというのが現状です。
 さて、今回はコアーを意識した体幹トレーニング、ウォーミングアップにつなげるというコンセプトのもとに、まずは日本人の身体特性として四股踏みが上手くできない人が増えているということ、そしてしゃがみこんんだ時に踵が浮いてしまうという現象を、前後のパフォーマンステストとして随所に入れていきました。そして体幹のインナーマッスルを感じることから始め、そしてstabilityの左右差があることを自覚してもらいました。参加していただいた方々はバレーボールの指導者ばかりですので、ある程度は動けることを想定して臨みましたが、中には運動不足気味の方もいらっしゃいますので運動負荷的には少なめに臨機応変に構成していきました。腹筋系と背筋の運動を何種類かしていくなかで、四股踏みやしゃがみこみがドンドン楽になっていくことを半分ぐらいの方には実感していただけたようです。ようは、繰り返しそのエクササイズをしたわけではないのに、股関節をストレッチをしたわけでもないのに結果的に可動性はひろがり動きにつながるんだということを実感してもらいたかったのです。
 また脳と身体をつなげるということを何度も連呼しながら、運動の見た目、形や種目でなく、意識性に着目することがコアー(軸)を高めていくということを強調していきました。
 余談ですがマンUのクリスチアーノロナルドの側腹部の盛り上がりはなんだと思われますか?

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 セミナー終了後には上毛会館ということろで、情報交換会と称した懇親会が開催され群馬県のバレーボール関係者の重鎮の先生方と同席させていただき、現場での奮闘ぶりを聞かせていただき、改めてクライアントのニーズをしっかりと理解することから臨床は始まるんだとということの基本を再認識した一日でした。お互いの立場から一歩離れて、相互理解のためのコミュニケーションこそが全てにおいて基本です。
 関係者の皆様本当にありがとうございました。
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