仙腸関節トピックス

Category: トピックス
骨盤輪の安定性のためには、骨盤底筋を働かせた状態で、腸骨筋を働かせる、つまり仙骨でいえばCN(カウンターニューテーション)、腸骨からみるとAS(前傾)に作用させることをいいます。これは相拮抗した逆方向のモーメントが作用している状態であり、運動学的には逆方向に動いているので矛盾していることになります。イメージしやすい例として、例えばおにぎりを握る時、両手を使いますがそれぞれ逆方向に握りますよね。つまり骨盤輪も同じことで、特に動的に安定性を生み出すためには、相拮抗する力を生み出すことが必要なのです。(おにぎり法)強調文>
これは、仙骨後傾、腸骨前傾方向への力を同時に働かせるということになります。
アライメントとしてみるならば、運動学的に矛盾していないほうがいいわけですが、内在的に作用しているモーメントは相拮抗していることが必要なのです。つまりアライメントが正しいというのは、身体にメカニカルストレスがかからないという前提にはなりますが、そのまま固まってしまっているとしたら動き出すとロボットのようになってしまいます。つまりアライメントが正しいということ、イコール関節が合理的に動き出しやすくなる。しかしながら、スポーツパフォーマンスなどにて巧な動きをしながらコントロールするためには、外力によってアライメントは歪みや応力がかかり、アライメントを常にキープするためには元に戻す作用である修正能力が必要なのです。この修正作用をさらに動力源としてより有効に進化させた使い方が「おにぎり法」なのです。

「仙骨後傾、腸骨前傾だと、仙腸関節に剪断力が増して不安定に」なるわけではなく、仙腸関節に相拮抗した力が作用していないときに不安定になるのです。つまりアライメントとしての評価と実際に作用しているモーメントとは別に考えたほうがいいということです。仙骨は後傾しているければ腸骨が前方に引っ張られていれば、これは安定ということになります。しかしながら骨盤の正中重力線からの位置関係をみると直立なので、リスクは高いということになります。つまり、力が入っていない生活場面ではせん断力が働いてしまう可能性があるからです。ようは合目的に使っているアライメントや作用と、日常生活の場面で常時というわけではないとうことが多々あるからです。特殊なアライメントや身体の使い方は非日常的な動作、スポーツ動作や作業姿勢によって生じます。その特化した使い方と日常生活は違うということです。

「仙骨前傾、腸骨後傾方向へ力が働いた方が仙腸関節が安定する」わけではありません。むしろこのような関係性はより不安定になる要素が高いです。ただし骨盤が後傾していると安定しますので、骨盤の前後傾と仙腸関節の前後傾は分けて考える必要があります。あくまで不安定は垂直線に対して関節面がどのような位置関係にあるかがポイントになります。骨盤後傾であれば仙腸関節にはせん断力はかかりにくくなります。その位置関係のなかで仙腸関節がPI腸骨ということは多々あり、仙骨をみると相対的にニューテーションしているということになります。しかしながら仙腸関節も仙骨からみるのか腸骨からみるのかで全く違った解釈になります。例えば仙骨由来の場合には、仙腸靭帯の緩みにより仙骨がニューテーションしてしまうということになりますし、二関節筋の短縮などにより寛骨が後傾してしまう場合には腸骨由来ということになります。よってアプローチは由来によって原因部位が違うわけですので、アレンジが必要不可欠となります。
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