FC2ブログ

筋膜の解剖と病理⑵

先のブログにて筋膜の構造と機能についての認識について述べましたが、画期的なことは前提として「姿勢保持や運動コントロールに関わる重要な役割を果たす」と説明されていることです。
明らかに膜は全身をシートのように覆っており、これが額面通り膜としてハンモックのような役割を果たしてくれたとしたらストラテジーの一つとして膜性の支持による姿勢保持や動きに影響を与えることになります。
代表的な膜系の筋肉は大腿筋膜張筋になると思いますが、まさにネーミングが膜とついているように大腿筋膜張筋はそん強力な支持性により外側の防波堤となっており、またその強固さゆえにマイナスに働くとOAを増長してしまうことになります。このTFLについてはストレッチングが選択されることが多いのですが、そもそもTFLは原因が結果か?ということを明らかにしなければいけません。何故なら硬いから解すといったことであれば、その硬さは結果的に行ったのか?それとも硬さが原因で脛骨の外側thrustを引き起こしているのか?
答えは矢状面への推進性が前額面に溢れ出てくることで結果的にTFLが防波堤となって張ることになります・このロジックでいうとTFLは結果ということになります。
しかしながら結果が原因になりさらに脛骨のスラストを増長させることもあります。そのような現象が混在している時は、ダイレクトにストレッチして緩ませると楽になります。そうすると硬いから緩ませると良くなるというロジックがあながち成り立たなくもなくなり、とりあえず硬いイコール緩ませる、マッサージやらストレッチとなりがちです。しかしながら戦略的に前額面に溢れ出ているわけですから、防波堤を決壊させると留め金がなくなり余計に不安定になるのでは?これも真です。つまり全て緩ませてほぐせば良いとなると、これはもはや理学療法の何たるかは分からなくなり、いわゆるコリを取ればいいとなってしまいます。これでは一向に根源的な動きに行き着きません。
コリを取ることはその先にある動きにつながり、またその発生機序において結果なのか原因なのかを、明確に臨床思考を巡らせる必要があります。
では具体的にTFLをどのようにリリースすることが、原因であり結果である硬さを包括することができるのか?
単純にその筋肉痛だけを解したり伸ばすというのは、連鎖を途切れさせ動きの連動性を損なうことになります。つまり筋肉のみを伸ばしているつもりでもそれが最適な負荷量かどうか?そこが問題なのです。グイグイ伸ばせばいいかと言われれば、腱への過剰な延伸により緩みすぎる可能性もあります。そうすると緩んだから変化はするので、それを効果として良くなったと解釈することも多々あります。
大切なことはどのような時間的経過で、どのような軟部組織の病理が変化しているのかを推察して、理にかなったアプローチをイメージしながら施術することです。
 筋肉単体、腱単体、のみをストレッチするのではなく、複合体としての膜を伸長させて滑走性を出すためにリリースするのです。膜が全周的に伸長した、ハンモックストレッチからの筋腹の深筋膜さらに筋外膜、さらに筋周膜をリリースしていきます。さらに腱に対しても膜とともに連動させながら伸長させていきます。
TFLのストレッチ方法としてオーソドックスな片脚の胡座姿勢となります。
広背筋と臀筋の連結と共に大腿筋膜張筋を同時に伸長できることになります。
結果的に伸びきりすぎず、尚且つコントローしながらストレッチできるので、連動性が再構築され動きにつながりやすくなります。
スポンサーサイト



コメント:0

コメントの投稿

トラックバック:0