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左右差の科学⑵ ~試行錯誤編~

左右差の是正に挑む!!
前回は自叙伝をお送りしましたが、今回は試行錯誤編をお送りします。
中学生の頃にぶち当たったランニングフォームにおけるラテラリティ!左右差!
私の中で確実に左右差を自覚し始めたイベントでした。
イベントとは走るということを通して、先輩からフォームの欠点を指摘されたことです。
つまり指摘されなければ、そのまま走っていたということです。
中学生の時には全く気がつかなかったということです。
そしてら意識してもフォームは直らなかったのです。
結果的に到底お勧めできないような、寝ている時にダンベルで肘屈曲に拘束するという荒技でした。
それでいても左右差は完全に払拭されたわけではなく、確実に身体のアンバランスがアライメントにおいて、そして成長発達の骨の発育にも影響を与えたのです。
そして決定的に問題となるのが、荷重の左右差です。明らかに右下肢荷重が7キロ位大きいのです。真っ直ぐ立っていても荷重差7㎏はとてもコントロールしきれない感覚でした。体重計に乗って荷重バランスを調整しても、身体感覚として同じとは思えない。よって体重計での左右バランスは身体感覚頼りだと、修正はできないのです。
左右差はあるとわかっていて、気がついた時には左にかけるようにするだけでは、全くもって左右のアンバランスを修正できなかったのです。
この左右差の厄介なところは、筋肉のつき方に差が出てくるところです。荷重バランスだけならまだしも、やがて骨のアライメント、筋肉の付き方までも左右差となってくるのです。

スポーツを継続しているときは異常は出ないけど、辞めたらあちこち痛くなってきたといった話をよく聞きますが、このメカニズムは、元々スポーツ動作は偏りがありますが、全身運動をしていることによってキャパシティーは広がります。少々左右差の使い方に差はあっても強負荷にて運動しているので、全く使わないことはありません。
柔軟体操や筋トレもやりますので、それなりにバランスはとれるのです。
しかしながら辞めてブランクが開くと、動きは生活動作のみになります。生活動作は必要最低限の筋肉の働きのみで事足りますから、身体の偏りはそのまま逆に日常生活動作のみだからこそ増長することになります。

つまりある負荷以上だからこそ全身の筋肉に刺激が入るものの、日常生活レベルだとかえって負荷が小さすぎて刺激が入らないのです。よってスポーツでは10使うパワーを日常生活では2〜3で事足りて、尚且つ高齢者になると基本的動作のみ(寝る、起き上がる、座る、立つ)となります。よって基本的な日常生活動作を見るだけでその人の偏りの原因が推測することができます。しかしながら、外傷やスポーツ動作にて多様な動きが折り重なっている場合には、複雑に絡み合っているからこそ原因が一筋縄にいかなくなります。

 また一般健康人の方が、成人した若年者の方が高齢者よりもかえって身体の修正が難しい、治るのが難しい、満足度を上げることが難しいといったことがよくあります。普通は高齢者の方が、退行変性疾患などで不可逆的な変化をきたしているからこそ、難しいと思われがちです。しかしながら活動範囲も狭くなって、身体運動の幅も小さくなっているため、意外にも使っているstratagyの数が少ないのです。

 身体の各部位を拘束して自由度を狭めているようなもので、固めるstrategyだからこそ連鎖が逆に単純なのです。
若年者や健常成人者は、まだ身体各部位のつながりも多岐にわたり、自由度と汎用性が広いと言えます。よって一箇所何かアプローチをしても使用範囲と活動レベルが高いので、少し部分的に楽になったぐらいでは直ぐにその実感は消えてしまうのです。つまり健常者であればあるほど、質ではなく量としての変化が必要なのです。
具体的にその量とは
⑴施術量
 ①施術時間
 ②施術負荷・強さ・深さ
⑵能動性
 ①動かした関節運動の大きさ
 ②伸ばした筋肉の長さと負荷
 ③筋収縮量

つまり刺激量ということから考えると、身体を能動的に動かすということは身体に入力する刺激量の多さとしては他動的な施術よりも遥かに多くなるのです。だからこそ身体が相当に弱っているような状態でなければ、健康増進の延長線上にある予防は運動であるべきなのです。健常者であっても手術をすれば、その手術部位は重度ということになりますので手助けが必要となることは多々あります。

つまり患者さんを見る感覚で予防に入っていくのは、かなりカテゴリーとしては別だということなのです。
同じ陸上競技でも短距離と長距離ぐらいに違います。使う筋肉も違えば、競技特性も違います。

何れにせよこの左右差というのは、競技スポーツを辞めてから急激にあちこち調子が悪くなるといった現象にも現れてきます。しばらくするとその対応方法といいますか競技スポーツを離れても日常の中で修正方法を自然に身につけ適応していきます。

さて試行錯誤に戻りますと、この左右差の最大のポイントは骨盤にあったということです。
骨盤の歪みのようなものを高校生ながらに感じて、そして大学に入った頃にはその感覚ははっきりと自覚できるようになりました。これが仙腸関節への探求の始まりです。

つまり私の中でも左右差とは仙腸関節の左右差へと発展し、研究と探求への道が始まったのです。結果的にはライフワークへとつながっていったのです。
次回はこの仙腸関節と左右差についてレクチャーしたいと思います。
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