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足の介護予防

足の介護予防の方針

介護予防に全ての年齢に合わせた目標設定の必要性についての、先の記事で書きましたが、具体的にどのような観点から取り組むべきでしょうか?

体幹が大切であることは当然となっていますが、意外にも若くても必要性は分かっていたとしても、取り組みがおざなりになっている人は少なくありません。ただ知っているという点では教育的効果は既に上がっているといえます。

ここにきて各年齢層を臨床にて眺めていくと、80を超えて日々の生活の中に歩きやトレーニングを欠かさず取り入れている顧客に出会います。もちろん運動器疾患として不可逆的な要素は有しながらです。完全にある年齢で骨関節に全く問題なく高齢を迎えることは困難といえます。

つまり介護ではないが医療でもないといった人においても、何かしらのサポートは必要であり、それが公的支援では限界があるということです。

医療は治すであり、直すではないからです。しかしながら直すことで治ることもありますので、この直すコンセプトはエクササイズからトレーニング領域に入ってきます。既に運動療法がエクササイズと同義となってきており、一昔前はエクササイズの種類も少なく、セラピストが提供する運動療法こそが絶対的なポジションを占めていました。

つまり医療的な知識を有している療法士は解剖や運動学に熟知しており、その基礎がわかっていなければ安全で効果的なエクササイズを提供できないであろう?という視点だったのです。

ところが情報化社会と健康産業への高まりにより、各企業や大学、体育や芸術、工学など医療以外の関心も高まり、各々のい観点からの知見が発信されるようになりました。

また海外からの情報もリアルタイムで検索できるようになり、その情報のツールとしては世界共通となっています。

そして理論的にメカニズムを解説したとしても、効果があるなしはまた別問題となってきます。

つまりあらゆるエクササイズのコンテンツを試した結果、疾病を有してはいても自立して生活できており、活動と参加において社会への参入が維持できているカテゴリーに入る人達は、体幹などの健康に対するキーワードコンテンツに敏感であり、積極的に実践しています。

ここに主に中高年者が将来にわたって健康に暮らせるようにという観点にて取り組んでいる項目を挙げていきます。

・歩くこと
・スクワット
・ラジオ体操


これらはあくまでも運動不足を解消するための、生活維持という価値のもとに継続できる類になります。

決して楽しいわけではなく、使命感や義務感が伴います。

もう少し手前の世代、中年者になると

趣味的な要素の入った、活動となります。

ダンス
フィットネス
スポーツ
山登りなど(身体を動かすために外出を伴う)


つまりエクササイズのためのエクササイズというのは、薬を服用するようなもので、最早それは義務的な歯磨きのようなものです。生活を機能を維持するために、ギリギリの攻防ともいえます。前線で走れるうちはあらゆる選択肢にて動けますが、いよいよ崖っぷちになってくると選んでいられなくなります。この辺りの年代や時期によって、突きつけられる現実の心境を推し量り、我々も楽しみの旅行や趣味から生きることを維持するための目的となった時に、現在手札にある我々も介護予防的な運動を受け入れることができるかどうか?その辺りの想像力が必要となりそうです。

さての本論に入りますが、日々習慣として歩いて、スクワットなどの運動も励行し、社会的な活動と参加も維持している高齢者において、食の重要性は前提となります。元気なご高齢の方は「太れる」力があります。成人病予防は肥満は天敵ですが、ある程度の年齢で太れるというのは逆に稀な存在となってきます。大半の高齢者は太るよりも痩せてくるからです。太っているのは問題ですが、80歳後半であってもしっかりと筋肉とそして体格も維持できている場合は、活動性も間違いなく高いです。

しかしながら体幹と大腿四頭筋の筋力をしっかりと保持できていて、向上も認められるも、足のアライメントは変わりません。足は一度扁平足などで潰れてしまうと、高齢者の場合には改めて骨組みを組み直すようには戻らないのです。
つまり若い人の扁平足と高齢者の扁平足の明らかな違いは、足のアーチ機能が全くとい言っていいほど失われ、たわみと弾力性が極端に低下しているということです。また構造的にも破綻が顕著であり、体重が足関節にダイレクトにかかってきて距腿関節の内外反にて荷重するようになります。
ハイアーチ型のover pronationha
若くても珍しくはなく、そうすると膝や股関節も前額面における内外反と相対的な内外転にてアライメント変化を起こします。このアライメント変化はくの字にジグザグに組み上がっている構造的な特徴があり、骨性の支持もしくは膜性の支持になりがちです。つまりstabilityのためのinner muscleが利きにくく、筋膜や二関節筋に頼ることになります。
頼るというよりも寄りかかることに問題があります。
 文献のレビューにおいても、足趾の把持能力:筋力・柔軟性の重要性は明らかであり、またtoe clearanceと把持力そして体幹の安定性においても関係性があることが報告されています。
また把持運動時に、足趾の屈曲に伴い足関節が背屈位になることも明らかにされています。

患者さんにおいても自宅での足の運動療法に関心が高くなっており、タオルを引くタオルギャザーが推奨されています。この手の運動は私がPTになったころから存在し、特別珍しくはないのですが、データからはエクササイズ群が確実に動的バランスが改善し、転倒予防につながることが示唆されています。しかしながら臨床では個別の事例においては、足の機能改善を具体的に実感しにくいということが課題なのです。

改めて原則を再確認しますと
足部の前額面の変位を修正する
具体的には
・距腿関節の内外反
・距骨下関節の内外反(回内外)
・ショパール関節の回内外
・リスフラン関節の回内外(内外反)
・足趾の回内外


となります。外反母趾などの足趾の内外反は物理的には操作できますが、現実的には維持は効果の維持は難しく、外転筋による筋収縮にて外反を修正し、筋力の強化→筋ボリュームの増大によって正しい位置を保持するというロジックが効果的です。
また足部は一般的に上行性の連鎖というイメージではありますが、足部のアーチを再構築するためには下降性の運動連鎖にて同期させることがポイントなのです。つまり一つ一つの関節や筋肉に対して介入して、累積させていくのではなく、同時に多部位を連動させるのです。そしてその同期を同時だけではなく膜で関連させながら実施するのです。下降性の運動連鎖の肝は、同時性もしくは同期生を筋膜のテンションによって行うのです。そしてその時に足部のアライメントを再構築するべくアーチを作り、足底腱膜とのつながりをバックラインを生かして、できれば頭部までそのテンションをつなげます。
IMG_0202.jpeg吉祥寺にて月一開催、「運動連鎖ボディワーク教室」より

足部のアライメントを座位にて修正しながらウィンドラスとトラス、そして足趾把持動作における甲の膨隆を促し、前額面に逃げないように足底腱膜を効かせます。そして足趾を伸展させた肢位にて手を足底に敷いて、体前屈の要領にてバックラインのテンションをつなげます。特に写真のように坐骨を操作するとつながりが良くなることが多々あります。

また膝の回旋変位が入っていることもあるので、ケースによっては膝の操作も加えていきます。
このように全身を連動させて足部のアーチをコントロールするワークを行うことによって、足部のアーチ保持を全身で再形成し機能を改めて再構築することができるのです。

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