マニュアル化

Category: 多事総論
運動連鎖アプローチマニュアル化へ発動
上尾総合病院、近藤さんからの提案


 運動連鎖アプローチ研究会in東京part34も無事終わり、さらに多くのことを考えさせられる自分自身もステップアップできる場となりました。しかしながらこれ程までに時代の新しい波を感じれる研修会も初めてかもしれません。小西先生と中村先生を招いて、旧同僚組で企画したものだったのですが、各々の成長は目を見張るものがあります。小西クンの内在的な人を読む能力はさらに向上しているようでした。特に中村クンbodyworkのレベルはずば抜けており、完全に新たな理学療法士のモデルとなる存在といえます。私も最近は多くのインストラクターと出会うことが多いのですが、PTの色がうまく混入された形でbodyworkを語れるセラピストとしては第一人者といえるでしょう。長らく整形分野では昭和大学藤が丘リハビリの概念やオーストラリアン系の徒手療法の先生方が理学療法を引っ張ってくださいましたが、今回の研修会ではっきりと新たな時代を迎えたことを自覚しました。既存の理学療法の常識からパラダイムシフトを求められることになりますので、経験者にとって戸惑いも葛藤もあるかと思います。しかし若いセラピストは既存の理学療法概念や治療法にはすでに限界を感じており、bodyworkを取り入れていくことは自然な流れと考えられます。どういうことかというと、何人かの素晴らしい先生方はいらっしゃいますが、その何人かというのがあまりにも少なく、そしてどう努力してもどのように勉強しても敵わないというふうに刷り込まれてしまっています。偉い先生は永遠に偉いということに変わりなく、それは臨床的な現在進行形での実力とは違った側面での定義なのです。いつまでも近くに接していてもステイタスを感じるだけで何ら変わりはありません。具体的な臨床での疑問に答えてくれる、また質問できる雰囲気がないからです。偉い先生の前では周りは称賛と感嘆の声しか言えません。本当の生の声が上には届いておらず、真剣に目の前の患者さんに取り組むセラピストにとって、結局なんだったんだろうというジレンマのみが残ってしまいます。若いセラピストで相当な実力と意欲を持っている人がドンドン増えてきていることは間違いありません。そのレベルの高さを上の人たちは自覚するべきなのです。いつまでも新人教育プログラム的な内容を話していればいいこの理学療法の世界の現状は、講師をしてくださる先生方のレベルをも上げることができないのです。下から突き上げを感じながら、上に立つ人も必至で研鑽と向上をしなければ対応できないような環境が不可欠です。

 研修会のなかで中村クンから以下の7つの質問を参加者に提示していただきました。
1.身体の柔軟性に自身がありますか?
2.自分は見本となる美しい歩行が出来ますか?
3.片脚でフルスクワットで来ますか?
4.週に3回以上運動していますか?
5.腰痛が出ないように後に反ることが出来ますか?
6.大腰筋、腹横筋、骨盤底筋を確実に収縮できますか?
7.健康ですか?

 知識ではない実践できることによって説得力は全く違ってきます。厳しい課題ですが、もし上記の項目を満たすことができたなら、既存のどの偉い先生方にもわからないレベルでの理学療法が可能となるのです。またどのようにしたら、偉い先生方のような存在に近づけるかわからない不確定な要素が多い偉い先生への道も自然と開けてくるのです。つまりみずからが実践できることは事実であり、その主観的な身体感覚も独自のものだからです。結果的に経験年数に寄らない、デモンストレーターとして講師として話せることになるのです。

 さて前振りが長くなりましたが、上尾総合病院の近藤さんから以下のような提案をいただきました。ともに奮闘していきたいと思います。マニュアルの完成楽しみにお待ちください。


「昨日もお世話になりました。
良い刺激を受けて、新たな気持ちで臨床に挑んでおります。
懇親会の席でお話させていただいた、運動連鎖について標準化、書籍化する計画についてです。
これからPTが世間で活躍するためには、自分たちには何ができるのかを具体的に提示する必要があると思います。
「理学療法士ってどういう仕事なの?」とよく聞かれます。
「身体運動を改善する仕事」とか答えていますが、だいたいのリアクションは「ふーん」ってな感じです。
肩こりや腰痛を抱えている方の多くは、シップを張ったり、鍼灸かマッサージに行ったりして対応しています。PTに診てもらおうと考える人は皆無だと思います。
病院関係者でさえ、PTに診てもらうと考える人はほとんどいません。
この原因を考えました。
PTにはどんな能力を持っているのかということを周囲が知らないということ。
そして今までのPTは世間に対して、自分たちはどういうことできるのかということをアピールしていなかったのでは?と考えました。
日本全国で数多くの研究が発表されています。
しかし、その中で、一般の方々に直接関係するような研究がどれだけ行われているかと考えると、ほとんどないように感じます。
間接的に関係するものはあると思いますが。
一人の凄腕セラピストが120点の治療を行っても、1日10人治療したとして1200点です。
60点をコンスタントにたたきだせるセラピストが1000人いたら、10人ずつ治療したとして600000点です。
ミシュランの三ツ星レストランの料理が幸せにする人の人数より、デニーズが幸せにする人の人数の方が多いのは明らかです。
山本先生がおっしゃるように、頭でっかちの理学療法士をなんとかしたいと思います。
動けて見本を示せるセラピスト、患者さんのみならず、不健康な健康人から支持されるセラピスト、凛とした態度で世間に立てるセラピストになります。
そして、そのようなセラピストを育てるため、運動連鎖についてのマニュアル、書籍を作成しましょう。
今まで、先生に育ててもらったことへの恩返しをしていきたいと思います。
また、4年間いろいろな先生を見てきた中で、一番結果を出せる臨床家である山本先生の技術、考えがマニュアル化され、多くの若いセラピストが結果を出しまくったら、。日本のPT業界をはじめ、日本の医療制度や、国民の視線が激変すると思います。
30のテクニックがマニュアル化されたら、本になると思います。
60から100くらいあったほうがいいのでしょうが、とりあえず形にしてしまったほうがうまくいくと思います。
1年で計算すると、1月に2つから3つのマニュアル化で達成できます。
マニュアル作成方法としては、私が今まで教えてもらったことをまとめて、山本先生にチェックしてもらう方法と山本先生が手順を提示していただいて、その方法を私がチャートにしたり、まとめさせていただいて、それをまたチェックしてもらう方法があると思います。
それ以外にも方法はあると思いますので、良い案を教えてください。
今はまだ夢のような案だと思いますが、なんとしても形にしたいと思います。
それではまたいろいろお話を聞かせてください。」
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コメント:1

マニュアル作り

道場3期生永田
マニュアル化、書籍化は、プロジェクトチームを立ち上げて行うのがよいのではないでしょうか。
世間一般に広めていくことを考えたら第三者の目線は欠かせないと思います。
どうせなら、既存の形式にとらわれない形のものがいいですね。考えただけでわくわくします。

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