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足のアーチの作り方

足は車で例えればタイヤであり、そのアーチ空気圧に例えられます。

タイヤはパンクすると当然走れなくなります。
または空気圧が前後左右違うと、これも傾きそして走りにくくなります。
路面に車体が食い込み、自転車でもそうですが、漕ぐ余分な力が必要となってしまいます。
足趾


つまり、車のタイヤにあたる足のアライメントが崩れるということは、床半力の吸収力が低下し、膝や股関節、そして脊柱へと上行性に負担が増大します。

立位と歩行の効率が低下することは間違いありません。

この足部ですが歳を経るごとに、足のアーチが低下し、アライメントも崩れてきます。
最もやっかいなのは足のクッション性がなくなることで、「たわみ」がなくなり、衝撃吸収力が低下することです。

足はアーチの形成も大切ですが、この「たわみ」=「クッション性」の欠如こそが問題なのです。

足のクッション性が失われると足が攣りやすくなります。
ハイーアーチにおけるクッション性の欠如もありますので、必ずしもアーチが崩れることのみが条件ではありません。

つまりアーチが低下し、さらに外反母趾などのアライメントが崩れ、荷重がかかると途端に下腿ふくらはぎに負担がかかります。
効率よくheel locker やankle lockerによる荷重伝達と重心移動ができなくなるからです。

重心移動ができなくなると制動になり、そのために余分な筋力を使うことになります。
コンパートメントなどの下腿がパンパンになる現象を引き起こします。

活動性が高く、尚且つ足のアライメントもクッション性も低下すると、常に下腿が疲労しやすく浮腫みが生じることになります。

特に高齢者になるとこの傾向は顕著となり、足のクッション性が低下しさらにアーチも下降、アライメントも不良となるとlocker機構は最早使えなくなります。

そうすると足を持ち上げて降ろす、スタンプのような足の運びとなり、加速度や推進力という戦略は使えずに歩幅も小さくなります。姿勢も直立位が特徴であり、逆に直立位でなければ持ち上げて運ぶスタンスでは歩きにくくなります。

前かがみ姿勢になると、体重吸収のためのスペックが損なわれているため、途端に倒れてしまいます。
つまり足のクッション性が低下+アライメントが崩れるということは、骨性の支持が基本であり、姿勢制御による立ち直りではなく、潰すストラテジーとなります。
よって極端にカウンターウエイトにて姿勢戦略をとると、シルバーカーなどの歩行器におけるサポートが不可欠であり、起立歩行能力の低下による要介護度が増してきます。

健常者においてもアーチのたわみが低下しているケースは珍しくなく、これはハイアーチタイプのover pronationにつながります。つまり足部アーチは構造的には普通かむしろ高いのですが、「たわみ」がないのです。

たわみが無い足は、ショパール関節、リスフラン関節のmobilityが低下しています。
つまり構造的にはアーチがあるのですが、荷重応答期から立脚中期にかけての足部の生理的pronationが、足部レベルではなく足関節の内外反での代償動作となるのです。

このような動的アライメントとなると内外反という前額面での荷重伝達となり、いわゆるミクリッツラインの基線に沿わなくなります。ジグザグの骨幹による非常に難しい制御を求められることになり、結果的に骨性の支持戦略となってしまいます。

つまり介護予防などで足腰の強化を目的としたプログラムや、バランス機能を高めるエクササイズになりますが、足を強くするというのは非常にむすかしいのです。つまり強化の指標が難しいからです。下肢筋力であれば測定も可能ですが、足単体の筋力?が果たして足の機能を反映しているのかどうか?つまり筋力というものが抗重力における自立度の何に関係しているか?ということです。足趾の把持能力がバランス能力が相関することは各種研究において報告があります図1
露口亮太:男子バスケットボール選手における足趾把持トレーニング期とディトレーニング期の足趾把持筋力とバランスの変化および足関節の疼痛発生の変化.日本臨床スポーツ.医学会誌.2015.vol.23.No.2
他にも、足趾の筋力と背屈角度、筋活動、姿勢制御からの報告が散見されます。

では実際に高齢者においてどれだけの効果があるか?また運動連鎖からみた応用は?現場レベルにて応用するためには、さらに現実的な方法へと展開する必要があります。

高齢者の転倒予防と把持能力についての報告もあります。
相馬 正之:歩行時の Toe clearance と足趾把持力について ―転倒予防の観点から―Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy Vol.6,No.1: 1-7,2016

つま先のクリアランスが転倒と大きく関わっており、そのクリアランスの不安定さが足趾の把持能力と相関があるといった内容です。つまり立脚期における安定性が結果的につま先のクリアランスに大きく関わっているといったところです。

総合的にみると足趾の筋力と背屈角度が歩行時の体幹の安定性に関係しており、転倒予防につながるといった結論になります。この足趾の把持動作において、把持筋力が強いほど背屈角度が増大するといった傾向があるとのことで、つまりのところ足部の柔軟性とアーチの高低の自由度が必要ということになります。

具体的なエクササイズ方法としては足趾の伸展におけるウィンドラス機能を発動させ、内外反の足関節レベルでの代償を抑えることです。またさらに筋膜の連結を意識して、背部のバックライン全体を動員してのエクササイズおよびストレッチにおけるアライメントコントロールが不可欠です。

詳細な方法については、また後日紹介します。
乞うご期待!
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