回復期におけるインソールパットの活用方法

8月6日日曜日
中伊豆温泉病院や近隣の病院のスタッフの皆さんを対象とした、運動連鎖インソール®パット入門in 中伊豆
下肢体幹の運動連鎖からみた ADL 動作〜ひざ関節に着目して〜

gradeⅢ以上の手術適応のOAに対して効果的な理学療法とは何か?膝関節の姿勢制御における戦略を理解し、膝以外の可逆性のあるストラテジーに対してアプローチすることで、膝への負担を解除していきます。インソールパットは回復期の患者さんなどに、リハビリの一助として大いに効果を発揮します!
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では具体的にどのような工程を踏んで提供しているのかを紹介します。

対象となるのは自立した患者さんではなく、在宅に帰れるか帰れないかというボーダーにある人になります。入院の場合には高齢者で要介護度がついている人も少なくなく、独居であったり、日中は留守番をできなければいけないなどの条件があります。
 つまり自立した方向ができて、日常生活や外出がある程度一人できる場合においては、インソールは入院の場合には対象となりません。つまり歩容の改善という目的だけではFIMやBIの改善とは無関係だからです。つまり痛みがあったとしても自立している場合には、他の手段が選択され、まさに自立して歩けるかどうかの狭間にある患者は、良くなる方法であれば何でも用いることが望まれます。

私の軽々では以下の条件となります。
①平行棒内にて見守り歩行レベル:1〜2往復可能レベル
②杖や歩行器では痛みのため自立は難しいレベル
③原疾患は股関節や脊柱などで入院しているが、入院前から膝の加療をしている、もしくは入院後に再発、機能低下により膝への負担が増大して生活動作への支障となっている場合。
④膝関節のみを見た場合には変形は手術適応であり、不安定性が顕著に出現している場合。


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以上のようなケースとなります。つまり歩行は見守りレベルであるということからも、フリー歩行での歩行分析のために何度も往復して歩いてもらうことが困難であり、在宅に戻れるか戻れないかの直接的な分岐点となっているケースにおいて、選択肢はよりインソールによる足元のコントロールになります。

つまり一般整やある程度自立している人の場合、インソールだけが選択肢ではなく、敢えてインソールを用いると決めていないと使わない、もしくは他の代替の手段がいくつか考えられるといった場合には、体幹トレーニングや生活動作を想定したアクテイィビティなどにて良くなる可能性考えられます。

ではこのように膝OAに特化したインソールの視点は?
しれは回旋機能の改善となります。
膝の回旋には内旋と外旋の綱引きかのような、逆方法の引き合いが膝関節にかかっている場合が多々有ります。例えば。内旋・外旋となると内側ハムストリングスと外側ハムストリングスの緊張の左右差となります。
 例えば膝が外旋位であったとしても、外旋位のなかで内旋モーメントが働いている場合も考えられ、差し引きで外旋位となっているケースがあるのです。お互いが引き合っているということは、膝関節そのものは重心移動にともなう受動的な回旋・屈伸が制限されることになります。すでに手術適応に膝OAは、重度な内反変形を呈しており、なおかつ捻転も起きています。骨の形状そのものを矯正することは保存的には不可能であり、その変形による正中重力線からの変位は、足底と床面との接地において、距腿関節や距骨化関節、そして足部アーチ構造の過度なマルアライメントの強制につながり、それが新たな回旋モーメントを引き起こし、本来の膝の回旋変位とは逆の方向に引っ張っていることがあるのです。見た目の回旋位ではなく、引き合いのなかでの回旋位という見方が必要なのです。

「膝関節に真逆の二つの力が同時に働いている」これは円滑なロコモーションを妨げ、移動動作において長時間の歩行などに支障を来してきます。
 インソールパットの方針は、二つの力の綱引き状態を解消し、長軸上の骨支持にて荷重が伝達されるように導くことにあります。あくまで歩行は、足の接地から上行性に骨関節が積み上がっていくためには、安静時に筋緊張によって引き合っているという状態は好ましくありません。
 綱引き状態の解消
 拮抗する二つのモーメントの解消
以上の方針のもとに骨の長軸上の芯を作ることで、重心の移動にともなう可変性を取り戻すのです。
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