運動連鎖にて触診技術を学ぶ最大のメリットとは?

運動連鎖アプローチ®における触診技術を継承する

運動連鎖アプローチ研究会を立ち上げ、現在、一般社団法人フィジオ運動連鎖アプローチ協会として、運動連鎖を伝える活動を15年来続けています。運動連鎖アプローチ®を学ぶことの、最大のメリットはパルペーション技術にあります。
改めて初めて目にする方のためにも運動連鎖とは?から説明していきたいと思います。


⑴ 運動連鎖とは?
1. リハビリテーションの専門職である理学療法士は、解剖学・運動学・脳科学・認知神経学を基礎とし、「身体運動・生活動作」の専門家として、「動きやすい身体作り」を目指して、病院・介護施設などにて働いています。
2. 身体運動において、一つとして単独の動きはなく、全ての運動は鎖のようにつながっています。運動連鎖アプローチ®は、このような考え方をもとに、理学療法の一つの考え方として発展してきました。
3. 運動連鎖アプローチは、筋骨格系は勿論のこと、脳の働きや認知機能も含めた“動き”の原則である。

⑵運動連鎖アプローチ®の考え方
 運動連鎖アプローチ®においては、以下のような観点から治療方針を組み立てていきます。
1. 部分と全体:痛みなどの愁訴の原因を、局所と全身との関係性を明らかにしていく。
2. 原因と結果:原因なのか結果なのかを分析し、対症療法ではない根本的な問題を明らかにする。
3. 現病歴、既往歴を時系列にて整理し、治療計画をたてる。
4. 動きをイメージしながら治療を進め、動きにつなげていく。
5. 抗重力における姿勢制御を理解する。

⑶運動連鎖アプローチによる手技療法の原則⒈「リスク管理」
1. 痛みや凝りのある部位を、ダイレクトにアプローチすることを極力避ける。
2. 愁訴のある周辺部位から、外堀を埋めるようにアプローチすることで、まずは関連要因を取り除いていく。
3. 関連要因を取り除くことで、痛みや筋緊張が軽減し治りやすい身体作りを目指していく。
4. 身体環境を整え、治癒機転を促進することを原則とする。

⑷運動連鎖アプローチによる手技療法の原則⒉「触り方」
1. 表層(皮膚表面)から始まり、徐々に深層(筋・骨格)に進めていく。
2. 触り方は、受動的な触診と、能動的な触診に分けられる。
3. ファーストコンタクト(最初に触った瞬間)のリアクション(反応)を大切にする。
4. 触ること(感覚を入力)により、必ずその刺激は脳に伝わり、反応が手に返ってくる。
5. モニタリングしながら、手技を進めていく。
6. 運動連鎖アプローチによる手技療法においては、反応の感じない部位はモニタリング部位として、周辺部位から進めることで反応を引き出していく。

⑸運動連鎖アプローチによる手技療法の原則⒊「手技の実際」
  ①刺激の量
1. 強さ
2. 深さ
3. 角度
4. 持続時間
5 リズムとテンポ



⑸運動連鎖アプローチによる手技療法の原則⒋「実技」
1.主要因と関連要因の弁別:離れた二点間を触ることで、運動連鎖がある部位においては手に同期性を感じることができる。
2.末梢と中枢部位との関連性:人は抗重力下にて生活しており、四肢末端の動きにおいて必ず、中枢部位である体幹が安定性のために作動する。
3.抗重力下における最も多い運動器疾患は変形性膝関節症であり、全身の運動連鎖の表象として膝関節に反映している。

⑹まとめ
 運動連鎖とはバイオメカニクスを代表とする、筋骨格系のキネマティックな側面がイメージされがちです。またキネティックな力学的な側面についても後年着目されたました。力学的な見方のメリットは姿勢における重心線からの位置関係によって、どのような物理的な力が作用するかということを明らかにできます。しかしながら抗重力において姿勢制御の戦略は必ずしも筋肉による制御ばかりではなく、身体のパーツを前後左右に配分してのカウンターウエイトなど、三次元的に考えなければなりません。

パルペーションによる動作分析
動きを推察するための触診技術、これが理学療法において必要不可欠な視点となります。観察的な動作分析も、もちろん大切ですが、視覚は錯角や思い込み、そして着眼点によって現象の注目が変わってきます。その人の
立ち方
歩き方
座り方
作業姿勢
生活動作
スポーツパフォーマンス

などは本人も気がついていない無意識による習慣化している可能性があります。
よって治療者側が指摘してあげる必要があり、その人の生活環境においてどのような動作が行われているかを、愁訴に直結する一場面を逆に導き出すのです。

 一般的に理学療法士であれば、現象は指摘できます。つまり目に見える形での硬さや筋緊張などです。低緊張だと「使えていない」ということになり、硬い部分は「凝っている」「過剰に使っている」という解釈になります。そしてまず選択するのがダイレクトに、リリースする解す、緊張を高める、収縮させるということになります。
 また姿勢において傾きなどのアライメントを指摘することができます。現象は見たままですので、写真などでも記録できます。つまり画像でみて明らかに傾いている、視覚的に後から分析できるものです。しかしながら、この分析は患者や選手の身体感覚や運動感覚とは遠くかけ離れていることがたたあり、その一部をみて指摘しても治ることはありません。全体の調和のなかで起きている現象ですので、それは結果なのか原因なのかを見定める必要があります。

 脳には感覚野と運動野に体部位再現部位があり、感覚刺激により運動イメージを生起させることが期待される。よって手技療法においても、感覚を脳に入力し反応を感じるという視点をもって取り組むことで、身体の声に耳をかたむけることができるようになる。
 痛みには身体的な側面と情動的な側面があり、患者が主観的にどのように感じるかということを常に注視していくことが大切である。つまり、治療者の客観的な状態の把握と、患者の自覚的な感覚を、常にすり合わせながら進めていく必要がある。人によって痛みや不快感の基準は、千差万別であり、その都度、刺激の量適当を、判断していく必要がある。
 最終的には運動という能動的なアクティビティにつなげていくことが、より自立的な身体と生活につなげることができるのです。

週末に開催された軽井沢合宿講座2017においては、素晴らしい環境のなかで、じっくりと自分を見つめ直すことができる、自らと対話しそして日常を改めて客観的に眺めることで振り返りの場にもなります。軽井沢駅から徒歩5分の友愛山荘は、新幹線ですと東京から1時間で到着します。その玄関口から徒歩圏内にあり、喧騒を離れたミストなエネルギーが充満しています。この場所に来るだけで自らのエネルギーが湧き上がってくることを感じます。そして自然に触れあい、気を細胞に隅々まで吸い込み、自然と一体になりたいそんな気持ちにさせてくれます。
 また是非来年の6月にも第四弾を開催します。是非この素晴らしい環境にて、自分の感性と向き合える時間を共有しましょう。
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集合写真です😊

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夕食場面です。とても美味しいです。

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懇親会です。二日目の講師の小林さんが、こだわりの自然食品を直に漬け込んで持参いただいています。

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軽井沢には育ちのいい犬が多いです。

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ナイトセミナー 「呼吸と胸椎」合宿といえばボディワークですね!必ず一つは入ってきます。

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中庭の芝生の上で自然に戯れたくなります。

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酒だ酒だ〜

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こんな戯れも合宿ならではです😊

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もちろんしっかりと学んでいただきます。研修棟があって雰囲気といい本当に素敵です。

また来年お会いしましょう!
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