首都大学東京オープンユニバーシティ

「セラピストと運動指導者のサイエンス」  
平成18年2月18日(土),25日(土)10:00~18:00 ※2日間
内 容:セラピストおよび運動指導に携わる方を対象に,知覚・認知・運動に関するエビデンスにもとづく最新情報を紹介。2日間,8回シリーズ。
  ○運動・動作の調整における無意識性の重要性
  ○運動感覚・ボディーイメージの神経科学的背景
  ○運動学習理論-理論にもとづく効果的な学習
  ○経験則からエビデンスに基づく知見へ など
講 師:今中國泰(首都大学東京教授)
会 場:首都大学東京 飯田橋キャンパス

上記の講習会に参加してきました。講師は私自身の大学院の直属の指導者にあたる今中先生です。運動・動作の無意識性の重要性ということを
サイエンスという側面からご講義いただきました。結論からいいますと、ヒトは意識・認知してから動作をしているわけではないということです。というのはヒトは各モダリティーを通して感覚が認知となる過程においては約0.5秒もかかる計算になるらしく、つまりは、これほどまでにdelayがあると、とても生活していけないことになります。瞬時の判断が生死を分けることを考えると、またはスポーツ場面で剛速球を打撃することを考えるとこの遅延は致命的です。ベンジャミン・リベットによれば、本来は0.5秒前に起こったことを意識はあたかもリアルタイムに起こったかのように認識するようです。ヒトは無意識に実行されているbihaviorが数多く存在しており、動作を起こそうとする意図の自覚がまったくないまま、脳の中で無意識に自発的な行為を起こすことができるのです。脳卒中の患者に対する研究においても、行為の説明や認識は自身でできないまでも、行為そのものはできるということもいわれています。このような神経経路は意識に上る経路とは別のバイパスのような副経路があることが解説されています。これらは顕在知覚・潜在知覚と運動反応という観点からまとめますと、見えない
感じない刺激(潜在知覚)が運動に影響する。そして錯覚のような歪んだ顕在知覚とおりには運動しないということがいえるようです。
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コメント:1

pogo
ということは、我々PTができることは動きを身体に染み込ませるために何度も何度も動きを反復させることでしょうか?頚椎症の患者様では、肩甲骨の動きをなかなか認識できない方が多いですが、動きを認識出来る様になると症状が軽減される方を経験します。

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