頭蓋顔面アプローチ

頭蓋顔面運動連鎖アプローチ

頭蓋顔面


さて、5月11日(日)に流山中央病院にて定期運動連鎖道場を開催しました。2月からですから既に4回目になります。テーマは頚部~頭蓋運動連鎖アプローチです。前回、頭蓋運動連鎖アプローチのテーマにて頭蓋を触ることに重点をおいた内容にしたので、今回はさらに頚部や体幹などのstabilityと頭蓋がどのうような関係になるかを解説し実技を行いました。頭蓋療法は元来、頭蓋仙骨療法としてオステオパシーで発展してきた経緯があり、頭蓋だけのアプローチ効果にとどまらない目的があります。頭蓋にはサザーランド波と呼ばれる独特のリズム性と内圧変動があり、脊柱を介して仙骨まで延びています。その内圧変動は横隔膜呼吸を介して身体全体に波及しており、呼吸器系とも深い関係にあります。頭蓋療法の成否の一つに腹式呼吸を事前に促通しておくことが効果的です。このような概念は理学療法にはあまりなじみがないため、運動連鎖アプローチ研究会では頭蓋運動連鎖アプローチとして運動機能的な観点からまとめました。頚部と頭蓋の歪みは関連性はかなりのものです。たとえば、伸長性の良くない頚部筋があったとしますと、その頚部筋の連鎖のみられる頭蓋をリリースすることで筋肉は簡単に柔軟性を得ることができます。頚部筋肉をストレッチしてつっぱって伸びにくい場合は起始停止部位になんらかの不安定性があり伸張反射がおきている状況なのです。もしくは筋膜性の連鎖性にて頚部筋肉にspasmがおきているのです。他動的にしかアプローチできないと思われがちな頭蓋ですが、リハビリとして自主トレでなんとか維持できないかという発想が当然おこります。この発想から生まれたのが美顔運動連鎖アプローチです。
 頭蓋顔面に影響を与えるであろう物理的な刺激は①表情②咀嚼③発声④洗顔洗髪、ということになります。能動的なこれらの行為をコントロールすることが頭蓋顔面の運動療法になります。それも単に動かせばいいということではなく、機能的な頭蓋顔面にバランスよく形成することが必要です。図版は表情筋の方向性を指しています。前頭筋を収縮させたときに頭頂にむかって頭皮が流れるか、また口角を左右に挙げたときに側頭から頭頂にかけて上方に流れを誘導できるように随意的にコントロールします。イメージとしては桂三枝師匠の「いらっしゃーい」のポーズです。いらっしゃい連鎖ですね。

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コメント:6

駆け出しPT
いつも興味深く拝見させていただいています。ひとつ教えていただきたいのですが、運動連鎖アプローチを勉強する上で参考になる文献などがあれば紹介していただきたいと思います。中々運動連鎖について書かれている文献を探すことができないので・・・。よろしくお願いします。

山本尚司
運動連鎖は運動学やバイオメカニクスなどが基本ですので、おおまかな文献や書籍はあります。しかしながら、どれもが力学的なモデルなどでが多く、実際に理学療法士の臨床に直結する知りたい内容は不足しています。
郵送先を教えていただければ参考資料を着払いで送ります。またDVDが福岡の学会からジャパンライムから発売になっていますので参考にしてください。

なんちゃってPT
 いつも楽しく読ませて頂いております。
内容に「頭蓋療法の成否の一つに腹式呼吸を事前に促通しておくことが効果的です」とありますが、具体的にはどのようなことを評価してアプローチすればよいのでしょうか?

駆け出しPT
早速のお返事ありがとうございます。
それではお言葉に甘えまして、参考資料の郵送をよろしくお願いいたします。

山本尚司
参考図書として「頭蓋療法と身体呼吸」科学新聞社、大場弘 著。があります。身体の内圧変動には呼吸や循環、心拍などあらゆるリズム性があり、お互いが引き込み現象をもって干渉しあっています。横隔膜呼吸はその中でも最も大きな振幅の波であり、その横隔膜呼吸のおこす波が頭蓋の微細な波をアンプリケーションしてくれるのです。

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