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Body Workにおける上腕三頭筋の役割

機能的な身体のための上腕の使い方
ボディワークの世界では、上腕三頭筋が重要視されることが多々あります。
タクタイルやキューインングにおいて二の腕を意識するように促すのです。
ボディワークとはアートからの発祥という起源があるため、医療や体育とはまた別のルーツがあるのです。
昨今は情報公開の時代ですので、それぞれの異文化交流によって理解と解釈を深めていくことが出来るのです。
では上腕三頭筋のメカニズムとはワークの中ではどのような役目を担っているのだろうか?
上腕三頭筋
エッセンシャルキネシオロジー:南江堂P112より抜粋

上腕三頭筋
長頭
起始:肩甲骨関節窩結節:肩甲骨外側縁の関節窩部
停止:肘頭
作用:肘の伸展と肩の伸展
協働筋:肘筋
神経:橈骨神経
外側頭
起始:上腕骨近位部の後面外側
停止:肘頭
作用:肘の伸展
神経:橈骨神経
内側頭
起始:上腕骨近位部の後面内側
停止:肘頭
作用:肘の伸展
神経:橈骨神経

解剖学的には長頭は肩甲骨に付着しており、肩関節の伸展と内転にも作用するとあります。ボディワークでは肩甲骨を引き下げて、安定させるために用います。
普通に考えると上腕三頭筋は肘の伸展なので、腕立て伏せなどのプッシュアップエクササイズですが、肩甲骨と上腕骨をつなぎ、さらに体幹との連動性を高めます。

 具体的には、肩関節を前腕の回外位、肩関節外旋位にて伸展させると長頭腱の収縮が確認できます。付着腱は肩甲骨の外側縁で小円筋と、大円筋に挟まれています。触診は両筋を分けるようにして触知しますが、結果的に内側頭も外側頭も均等に収縮するのが確認できます。つまり腕立て伏せなどは、やや肩関節外転の内旋、前腕回内なので、上腕三頭筋オンリーというより複合的な上肢帯の働きによって遂行されています。
 しかしながら単独に上腕三頭筋を働かせるためには、前腕回外位にて上腕二頭筋を収縮させ、屈曲作用に対して伸展筋である上腕三頭筋を自然に安定性に作用させることにあります。身体は自らの身体の中でコントラストを作って、最適な安定性が得られるポジショニングによって負荷を生み出します。
 
 この上腕骨と肩甲骨がスタビライズされることで肩甲骨の挙上を抑制します。
すると僧帽筋や広背筋などの浅い背筋や、固有背筋を包む胸腰筋膜の過度な伸長を抑えられ、コアマッスルのスタビリティーを促進させることができます。

 脇を締めて前腕回外位からの伸展からの屈曲運動は、アームカールと呼ばれるウェイトトレーニングになります。このエクササイズは上腕三頭筋の三頭を満遍なく使用することができ、肘頭を安定させる事ができます。内側頭と外側頭は単関節筋であり肘の安定に作用していると考えられ、長頭は肩甲骨との連結があることからも、脇を締めての固定に効いており、結果的に肘関節運動が最も安定した肢位となります。本来は生活動作の中での肘の関節運動は、肩関節と前腕の複合的な組み合わせの中で、空間をアームレバーとして手を目的の位置までコントロールしています。
 
 まとめますと内側頭と外側頭にて肘を内外から吊り合いをとり、長頭にて肩甲骨との連携を通じて浅背筋との連動に伝播させ、動きの中でのコーディネーションとして貴重な伝達係を担っている。
 
 また肘筋の起始と停止部の位置関係から、肘の軽度回内位でのスタビライザーとして機能しているものと考えられる。この肢位は、書いたり弾いたり、どのような動作であっても机上の作業において使用頻度が高い。よって脇の空いた空間での前腕の回外運動は、外反肘を増長させたりしやすい。よって正確に肘のみの動きとして回外させるためには、脇を締めての窮屈な肢位にて遂行させることが合理的なのです。

 脇を締めるパフォーマスとして、相撲の突き押しやタックルなど柔道🥋の襟を掴む動作など、小指を畳んで尺屈気味に弾くことで、ブレない手と腕と脇を作ることができます。

 複合的な動きとしてトルネードのような、動きにて真っ直ぐに突き押しを繰り返すことで、タイミングよく筋を高めることができます。実際のスポーツパフォーマンスにおいては、上腕を外旋させながら前腕の回内運動を同期させることができれば、負荷なく自らの身体運動の位相差を作ることで筋活動を賦活させることができます。
実際には前腕の回内には肩関節の内旋運動が引きずられますが、肘が羽のように動いてしまうと、上腕と前腕の位相差の応力は相殺されてしまいます。

 よって肘の動きをある程度固定しながら、前腕の動きをコントロールすることで、遠心力を効かせることができます。
この脇を締めた回外位での伸展+挙上にて、三頭筋長頭の収縮力と広背筋、大円筋の抵抗にて僧帽筋下部繊維、腰部の腰背腱膜を通して大臀筋につながり、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯へのストレインとなり、脛骨のlateral shift、拮抗しての内側広筋と内転筋につながります。膝のstabilityはこのような作用にて腕との連動にやって得られるのです。
 
 これらの一連の膜性の連動は、左右、lateralityの安定性、そして特に膝の内外側に効きます。重心の安定性、動的な安定性とコントロールは骨盤の閉鎖力を効かせることで得られます。
 
 前後は深部縦系のハムストリングスからの坐骨からの深部縦系は、骨盤の閉鎖力の中でも前後傾に関わります。
大臀筋からの筋膜張筋の伝播は、仙腸関節のoutflareによる拮抗としてのinflareの促通、つまり水平面での骨盤輪の締めにつながり、結果的に内転筋にて閉めやすくなります。
 タクタイルおよびハンドリングとしては、大臀筋の筋繊維を外旋上方向に引っ張り、大腿筋膜張筋の牽引力を効かせます。
 このように位相差を前腕と上腕に作ることで相拮抗する作用を作り出し、必然性のある最適な筋緊張による協調性を実現することができるのです。
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