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腰方形筋と骨盤の安定性

骨盤の安定性に対するアプローチの一つとして「腰方形筋」の促通があります。

では腰方形筋の安定性とはなんでしょうか?

その役割は?

逆に過剰に働くことによる弊害は?

まず一般的に知られている事象について述べていきます。

リハビリ業界では腰方形筋の主動作は骨盤の挙上であり、必ず片側性となります。
つまり左右同時に骨盤を挙上することはできないということです。
よって脳卒中片麻痺患者さんでみられるぶんまわし歩行に働くのが、腰方形筋ということの認識です。
つまり代償歩行の代表的な作用であり、つまりのことろ代償歩行を修正するという観点からは、
弊害と認識されているのです。

しかしながら人間のパーツにおいて、代償動作のためだけに存在する筋肉はありません。

インナーマッスル一つとしても考えられる腰方形筋の役割は何なのでしょう?
カテゴリー的には体幹の深部にありますので、インナーマッスルと定義付けられます。しかしながら、体幹の安定性に働くとされるインナーマッスルにおいて、腰方形筋がどのように安定性に働くかは明らかにされていません。

唯一分かっているのは、骨盤の挙上作用ということです。

私の経験的に踏ん張る姿勢をとる仕事をしている人は腰方形筋が発達しています。

つまり踏ん張るといことは骨盤の安定性が必要なのです。体幹の安定と骨盤の安定の違いはあるのでしょうか?

骨盤の場合には骨盤輪の安定性ということで、骨盤底筋などの作用が言われています。腹横筋は腰部にも骨盤にも跨っていますので、どちらにも有効です。ではいわゆるドローインの作用において、果たして腰方形筋が効くのでしょうか?

これは条件設定があるのです。

つまりドローインはあくまで前から後ろに向けて、つまり腹部から背部に向けての作用になります。いわゆる矢状面です。しかしながら腰方形筋は矢状面ではなく、上下の作用になります。前額面となると明らかな骨盤の挙上は一側性となり、安定作用ではなく、動的な作用ということになります。

しかしながら一側性の挙上は代償的な場面により特化されているわけで、別段機能的な役割を表現しているものではありません。

つまり腰方形筋はまた作用機序や役割を再定義する必要があるのです。

踏ん張る動作にて働く筋肉であることは述べましたが、両側性に作用するときに骨盤の水平面での安定性が得られるのです。シーソーや天秤のような作用と考えてもらえるとわかりやすいですね。

踏ん張るということは両足が地面についてるわけであり、CKCという前提になります。

両下肢からの床半力が仙腸関節に伝播し、テーパーの構造である骨盤の閉鎖位を促します。そこに四股踏みなどワイドベースでの抗重力は、閉鎖力に働きかけることができます。

つまり骨盤を水平位に保持するための筋肉は、腰方形筋以外に見当たらないということです。骨盤に作用する筋肉は付着していることが前提ですので、腹横筋や腹斜筋も骨盤についにいますが、どちらかというと腰椎を腹巻のようにコルセットのように巻きついているイメージです。つまり前後と左右に作用するときに防壁となるわけで、上下には弱いのです。上下には柱のような作用が必要ですので、縦にダイレクトに走っているのは腸腰筋と腰方形筋となります。

腰方形筋は腰椎と腸骨に付着していますので、腰部と骨盤の関係性に作用していることになります。腸腰筋の腸骨筋は、腸骨と股関節、大腰筋は腰椎と股関節になります。

それぞれが役割分担をしており、偏側性に作用するとき骨盤の挙上ですが、両側性に効けば腸骨を水平位に保つ安定性なのです。水平位もあくまで重力線に対してより有効となりますので、空間の中で作用させることは、かなりの高度な技術となります。

腰方形筋は一側性に作用する場合にも、限度がありませ。つまり限りなくどこまでも挙上するわけではなく、どこかでストッパーが効かないと腰椎が壊れてしまいます。つまり腰方形筋は質量として壁になっているのです。縮まりすぎると固まりになるので、それ以上近づけない。つまり渋滞しているところに更に突っ込んでいっても、それ以上は縮まらないということです。これ以上近づくと壊れてしまうという時のセーフティーネット、防御作用があるのです。

具体的には側屈のみならず前後屈においても作用します。作用できるようにした方がいいというのが正しいかもしれませんね。踏ん張ることで腹圧作用とともに腰方形筋が両側から腸骨の安定性を保持するのです。

レッグカールや、股関節伸展時においても、同様の作用があります。骨盤の代償的な動きが起きやすい運動であり、レッグカールであれば大腿四頭筋の作用により尻上がり現象が起きるときに、腰椎の前弯が増強してしまいます。
そのときに腰方形筋に意識して作用させると、それ以上骨盤の前傾が強くならないように制御することができます。あくまで自然に作用することは難しく意識的に作用させる必要があるのが、インナーマッスルの特徴としてあります。四肢末梢のムーブメントにおける安定性として腰部骨盤の特に骨盤の水平安定器として作用するということです。





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