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変性側弯による姿勢偏位のメカニズム考察⒉

先の記事の続編となります。
変性側弯の何故?として前額面での傾きについて、その解明において矢状面ほど単純ではないことを述べました。
歳をとれば腰が曲がる・・・
見慣れた光景として我々の中にも根付いているからであり、また姿勢制御能力の低下による上下のストラテジーによって、重心を下げる戦略をとりがちだからです。その主たる部位として膝と腰があるということでした。
では前額面ではどのような経緯をもって傾きが固定化されてくるのか?
今回はそのメカニズムの謎について解明していきたいと思います。
まず若くても少なからず起きる左右差について列記します。
⑴荷重バランス
⑵肩の高さ
⑶側弯
⑷軽度な首の傾き
あと内在的な要素として
⑴利き手
⑵内臓の非対称
⑶利き目
⑷自転
生活習慣の要素として
⑴スポーツ動作
⑵生活動作
⑶作業姿勢
⑷噛み癖
内在的な影響はあるものの、外観からは殆どいわかんを覚えないのは、まさに修正能力の賜物です。
修正能力とは
⑴立ち直り反応
⑵平衡反応
⑶視覚的フィードバック
⑷身体感覚
などになります。
年齢が若ければ若いほど、その対応能力のキャパシティは高く、伸び代も高いのです。
意識しなくて自然に連鎖が通っている、いわゆる関節の遊びや筋肉の伸張性、収縮性の可変生の高さにあります。
その変化とは意識にも現れます。固定観念が強いと、身体は自然に変わろうとしていても、意識が邪魔をする。つまり年齢とともに知識や情報は溜め込めるのですが、その知識があるがゆえに固定した考え方に陥りやすいということです。
よく子供の時にたくさん遊んだ方がいいと言われるのは、変化を受け入れる常に新しい発見に向かっていく姿勢なのです。その時に一つ一つ立ち止まって考えながら遊ぶ子供はいません。走り回って何をするかわからない、予測不能な行動こそが重要子供の特徴なのです。静かでじっとしてる子供は幼少の時にはいないわけで、走り回って目が離せないという活動は、トライアンドエラーをものすごいスピードで繰り返しているのです。よって子供は基本は直ぐに飽きて、同じことをじっと繰り返してやることができません。伸び伸びと天真爛漫な弾けるような、遊び心こそが実は身体のキャパシティにも通じるメンタリティなのです。
話を戻しますと、
少なからず左右差というのは誰にでもあるということです。これが年齢とともに顕在化してくるということです。
また代償の代償が重なり、その度に振りが大きくなります。
例えば基本効き目が右で、右向きが得意とします。すると重心は左に偏位するのですが、あまりにもその期間が長すぎると、左荷重、右非荷重となり筋肉のつき方や柔軟性に左右差が出てきます。
すると片側だけが凝るとか、痛みが出るなどの状態になります。
病院に行くほどの痛みや、変形、歩行障害などの支障が生じると、どこかで荷重動体を大きく変えることが余儀なくされます。
つまり右向きの効き目が右のままで、もしくは噛み癖ものままで、荷重側を大きく転換することになると、スタート時の軽度な左右差から振り幅を大きくしないと転換できなくなるのです。そのパラダイムシフトが見た目にも明らかな傾きとなります。
つまり関節でいうとモビリティや分節レベルの可動生の対応で済んでいたことが、マスでブロックで塊の単位で変位しだすのです。いわゆる歳をとると固めるストラテジー、そして潰すストラテジー、カウンターウェイトのストラテジーがメインとなり、立ち直りなどの反応よりも、もたれかかったり骨性や膜性のストラテジーになりがちなのです。
この荷重側の転換こそが、高齢者における変性側弯からの傾きの顕在化ということになります。  
     
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