運動連鎖道場in北九州修了報告

運動連鎖道場in北九州
本日にて半年間のコースが修了しました。
北九州は門司という下関の鳴門海峡を望む地での開催でした。そういえば焼きカレーというご当地グルメがあるのですが、まだ食していないですね。



本日のテーマは顎・頭蓋になります。
私自身、最近は奥歯が過敏になっており、強く噛み締められない感じでした。身体のバランスも大きく崩れており、かなりの右荷重のさらに左側の短縮と萎縮が顕著で、明らかなアンバランスが生じていました。結果的に左肩は挙上時の違和感があり、特に上腕二頭筋の筋腹が張っていて、腱にもなんとも言えない炎症感がありました。はっきり言って肩関節周囲をいくら治療アプローチしても好転しないことは、理学療法士の観点からも察しがつきます。身体バランスの恐ろしさを身をもって感じます。
歯の感覚過敏も特に右下の大臼歯に顕著であり、明らかな虫歯かな?と思いたくなります。しかしながら全体的にも過敏感があるので、何かが違うように感じます。
私の場合には明らかな咬筋の左右差があり、右側の膨隆が目立ちます。その膨隆感は開口時に壁となって下顎を左側へ押し出します。よって下顎は左に押し出され噛み合わせは当然ながら崩れてくるのです。左顎関節は作業側となり、右側は平衡側となります。結果的に左顎関節は後退し、開口時の軋轢音を生じます。本来は作業側にて軋轢音が出ていると、顎関節症を引き起こす前兆となるのですが、私の場合には右荷重が増長することにつながり、そのコンパートメントが三叉神経や顔面神経への刺激になった可能性があります。噛み合わせの不均衡は頭蓋の不整合につながり、両耳に膜がかかったのようにある領域帯の音が聞こえづらくなります。1音抜けただけで、言葉や文章の意味がわからなくなるんですね。コニュニケーションというのは、まさに語彙の数ではなく、ボディラングウェッジも含めた一連の表現形であることがわかります。右側の顎関節は平衡側として、咬筋の内圧が高くなることにより縦への伸長性がさらに制限されます。つまり咬筋を包む筋膜のtightnessが内圧を高め、さらに伸長性を阻害することになり、縦方向から内側斜めに緩めることで内圧を軽減させる方向に下顎が動きます。結果左に下顎が変位します。三叉神経は咬合に関わるのは上顎神経と下顎神経の知覚枝になりますが、私の場合には特に下顎の歯茎や下唇の知覚が過敏になっていました。以前より筋膜と筋肉との境が曖昧であることを感じていました。つまりリリースといっても果たして本当に筋膜がリリースされているのか?その時に筋肉に対しては何も生理学的な変化は起きていないのか?筋肉と筋膜をはっきりと区分けできるような手技なり治療方法があるのか?といったところです。確かにエコー下において筋膜を剥がすために注射をする場合には、目視しながら明らかに筋肉と筋膜がリリースされることを確認することができます。それがエコー下でもなく、徒手にてリリースできたかどうかを確認することができるのだろうか?

