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浅背筋(僧帽筋・広背筋・上下後鋸筋)および固有背筋の基礎解剖学

背筋浅背筋(僧帽筋・広背筋・上下後鋸筋)と深背筋(固有背筋)に分けられます。

僧帽筋と広背筋は上下後鋸筋とともに固有背筋の表層を覆っています。

浅背筋
上図のように広背筋の起始部は、臀部から腰部にかけて見られる菱形の白っぽいエリアになります。

ちなみに腱膜と筋膜の違いは、解剖学上の使い分けとしては、筋肉の起始部もしくは停止部として腱を用います。例えば下腿三頭筋でしたら明確にアキレス腱となりますし、広背筋に関しても起始部である第五胸椎〜第五腰椎棘突起、腸骨稜内側、第9〜12肋骨とありますが、胸腰筋膜と折り重なって分厚くなっており腰背腱膜を形成するとあります。
つまり棘突起からは腱膜となり、この広背筋の起始腱膜と胸腰筋膜が癒合した分厚くなった部位の呼称として「腰背腱膜」としています。よって解剖学書によっては腰背腱膜を形成する胸腰筋膜と繋がっていると記載しているものもあり、拡大解釈すると広背筋の起始部は胸腰筋膜、もしくは腰背腱膜であるとも言えます。

つまり筋膜と称される場合には、筋肉の一部としてではなく筋肉とは別のlyerを担っている軟部組織ということです。

背筋というカテゴリーに分けると僧帽筋と広背筋および上・下後鋸筋が浅背筋となりますが、背部のlyerと考えると僧帽筋の下層に大・小菱形筋と肩甲挙筋があります。この菱形筋と肩甲挙筋のさらに下層に上・下後鋸筋が重なっています。
ただ菱形筋と肩甲挙筋は肩甲帯の筋群という分類になりますので、浅背筋には入っていません。

この固有背筋は後頭骨から仙骨までの後面まで全長にわたっており、深背筋外側筋群(最長筋・腸肋筋)、深背筋内側筋群(棘筋・半棘筋・長/短多裂筋・長/短回旋筋)に分類される。

固有背筋の腹側を前葉(深葉)、背側を後葉(浅葉)と呼びます。背筋のlyerとしてみるならば背側を境界として見ていることになります。
腰背腱膜

固有背筋は項部では項筋膜と名称が変わります。神経支配である脊髄神経後枝は内側枝と外側枝に分かれ、それぞれ内側筋群と外側筋群を支配しています。

この浅背筋のlyerの下層に胸腰筋膜が覆っている。

この胸腰筋膜は固有背筋を包み込んで、コンパートメント機構を担っています。

この固有背筋を包んでいる胸腰筋膜は、先の浅背筋(広背筋と僧帽筋)と上・下後鋸筋に覆われます。

また胸腰筋膜は上部では項筋膜につながり、棘上靭帯、棘突起、肋骨角腰椎肋骨突起、腸骨稜へと付着しながら一帯を覆っている。

肋骨角2
肋骨角は肋骨の彎曲しているコーナー部分を指します。腰椎では肋骨突起に当たる部位は、胸椎では肋骨がすでに付いているので横突起となります。

腰椎肋骨突起
胸椎では横突起に当たる部分は腰椎では肋骨突起となります。横突起に当たる名残として副突起が見られます。

参考文献 
1)臨床スポーツ医学 vol.35. No.10(2018-10) インナーマッスルとアウターマッスルの解剖学
2)分担解剖学 1 総説・骨学・靭帯学・筋学: 背部の筋膜
3)フィットネスの勧め http://www.i-l-fitness-jp.com
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