古武術

古武術「甲野善紀」先生「武術の実技と解説」報告

本日夕方5:30~8:30まで古武術で有名な甲野先生の講習会に綾瀬の東京武道館まで行ってきました。一月との二回シリーズで私自身始めての甲野先生との遭遇となります。私が説明するまでもなく、あまりにも有名で多忙な活動をされているためなかなか接見する機会がありませんでしたが、カイロプラクティック学会でもワークショップでお呼びしてはどうかとの話もあり、タイミング的にもタイムリ~でした。古武術は巧みな身体操作にて、スポーツパフォーマンスやなんば歩きを応用してのスプリントなどが有名です。桑田選手が古武術を取り入れて活躍したのは有名な話であり、リハビリの分野でも古武術介護が書籍や講習会でその技術が紹介されています。ボディーメカニクスを重視するPTの専門性を、まさか古武術に話題をさらわれるとは思いもよりませんでした。さて研修会の参加者は、武道家やスポーツ選手らしき人が多く見られました。医療介護系は私しかいなかったようです。剣道、合気道、打撃系の選手、ラグビー、バスケット、ハンドボールなどなど多種多様な肩書きの人達の集まりであり30~40人ぐらいの参加者がいたように思います!今まで古武術は合理的な身体操法でありテクニカル的な印象でした。よってピラティスなどのボディーワークとは違いリハビリへの応用にとはあまり考えていませんでした。参加者を見てもわかる通り、自らの競技力向上や指導者としてのスキルアップが主なターゲットと思われます。ボディーワークほどはリハビリへの直接的な応用はできないだろうと思っていました。以前に久留米にて小田伸午先生の常足の研修会も受けてきましたが、甲野先生の持っている雰囲気というかルーツは小田先生の常足や股関節や胸郭などの分節的な観点からの理論や科学性という観点から比べて、日本の達人を生でみているようなオーラがあります。決して科学性やエビデンスなど頭で考える限りにおいては、大局に位置する甲野氏をあらゆる分野の専門家たちを惹きつけて離さないその理由は、まさに日本人のルーツを感じさせる現代に蘇った武士そのものだからでしょう。タイムトリップしてきた武道の達人ですね。立ち姿や構え、何気ない動作そのものがボディーワークのインストラクーとは明らかに違います。足から腰まで根っこが生えているかのような安定感、地面に吸いついているかのようです。決してピラティスなどのボディーワークにてインナーを鍛えたわけではないはずですし、リハビリでも重要視されている腹横筋を直接意識して鍛えたわけでもないでしょうが、揺るぎない体躯、そして実践的な身体操作と圧倒的なパフォーマンスは究極のボディーワークかもしれません。ボディーワークでは体幹を鍛えますが、それをどのように使うかまでの応用がありませんが、古武術ではその応用があります。stabilityとmobilityを同時に満たすコンセプトをピラティスに見出すことができましたが、安定感を感じてはいるものの、さらにテクニカルにその体幹を使う術はまだまだ一考の余地がるということです。実際に甲野先生の身体は袴の上からでも鍛え上げられた身体を感じますし、腕や手も相当発達しています。つまりは武道家として実践的ということですね。説明のなかにも体幹を使えるようになってからは、剣術や武術の能力が格段に上がったということを何度か言っておられてことからも、実践的な武道の動きを追究することで、いわゆるインナーマッスルを促通でき、上半身と下半身または各分節を分離した動きができるようになるということなのでしょう。剣術や武道的な動きなど末梢の四肢を動かすイメージではなく、体幹の何かが動いて自然に四肢が反応するという感覚です。よってノーモーションにて動作が遂行されるため、相手は反応ができないのです。また視線や呼吸、動きの間合い、相手の重心や動きを逆手とって崩しをするのが古武術であり、その巧みな意識のコントロールと隙の見つけ方、攻撃する刹那などが主な内容であったように思います。甲野氏は「自分のなかに何人もの人がいる」という表現を使っておられ、見た目は動いていなくても身体の中ではいくつもの予備動作が遂行さら、相手の身体への隙と崩しのタイミングを計っているのです。使い
  単にや見た目の美しさや優雅さなどのstabilityとmobilityを獲得するだけでなく、抗重力位での身体操作、コンタクトプレー時の抜き差し、そして間合いやタイミングなどに至る幅広い応用性があります。力強い体躯、巨木のような安定感とどのタイミングでもすきのない連鎖性のある身体などあげるときりがありません。stabilityとmobilityをどのように重心の移動に応用するか!!これがカギとなります。西洋のbodyworkがめざすクラシックバレーやダンス系の優雅な動きや、ベリーダンスのような明らかに腰部を強調した動きはありません。地と天に結びついた軸、丹田、腹、そこには優雅さではなく力強さがあります。予備動作なくいかに相手にさとられることなく動けるか!そこに身体所作は集約されています。体幹による四肢のコントロールではなく、重心のコントロールもしくは四肢は体幹のなかで動かすのです。相手からみれば、突然手足が目の前に伸びてきたという感覚になります。パワーとスピード重視の西洋と違い、その一瞬にかける生き様そのものなのです。「一つの太刀」そのひと振りに全てをかける生き様が身体技法に反映しているのです。
 美しさと機能のボディーワークは女性が向いているでしょう。しかしながら男性はより実践的、道を極めるという観点からいえば古武術や格闘技などの間合いや勝負的な要素のあるものに惹かれます。また向いているように思います。私もマンガのバカボンドや宮本武蔵は大好きですし、K-1や総合格闘技は日本人は本当に好きですよね。しかし多くの女性は格闘技をどこが面白いの?と疑問符をつけます。日本が格闘技の主な主戦場として発展している理由は日本人の血がそうさせるのかもしれません。
 今回大きな発見は私は武道に向いているということです。もともと好きだということもありますが、甲野先生と相対して実践を何度かさせてもらいましたが、自分でいうのは何ですが結構対応できていたほうだと感じました。また自慢の二の腕とともに参加者の一人から何か普段からやられているんですか?と尋ねられました。またボディーワークの特にジャイロキネシスをやり始めてから、脊柱の全体的な調和を重視した動きを意識するようにしているせいもあり、甲野先生の動きの意味が理解できるような気がします。staticな脊柱の動きという相反する事象がそこにはあります。もう少し言うと一見、体幹は静的に止まっているのですが、インナーユニットは胴体のなかで重心をコントロールするべき活動しているということです。これは本人の身体イメージ、もしくは動きのイメージングがKeyとなります。これがstabilityとmobilityの次にくる、究極のインナーユニットの機能です。
  おそらくボディーワークをやっていなかったら、甲野先生の動きをみてもよくわからなかったと思います。実際に剣術や棒術、そして合気道のような動きや重心のとり方など、ボディーワークにて自らの身体感覚を高めていることにより、見た目の動きの模倣ではなく身体内部の動きが創造できるのです。なるほど自らの身体がコントロールできるということは身体感覚が高まるということであり、その結果他人の所作動作の理解や解釈もできるということにつながるのでしょう。体験なくしては想像もできないということです。
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