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運動連鎖道場浜松質問回答コーナー

○分からなかった点頭蓋ではないですが、患者さんで、耳鳴りをする人がいて、耳鼻科、脳神経など検査をして異常がなかったため、整形外科にきています。やや円背姿勢で、頸椎の動きが悪く痛みも少しあるのですが、夜間の耳鳴りが辛くて寝れないそうです。耳鳴りは頸椎や頭蓋と関係あるのでしょう??
回答
耳鳴りや目眩は本当に難しいです。診断がつがないとなれば尚更です。まずは問診にてどのようなパターンにて起きやすいかを聴取します。夜間ということは副交感神経との関連性が考えられ、また脳内ホルモンで言えばセロトニンからメラトニンに移行するタイミングとなります。寝入りばななのか?寝てしばらくしてからなのか?天気は?その日のイベントや疲労感によって変化はあるか?不眠は?服用している薬は?楽になるなる時の状況は?いわゆる局所の診断ができないとなると、その可能性を大枠の全ての事象から絞っていって仮説を作り上げていく必要があります。一般的にはストレスや疲労で片付けられてしまうかもしれませんが、いつかはどのような機序にで発症したか?その辺りの原病歴と既往歴を精査することも大切です。
私がやるとしたら例えば耳を引っ張ったり、向きによって耳鳴りや自閉感の少なくなるパターンを精査します。根本的な解決にならないかもしれませんが、側頭骨や関連する金軍、頭蓋、噛み合わせなどを調整して、どのように変化するかを経過観察するしかなさそうですね。
○「眼球運動-前後頭下筋群」のところで、この連鎖がよくわからなかったのですが、もう一度ご説明をお願いしたいです。
回答
赤ちゃんが生まれてから先ずは外界の探索活動を始めます。それが眼球運動であり頸部の回旋です。つまり眼球運動は頸部回旋の準備運動であり、その準備運動が後頭下筋であり前頭下筋になります。頸椎の回旋は半分以上が上位頸椎であることを考えると、そこにインナーマッスルとして小さな筋肉が配置されていることの重要性が示されています。つまり眼球運動と上位頸椎の動きは発達学的にも意義があるのです。意義を理解したうえで、実際に筋肉を触診しながら、眼球を動かしてもらうと収縮が感じられます。眼球を右に動かすということは、右2向くということであり右に回旋させる筋肉は右側の後頭下筋であるということです。前頭下筋はクロスして見るときに👀効くイメージのとなります。
○むち打ちに対して介入する場合、早期にトリガーポイントへの介入が大切だと講義の内容であったと思うのですが、痛みや倦怠感が慢性化してしまい、改善があまり見られないような場合はどのような点に着目すればいいですか?
回答
トリガーポイントの介入は受傷後2週間ぐらいから適応となります。しかしながら痛みの域値が下がっており、ダイレクトにアプローチすると負担が大きく、リバウンドが起きてしまいます。つまりトリガーポイントの閾値を下げるための前処置が必要となります。症状が重い人には最初は足からアプローチします。遠位からアプローチすることで頸へのダメージのリスクを避けられます。また2週間目からは倦怠感があったとしても有酸素運動が必須となります。エアロバイクを5分でもいいので漕いでもらいます。最初は疲労感があると思いますが、いずれは筋トレをガンガンできるぐらいまで、走れるぐらいまで体力を上げることが目標となることを伝えて、そのためには少しずつ動くとの必要性を説き、2週間は慣れるために時間はかかることも理解してもらいます。足のアプローチも皮膚のレベルで動かしながら呼吸の自覚的なしやすさを指標としてアライメントを整えていきます。つまり全身の皮膚のテンションを整えるアプローチから始めます。自覚的な少しでも楽に感じることを積み重ね、脳にとって快刺激を入れていきます。
倦怠感は首の症状とともに体力低下と続発するトリガーポイントが重なります。腹式呼吸などヘソのアライメントを整える、鎖骨と肋骨の可動性を同じく皮膚レベルで調整する。
毎回変わる不定愁訴に振り回されるかもしれませんが、必ず理由がありますので、一つ一つ粘り強くしらみ潰しに消していく覚悟で臨みましょう。
○座学・実技での質問
廃用でも過用でも筋の固さが出現すると思うのですが、頭部や顔面の場合はどう判別すればいいですか?
回答
顔面は圧倒的にトリガーポイントとして出てきます。過用でも誤用でもトリガーポイントはできます。つまり顔面や頭蓋は硬さでもトリガーポイントとして現れやすいという、分かりやすい指標があります。過用のトリガーポイントは咬筋の浅層に出やすい、また側頭筋にも出てきます。咬筋の深層は廃用が多く、側頭筋も前中後繊維べつに混在しています。触診すると廃用と過用は明らかに差があり、これは顔面でも四肢でも変わりません。薄くて張り付いたような、そして軽く押しても鋭痛が有るのが特徴です。過用は凝りですからいた気持ちいい。またボリュームもあり筋肉痛のような厚みがあります。
○眼球運動方向と前後頭下筋郡の筋作用が載っている文献や書籍を紹介して頂けますか????あと咀嚼筋についての文献や書籍も紹介してほしいです。
◎https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2008/0/2008_0_A3P2073/_pdf/-char 後頭下筋群が衝動性眼球運動に及ぼす影響について  平良 眞也, 目島 直人, 神山 寛之
◎https://www.u-bunkyo.ac.jp/center/library/image/hst2011_13-18.pdf  頭部肢位の違いが後頭下筋群の形態に及ぼす影響      上田泰久 1・福井 勉 2・小林邦彦 3
◎歯科技工別冊 目でみる 顎口腔の世界
他にも歯科関係やカイロ関係でも、書籍化などであると思います。
○S字カーブ再学習のために胸椎後弯アプローチからの解釈を再度教えてください。
回答
頸椎と腰椎は容易に屈曲運動にて前弯を後弯に変えることができます。そうすると胸椎は殆ど分節レベルで、モビリティを使わずに筋膜や筋肉の伸長のみで屈曲を遂行してしまいます。つまり胸椎の本来の目的を達成できないまま、腹筋運動をしてしまいがちです。胸椎のモビリティを高めつつ、そして頸部と腰部の椎間関節の過度な離開を回避しながら、脊柱のカーブを高めるためには胸椎をアイソレーションして、つぎに腰椎、最後に頸椎を参画させることが大切です。つまり可動性の大きな分節から動かしてしまうと、可動性の小さい胸椎はお座なりになってしまうということです。
○前回の『上肢肩甲帯の運動連鎖アプローチ』で理想的な肩関節(ボーリング動作)についての解釈を確認したいです。
回答
肩関節伸展領域は廃用になりやすく、肩関節の機能障害の遅延は廃用による背面の筋群の低下による影響がかなりあります。一般的にはインナーマッスルメインでリハビリをすると思いますが、前方挙上は最初は良くなりますが、そこからの全方向への動きや、最大挙上についてはアウターも含めた、バックマッスルの関与が必要です。廃用予防という観点から伸展領域、そして伸展プラス内外旋エクササイズが有効なのです。
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