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変性側弯による姿勢偏位のメカニズム考察⒈

変性側弯による姿勢偏位のメカニズムに対する考察

医療介護現場にて、そして街中で職業柄、お年寄りの方が歩きかたや姿勢に目が止まります。

「どうして、傾いてい歩いているんだろうか?」
「いつから、どこから傾きが止まらなくなるのか?』
「大きく偏位するまでに、どこかで気がついて修正がきかなかったのだろうか?」

私の中の大きな命題となっています。

もちろん歳をとれば誰しも身長が小さくなり、腰が曲がり、背骨が縮んでくるといった現象は当たり前のこととして
捉えています。

前かがみの姿勢にて曲がってくるのは、その理由は矢状面における屈伸というストラテジーを使うことで
重心を下げることのメリットを最大限に活かす。私の中では矢状面における姿勢対応にいては、一つの結論に至っています。整形外科的にはいつのまにか骨折と呼ばれる、脊椎の圧迫骨折による圧縮にて姿勢が3センチ、5センチ、場合によっては10センチ近くも小さくなります。

骨粗鬆症による背骨の脆弱性が原因ですが、それでも全ての脊椎に満遍なく圧迫骨折が起こるわけではなく、分節的に限局した様相を呈します。おしなべて全体的に多脊椎に骨変化が見られることもありますが、これは確かに骨の脆弱性が背景にあり、重力における長軸上の圧縮力が全体的にかかるからであると解釈できます。それでも分節的に特化して圧迫に大小があることを考えると、重力と体重そして姿勢変化におけるメカニカルストレスの配分に不均等が生まれるからであることは、容易に想像できます。
 この不均等は腰が曲がったり反ったりすることで生じます。つまり前後バランスとしての変位は一般健常人においても起こりうる現象であり、特別高齢者特有の現象ではないことが言えます。

 運動連鎖においては上下のストラテジーとして、重心を下げることのストラテジーについて言及していますが、膝と脊柱の屈曲が最も容易にとりやすい戦略であり、姿勢制御となります。

前額面においても片方の肩が下がるなどの現状は若者においてもおきますので、その予兆は既に若い時より始まっていると言えます。しかしながら、鉛直垂線の基線に戻る修正力があるため、明らかに傾いて横にぶれるということはほとんどないと言っていいでしょう。

しかしながら、時に街で見受けられる明らかに大きく基線より逸脱しての偏位は、どこかで修正がきかなかったものかと思ってしまいます。もちろん背中が曲がって前かがみ姿勢も重度になると、上体が水平に近くなるほどです。

系統発生も個体発生も最初は屈曲姿勢から伸びて、そしてまた縮んでいくといった図版があることからも、ある意味宿命的なものとして学術的にも捉えています。しかしながら横に傾いていくと言ったことは、別段発生学的にも言われていることでもなく、事実として存在すると言ったレベルになります。

臨床のなかでも幅広い年齢層をみるにつけ、どこかに兆しがないものかと考えながら取り組む中で、いくつかかのヒントが埋まっています。

姿勢における面として矢状面・前額面・水平面があるなかで、前額面と水平面が矢状面に帰結するということがわかってきます。臨床においても原則、矢状面上の問題であったとしても、ダイレクトに修正をかけるのではなく、前額面・水平面の変位が前段にあり、
この前額面と水平面の順序性も、前額面←水平面となります。つまり回旋変位が前額面変位の背景にあり、さらに矢状面の変位の背景には前額面があるということです。

この関係性を明らかにすることで、姿勢や変位の修正はより負担なく円滑にリスクなく実施することができます。

つまり高齢者における重度なおじき姿勢の場合には、前額面と水平面の変位の割合は少なくなるということです。

変形性膝関節症の重症度が高くなると、左右に揺れが大きくなりますので、この場合は前額面優位の傾きというよりも膝に特化した内反変形による上体の振り子のような揺れになります。左右の揺れ幅の中央に体幹脊柱が丁度柱のようになりますので、背骨が傾くことかえってありません。

背骨が大きく左右に傾いていしまうと、ダイレクトに姿勢を良くしようと伸展系の運動をしても効果は薄いです。
かといって側屈系のストレッチを加えたからと言って直ぐに戻るものでもありません。 

側弯でも同じようなことが言えますが、側弯の凸側をボルスターのようなクッションなどを挟んで伸ばしたとしても、それで持続的に修正されることもありません。必ず回旋がカップリングとして入ってくるので、回旋を修正する方向に戻してから側屈を加えていく、そしてその後に屈伸の可動性とローカルマッスルの活性化を促し、最後にアウター系の筋肉をダイナミッックに入れていきます。
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