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脛骨の捻転に対するアプローチ

先の記事で脛骨の捻転における見解を述べました。
結論から言うと、変形性ひざ関節症や内反膝においては、下腿が内旋しやすいということです。

臨床においても下腿を外旋に誘導すると運動連鎖が上行性につながってくることを経験します。
外旋にはふた通りの方向があり、PLR:後外側回旋 AMR:前内側回旋
です。

ここでポイントはOAにおける内旋はALR:前外側回旋 だということです。
よって修正方向は PLRになります。

変形性膝関節症の回旋誘導方向
 ALR→PLR


step1
具体的には左右の内側腓腹筋の筋腹を中央に寄せるように誘導します。
下腿の間にクッションなどを挟んで、ポジションをキープしてもらいます。
足部でいうとheel-inすることになります。

ALR:toe-in
PLR:heel-in


toe-outもheel-inも同じく足角は外旋位になることであり、膝の回旋を修正するための方法ですが、合わせて股関節の外旋も連動します。

よって運動療法としてボディワークとしてのheel-inには、股関節の外旋をリバースする必要があるのです。つまりheel-inの戻しですね。

heel-inの効果:下腿の外旋+股関節外旋
heel-inにていき過ぎた外旋を元に戻すために、足角を30度ぐらいに修正します。

heel-in→toe-in の順番に修正することで、膝と股関節を適正な位置に戻すことができるのです。

ではheel-inとtoe-outの違いは具体的には何でしょうか?膝の回旋における違いはすでに述べましたが、骨盤帯の変化について説明します。

toe-out:股関節外旋筋、中臀筋後部繊維、大臀筋の収縮、PI腸骨out-flare⇨骨盤後傾

heel-in:骨盤底筋の収縮、AS腸骨out-flare、閉鎖力の発動⇨骨盤前傾

以上よりheel-inの効能がわかると思います。
骨盤の閉鎖力が発動できたら、続けてtoe-inにリバースしますので骨盤の閉鎖位に戻すことになります。
閉鎖力の効いた閉鎖位
これが最も理想的な骨盤輪となります。

step2
機能的骨盤輪が構築できたら、コアマッスルを動員していきます。
AOS:Anterior Oblique SystemとPOS:Posterior Oblique System
前後からバッテンに締めることで、より理想的なローカルマッスルの効いたボデイとなります。

この時に気をつけることは、ウエスト部分だけを帯のように収縮させてしまうことです。
いわゆるドローインは、おヘソ周りを凹ませることになりますが、腹腔を中央で絞ることになり、ヒョウタンのような形状になってしまいます。つまり風船を真ん中でギュッと絞ることで上下に空気が押し出されることになります。

つまり季肋部が閉まらない、胸郭が収縮できないということになります。
また下腹部がポッコリと膨れたままになることもあります。

つまり締めるためには手順と締めるイメージを作りながら実践することが大切です。
下腹部は骨盤帯ですので恥骨結合を閉じるイメージでAOSを下から斜め上に引きあげるイメージで収縮させます。
同時に季肋部である下部胸郭を閉じるように同期させます。
腹腔の中央であるお臍部分が、上下から絞り出された腹圧によって腹横筋の抵抗となり、より強力な腹横筋への促通となるのです。


step3
 最後の仕上げとしては胸椎の後弯を再構築します。
step1とstep2はいずれも立位にて実施します。最後に両手を前方にリーチして、胸椎の生理的後弯位までに軽く突き出します。ポイントは胸背部のストレッチフィールが膜の伸長にならないようにすることです。つまり背部のストレッチではないということであり、あくまで胸椎のmobilityレベルでのムーブメントだということです。

以上の行程をふむことで自然と肩こりも解消されます。頭頸部においては上位頚椎や顎関節などの調整も加えることが不可欠ですので、別途アプローチします。
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