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X脚へのアプローチ

X脚へのアプローチ
中国では圧倒的にX脚が多い。というよりO脚がいない。X脚タイプの片麻痺は特徴的な動態があり、改めてカテゴライズして分類しなければ、同じ片麻痺でも対応方法が全く違うことがわかる。つまり日本で見ている片麻痺患者と中国では根本的に考え方を変えなければいけない可能性もある。
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⒈一般的なX脚(大腿骨内旋+膝過伸展+下腿内旋+足部回内toe-out)へのアプローチ:股関節外転・外旋+下腿外旋+膝伸展(内側広筋促通)+足部内反へ誘導
⒉内側型OAtype(膝屈曲位+下腿外旋+足部回外位toe-in)のX脚: 股関節外転・外旋(中臀筋促通)+下腿内旋+膝伸展(内側広筋促通)+足部回内
※注)距腿関節の外反に注意
⒊X脚の大腿筋膜張筋
O脚のTFLは張りが出やすく、ストレッチやリリースが有効です。Knee-outによって身長されることも特徴で、TFLのオーバーユースであり筋腹が発達しやすい。いわゆるハンモックのようにもたれ掛かる戦略となる。ITTの炎症もO脚に多い。中臀筋の後部繊維が骨盤後傾に伴い硬くなっていることも多く、これは中臀筋の大臀筋化とも言える。
X脚のTFLの張りはknee-inにて誘発できる。O脚との圧倒的な違いはTFLの筋腹はO脚ほど発達しない。中臀筋は廃用となり、とにかく筋力低下が顕著となる。さらにknee-inにて、下肢を内転筋で固めることもある。その時のTFLの張りはITTよりも中枢よりの中下1/3あたりの繊維に張りが出る。
⒊X脚typeの片麻痺
原則的にX脚は膝過伸展位となるが、片麻痺になると膝過伸展での体重支持は、特に大腿四頭筋の筋力発揮の低下が顕著であるため、相当な横揺れが生じる。よって大半のX脚を有する片麻痺患者はスタンスをwide base にて対応している。一見、麻痺側はO脚の戦略に見えるが、実際は外転位にて下肢全体を内旋にて足部の内反+回外による支持性を高める事で、合目的な支持性を確保している。つまり本来X脚はtoe-outの回内足になりやすいが、片麻痺になると痙性により内反位となる。O脚であれば矛盾はしないが、X脚の場合には本来のアライメントから逆転してしまうため、股関節外転位をとることで、足部の支持性を活かす戦略となる。O脚の膝であれば内反と捻転が顕著となるが、X脚の場合には下肢全体を伸展位にて外彎させる動態が見受けられる。
(片麻痺における健側の姿勢制御動態)
X脚の片麻痺患者において、健側は患側よりもtoe-outがより顕著な荷重戦略をとっていることもある。その時のX脚は下腿外旋typeであり、屈曲拘縮やOA変化を起こしやすい。歩行においては、健側膝の屈曲位、中臀筋・内側広筋の筋力低下、内転筋の過緊張が顕著となり、歩行時の横揺れの原因となりやすい。O脚の片麻痺患者において、健側が患側よりもtoe-outであることは稀であり、むしろ運動器疾患においては健側の伸展制限が見られやすい。
(X脚における足部の動態)
X脚の姿勢は直立位になりやすいこともあり、足部はtoe-outで前足部に荷重しにくいという特徴がある。MTP関節にて屈曲制限となりやすく、足部内在筋も萎縮しやすい。アプローチとしてはX脚の足部はinversionを促し、内在筋および足趾屈曲を促通していくことが原則となる。但し片麻痺の場合、内反になりやすいため足部をニュートラルかやや内反、前脛骨筋の付着近位部に抵抗をかけることで、内外反が極端に出ることを避ける必要がありそうです。X脚は大腿部内反、下腿が外反、そして足部が外反ですので、ジグザクに内外反が起きています。O脚だと基本は下腿の内反と、足部は内外反パターンで分かれますが、内反膝に踵骨内反に対して、足部へのインソールが著効を示す事が多いです。しかしながらX脚はジグザグのアライメントに対して、中間位(内外反の最大公約数となるようなポジション)を探し、アプローチする必要があり、O脚とはインソールにおいても全くコンセプトが変わってきます。つまりO脚よりも足部への影響力は低下し、股関節や膝関節の割合が増えてくるのです。
4. X脚の階段昇降
X脚の階段昇降はO脚よりも難渋しやすい。何故なら降段動作における支持脚では、大腿骨に対して下腿が内旋する必要があり、また内反膝の方が荷重下での膝屈曲においては有利に働く。
下腿が内旋/外反位であり尚且つ大腿骨も内旋位となれば、大腿骨に対して相対的に内旋であるものの、O脚のように股関節が外旋位でないため屈曲に伴う内旋可動域が少なくなる。
つまり、つま先よりもknee-outすることが、降段動作においては必須となるが、X脚においてはknee-inであることから一旦膝に痛みなどが生じると、降り動作はO脚よりも困難となりやすい。よって膝関節の回旋をコントロールするよりも、足関節の底背屈の戦略を活かすことが有効である。具体的にはつま先立ちで踵をできるだけ浮かした状態で、アキレス腱の伸張性にて荷重を吸収することです。
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