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脳性麻痺に対するアプローチ

脳性麻痺に対するアプローチ

 今年の4月より脳性マヒなどの障害児者に対する療育がクライアントの、医療センターに非常勤でいっています。月二回なのですが、私にとっては初めてのいわゆる小児リハビリ施設ということになります。障害児の特徴としては障害のレベルはさまざまですが、生まれたときから成人になるまでの経過をずっと追えているというところが一般の病院とは違うとことです。期限とか制限などというのはまさに小児のリハビリに関して言えばナンセンスであり、成人するまではそれこそ療育という観点からフォローしていくのです。その後も本当はなんらかのフォローが必要であることはゆうまでもありませんが・・よってセラピストとクライアントの付き合いは、対患者というよりは親子のような関係なのかもしれません。だからこそ大きくなるにしたがい、脊柱の側彎や胸郭の変形による内臓の圧迫、そして股関節の脱臼などの時間経過とともにおこる機能障害に対して胸を痛めているのです。障害児の場合、生まれてから寝たきりのケースもありますし、車いすレベル、通学可能なレベル、コミュニケーションレベルも様々です。その中で新生児から学童へと年齢を重ねるにしたがい、変形の問題に直面するのです。特に目につくのは先ほども挙げました、胸郭と脊柱そして股関節の脱臼、足部の変形による支持性の低下です。下肢の緊張が高くても足の形がしっかりしていれば装具などで脳卒中患者などはなんとか体重を支持できますが、障害児の場合は緊張もさることながら足が地面をしっかりとらえることができないのです。生まれたときから足の緊張が低く、偏平足というより完全に外反してしまっているアライメントは、まるで柔らかいスポンジの上に立っているかのような不安定さを感じるはずです。一度でも正常な足をもって歩いた経験を有していれば比較検討もできるのですが、生まれたときから足というものの認識ができていない、それが正しいのか問題なのかもわからないところから成長すると他者との違いを認識するころには変形が進んでしまっているということになってしまうのです。文献においてもリハビリの介入と非介入において変形に差がでないとのことですので、一般的な関節可動性の改善や緊張のコントロールの繰り返しによる積み重ねが、目に見える形での成果につながりにくいといくことの表れともいえます。だからといってリハビリが必要ないわけではなく、多くの障害児にみられる変形の進行をどうしたら止められるのかというジレンマに陥ってしまうのです。
 キーワードはコアーになります。例え能動的に動けなくても、中枢神経疾患であってもコアーは大事です。情動的な変化で筋緊張がいくようにも変わってしまう障害児であっても、軸は太く大きくしてあげなくてはいけません。このあたりの概念は整形と変わらなくなります。緊張のコントロールだけでは姿勢や情動が変化してしまうとあっという間に積み上げたものが崩れてしまいます。脳性マヒなどの中枢神経疾患であってもbodyworkコンセプトが有効であるということです。ただし健常な人に対してのエクササイズとは大いに違います。同じbodyworkでもアレンジしなければいけません。実際に学童のクライアントにコンセプトを応用することで姿勢が良くなりました。ピラティスの夏井先生が脳卒中のクライアントにレッスンをすることで歩行が改善していったのは、太く強いコアーの形成がなされたからなのです。
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