アウターがあるからインナーがわかる

アウターがあるからインナーがわかる

 12/1~12/3の夕方から三日間、新宿の戸山サンライズというところで健康運動指導士対象の研修会が開かれました。ケア―マネージャーと一緒で資格を更新するためには、一定期間で講習会をうけて単位を取らなくてはいけません。卒業教育みないなものですね。私は今年、健康運動指導士の資格を取得しましたが、講習会参加は始めてです。テーマは最初の二日間は普段医療の世界では触れられない、コミュニケーションスキルについてです。3日目はノルディックウォーキングです。リハビリにおいても接遇やビジネスマナーなどを病院の教育の一貫としてカリキュラムが組まれているところも多いかと思います。しかしながら病院もサービス業とはいわれながらも、いわゆるサービス業とは違う面が多々あります。最初マナー教育が病院に入って来た時には違和感がありました。ということはいかに病院がホスピタリティーという概念から掛け離れていたかということです。治療してもらうという患者心理が、一方通行てきな関係を築いてきたのかもしれません。また治療の腕があれば、性格が悪かろうがクライアントは納得する面があることも事実です。よって世間一般的なビジネスマナーありきの職業ではないのかもしれません。言葉が足りなくても、命の恩人という意識が働きますし、寡黙さがかえって職人っぽくていい時もあるかもしれません。
  さて三日目はノルディックウォーキングの講座です。これはとても面白かったです。もともとはフィンランドが発祥で、スキーのノルディックのウォーキング版ということになります。ストックを使って歩くだけのように思うのですが、これが快適で上肢の筋活動を抗重力的に使って歩くというようなエクササイズやスポーツはあまり見たことがありません。それこそノルディックスキーですね。上腕三頭筋を体幹と連動してこれほど使うエクササイズとしても新鮮でした。すでにパソコンを打ちながら使ったことがない筋肉達がぴくぴくしています。特に三頭筋あたりは顕著です。下肢や体幹のアンバランスはbodyworkでなんとななりますが、上肢帯は私にとっても課題でした。当然利き腕の右は発達していて左は細いです。このアンバランスが結局身体全体のアンバランスに関与していることは明らかです。ノルディックスキーはこの問題を解決してくれるような気がしました。最近、他にはなくリハビリの独自性のあるbodyworkは何か?と考えるのですが、「laterality approach」つまりは左右差の是正のためのコンセプトです。人は左右差によって相当の障害を被ります。患者さんをみていると本当に左右差は問題です。もちろん前後のバランスも大事です。日本人はまずは前後の問題があるがゆえに左右差も表面化しやすい民族です。pre bodyworkといいますか、まずは左右差があるなかではなかなかworkはすすみません。特に症状の改善につながりにくいのです。左右差の是正のコンセプトがあるbodyworkを来年の7月の湯布院でのセミナーで披露しようと思います。頭蓋顔面美顔アプローチ~足はマグレイン、胸郭にて左右差の是正と軸形成を、また肋骨と四肢の連鎖エクササイズ、そしてユーユーボールにて仙腸関節へのエクササイズなど全てbodyworkとして再編してレクチャーする予定です。またお楽しみに~
話をマナーに戻しますと、病院も医師もセラピストも多様化する時代の中で、選ばれる時代になってきました。といっても、まだ切迫した感覚はなく、漠然とした不安を感じているという段階です。ビジネスマナーは熟練の医師やセラピストなら既に説得力もあり、ことさら大きく変えることもないでしょうが、若いセラピストではそうはいきません。最低限必要なマナーやエチケットは備えておく必要があります。特にリハビリは治療というより、ココロと身体両面が心地良くならなければ満足感が得られにくい仕事なのです。医療だと背伸びをしているから、苦しくなるのかもしれません。またマッサージじゃないんだ!というプライドと姿勢が柔軟にあらゆる情報を取り入れる自由な発想を妨げているのかもしれません。文献や医学書からだけが最高のバイブルだと考えているから、世間の人体に対する認識から外れて遅れていくのかもしれません。
   三日間の研修を受けていると狭いもので知り合いに会います。懇意にさせていただいているフィットネスクラブのインストラクターとも一緒になり、いろんな身体談義になりました。彼はまさしくパンプアップした肉体の持ち主で、イメージするフィットネスインストラクーそのものです。しかしながら、最近ピラティスの資格を取るべくコースを受け取得されました。彼が言っていたことが「アウターばかりを使ってきたのでインナーの大切さがよくわかる」とのことです。重量挙げのようなフリーウェイトでのスクワットなどは、まさしくアウターの代表のように感じますが、彼に言わせるとスクワットも股関節のインナーだというのです。インナーで錘を挙げるというのはピンとこない世界ですが、まさしくインナーとアウターのコラボレーションです。当然、インナーだけでは重い錘は挙がりません。競技特性にあったインナーとアウターの配分があるのでしょう。また4スタンス理論という本が最近でていますが、このスタンスを意識するだけでもスクワットの挙がりが違うそうです。これは個別性のある身体の使い方ということになりますので、合理的な身体操作という点では古武道なども同じ部類に入ります。つまりはアウターがあるからインナーがわかるのです。よりアウター人間であればあるほどインナーの重要性がわかるとういことです。実用的な身体は、重厚なアウターをインナーがうまくコントロールできている身体ということでしょう。そうすることによってパワーとスピードがでるのです。またロコモーションのスキルはbody workとは別物です。間違いなく歩行や走行は抗重力下での移動ですので、個別に訓練する必要があります。bodyworkは大切ですが、臨床では何に使うかということを考えていかなければいけません。アウターとインナーのコラボレーションこそが人なのです。
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コメント:1

吉田大地
湯布院でのbodyworkサミットでは、様々インストラクラターが来られるなかですごい内容になりそうですね。まだまだ期間があるので進化し続けそうな気がしますが、楽しみにお待ちしています。

私も最近ピラティスを通して、サッカーでキーパーをしている際に、アウターとインナーをすごく意識するようになりました。インナーを働かせておくことで、リラックスした状態でアウター発動の準備が整っているイメージですね。アウターだけではガチガチになる理由が体感できてきました。

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