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運動連鎖から見た筋膜リリーステクニックの新展開2

筋膜の進化が止まりません!
まさにこれから最盛期を迎えようとしています。
2018/12/14の記事で運動連鎖から見た筋膜リリーステクニックの新展開について述べましたが、その続編となります。
語源としてfasciaとは膜を指しますが、正確には筋膜とイコールではありません。
いわゆる筋膜はfasciaの一形態に過ぎず、以下のものが包括的に含まれてきます。
Fascia;皮膚・皮下組織・筋膜・腱・靭帯・脂肪体・腹膜・髄膜・骨膜
つまり軟部組織の癒着adhesionとは、筋膜のみならず神経や血管そして腱や脂肪に至るまであらゆる階層において発現するのです。よって膜fascia筋膜myofasciaは、同一カテゴリーではあるもの、ある意味分けて考えなければいけないということです。
この膜の癒着が滑走障害となって機能障害を引き起こし、痛みや可動域制限を引き起こすといった機序です。
ガイドラインにはgrade0~4の5段階に分けられており、よりgradeが高くなると癒着度も高いということになります。
最も癒着の高い
grade4 manipulation:麻酔下で剥がす。
grade3 注射:エコー下で剥離が可能なレベル
grade2 鍼:雀啄・置鍼・electric acupuncture・で剥離可能なレベル
grade1 徒手・運動療法で剥離可能なレベル
grade0 他部位(遠隔)の動きで剥離可能なレベル
現状のガイドラインは理学療法における、癒着部位に対する施術はgrade1ということになります。
運動療法はおそらく直接ストレッチなどを行なった場合ということでしょうね。
grade0の遠隔での動きも運動療法の分類には入ってきそうですが、おそらくボディワークなどの全身を対象としたエクササイズにおいてはgrade1になってくるものと思われます。つまり癒着部位に対して隣接する一関節での動き、膝に対して足関節の底背屈などによって弱い伝播にて容易に滑走するということでしょう。
私自身も注射における効果を目の当たりにしていますので、理学療法が同レベルでの効果を出せるとは言えません。
エコーでどこを見ればいいのか、そしてどこに注射をすれば最も効果的なのかということおいては、運動連鎖パルペーションテクニックが有効となります。
筋に関する膜の階層生は表層から深層に向かって、以下のような階層性になります。
皮膚

皮下組織の浅層

浅部筋膜

皮下組織の深層

深部筋膜

疎性結合組織

筋外膜

筋肉→(筋周膜)筋束→(筋内膜)筋繊維→筋原繊維
筋膜へのアプローチの原則
浅部筋膜に対するapproach:徒手にてタッチングレベルにて反応を誘導する。運動連鎖パルペーションテクニックの触診による動作分析は、このレイヤーがリアクションしているものと推察される。
浅部筋膜は皮下組織に含まれており、皮膚の靭帯(skin ligament)が支持組織として脂肪組織をワイヤーで繋ぎ止めるような構造をしている。時にこの靭帯が脆弱となり皮膚のテンションが弛むことで膜全体の張りが失われることがある。
深部筋膜に対するapproach:膜全体に均等にテンションがかかるよう、隣接関節の肢位をセッティングしてストレッチ様に伸張させる。神経系のストレッチなどはこの部類に入る。骨性のロックにて靭帯や関節包のelongationなどのstrategyが入らないように、ターミナルレンジの20°位手前で多関節をセットして、全体を同期させながら伸張させハンモックのように吊り合う肢位に保持させる。
例)SFBLに対する筋膜approach
・SLR:主にハムストリングス腱のストレッチ効果
・膝屈曲位でのleg rise:ラセーグ兆候を見るときのテスト肢位。主にハムストリング筋腹の伸張効果(筋外膜?)
・足関節背屈(膝伸展位/屈曲位);アキレス腱ストレッチ/ヒラメ筋ストレッチ効果
・SLR +足関節背屈:腓腹筋筋腹ストレッチ効果>ハムストリングス
筋膜伸張
・膝屈曲位でのleg rise +足関節背屈ストレッチ:足底腱膜~臀部にかけての深部筋膜の伸張効果。一見ストレッチのムーブメントであるが、その効果は結合組織そのものの張りと梃子作用を高める効果が実際に感じられ、テンセグリティの効能を実感することになる。つまり体幹のコアーマッスルによるstabilityの場合には、腹横筋と多裂筋などの筋肉の働きとしてフューチャーされやすく、理論的には重要な役割を果たしていであろう胸腰筋膜をエクササイズしている実感はほぼないと言える。
軟部組織の遊びを無くし、膜のテンションを波及させることで、筋膜本来のテンセグリーを賦活させることができる
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