筋膜リリースと筋肉の伸長性との差別化は?
 今回は咬筋の筋膜がtightnessであり、いわゆる膜が硬くなっているため許容量が少なくなり筋肉がパンパンに張り詰めてしまいます。つまりぎゅっときつく縛った袋のなかに詰められた筋肉のようなものです。筋膜が硬くなるとは筋肉との間違に癒着をおこすということ、筋膜そのものがtightness短縮して伸張性が減少することの二つが考えられます。注射でのリリースは前者の癒着になり滑走性ということになります。後者においては短縮に対して伸張性ということになります。筋肉でもそうですが直後にすぐに柔軟性が獲得できるわけではないことを考えると、即効的な効果は滑走性ということになります。咬筋の滑走性を促すべく内圧を高めた状態にてリリースすると、ピンと表面が張った状態では滑走性を促すにはもってこいの状況設定といえます。筋膜リリースは袋を引き延ばして内容物にて膨張させてから、表面に張った袋をリリースしやすくなります。つまり、筋肉が緩んでいる、袋がたるんでいる状態にて袋を引っ張り伸ばそうとしても、よれてしまうということです。よって筋の内圧を高める状況を作って、その上で表面をリリースすることが効果的と言えます。注射のようにダイレクトにリリースできるわけではないことを考えると、徒手的には遊びを託した状態から引っ張れば表面が伸張されやすいということです。よって筋肉を伸張位にしてから、さらに引き延ばす。これはオーバーストレッチとはまた違い、あくまで腱を過牽引することではなく、表面の張力を高めてからリリースしたいパーツを徒手的にリリースすることです。よって表面が凹凸があるアイテムのほうが筋膜の滑走性を促しやすいといえます。つまり押して凹ませてのリリースですね。もしくは凸に梃子を作りながらしごくようなもの、ローラーのように転がすものなど、あらゆる有効な方法が考えられます。筋肉が緩んでいる状態にてローラーなどでしごくと、筋膜を剥がすためには筋肉そのものにもかなりの圧力を加える必要が出てきます。よって、できるだけ筋肉にダメージを与えることなく、表層の筋膜をターゲットにしてリリースする場合には、コンパートメント機構を利用して、筋膜の鞘の中の圧を高めた状態を作り、より筋膜の伸長性を強調しておくことがリリースの確率を高めることになります。その代わり軽微な圧における施術でも、かなりの痛みを感じることになるかもしれません。しかしながら、それは筋膜へよりダイレクトにアプローチできているとの表れでもあり、より痛みの閾値の低下している部位こそが、癒着の可能性がある部位となります。自覚的な痛みは高くても、実際に加えた負荷は必要最低限であるため、安全でよりさじ加減を調整できることになります。
咬筋はまさに筋膜の鞘に包まれたコンパートメント機構の最たる部位であり、それだけ内圧を高めることで過度な開口を防いでいる可能性があります。咬筋の伸長により閉口反射がおきますが、それにはコンパートメントにて覆うことで、開口のベクトルがぶれないような機構になっているものと推察できます。しかしながら噛み癖など咬筋は左右差が生じやすく、出力できるパワーの格差が大きくなると、下顎の変位につながります。そうするとより発達した側の咬筋の内圧を軽減させるために、捻じれを作ることで減圧しようとします。より直線的に作用しなければ、コンパートメント機構は発動しませんので、緩んだ鞘の中で筋肉の発達と、さらに筋膜の伸長性の軽減、癒着が進行してくる可能性があります。
筋肉は酷使すると軽い炎症状態になります。血流は増加し内圧は高まります。内から膨張する筋肉を受け止めるために、筋膜はかなりのテンションを受けることになり、慢性的になると厚く硬くなってきます。結果的に可動性は低下して運動を制限します。慢性的な負荷により起きた筋膜の硬質は、筋肉の動き過度な収縮により起きるわけで、筋肉の発達が促進されます。そうすると益々鞘の中の残された容積は狭くなり、内圧は容易に高まりやすくなり不快感、痛みにつながります。コンパートメント症候群は、このようなプロセスを経て起きると考えられます。
コンパートメント症候群は軽い負荷でも不快感を引き起こすことになり、生体は筋肉の走行のベクトルをずらそうとします。筋の走行のベクトルを変えることで、内圧の高まりは軽減できます。そのムーブメントに対して、他の筋肉にて協働することができるからです。そうすると周囲の筋束への負荷が強くなり、結果的に周りからの圧力が高まってきます。おしくらまんじゅうですね。
主働であれ、拮抗であれ、筋肉が作用しない動きはほぼないわけで、過度なコンパートメントになると、元来作用しない運動方向においても周囲の圧も高まることで、よりコンパートメントの閾値が低下して、どんな動きでも干渉するようになってきます。人間はどこかに圧が高まると自然に回避してバランスをとろうとします。圧勾配の平衡をとろうとするわけです。

過負荷↪︎血流↑(炎症)↪︎内圧↑↪︎筋膜のテンション↑↪︎筋膜の肥厚↪︎筋膜の伸長性低下↪︎鞘の中の許容量低下↪︎コンパートメント↑↪︎繰り返し↪︎慢性的な炎症↪︎筋肉と筋膜の癒着↪︎運動ベクトルの変化↪︎アライメント変化↪︎周囲筋群の活動↑↪︎筋束間でのcompression↪︎さらに内圧↑↑↪︎悪循環


頭蓋顔面筋肉の特に咬合に関する筋群、さらに言うと閉口筋は特にこのようなコンパートメント機構を有しており、噛む力は相当な負荷になります。容易にトリガーポイントの形成にも繋がり容易いといえます。ダイレクトなリリースやトリガーポイントのマイオセラピーと考えがちですが、運動連鎖アプローチ®︎においては、筋肉や筋膜だけでなく、皮膚への感覚入力、潜在的、顕在的な知覚を利用しての脳へのアプローチ、徒手だけでなくボディワークへの応用など、人間の有してるホメオスターシス、あらゆる身体の法則性を引き出しながら最適な道筋を選択していきます。

私自身は今回デモンストレーションとともに、奇数だったので道場生とペアにて頭蓋と咬合および眼球運動を加えての調整をしてもらうことで、かなり楽になりました。また特に咬筋についての病理が進行していたので、帰りのフライトにてリリース+ストレッチ+開口をミックスすることで、ある瞬間から表層の筋膜がリリースされ、同時に内圧の減圧、筋肉のほぐれるのが自覚でき、楽になりました。強固な筋膜の絡みによって、頭蓋全体に不調和が生じ、機能的な聴力、感覚過敏などへとつながっていたのでしょう。翌日にはすっかりと楽になり、聴力などもクリアとなりました。聴力が低下すると話す言葉もフィードバックのタイミングが遅くなり、コミュニケーションのタイミングがずれることも経験しました。歯の感覚過敏も現在はほぼありません。不思議ですね、人間の身体は。

運動連鎖アプローチ®︎テクニカルシリーズ
皮膚・筋膜へのアプローチ
は、来月10/9日曜日沖縄での運動連鎖道場プレセミナーにてお話しする予定です!


運動連鎖道場プレセミナーin沖縄 in フィジオ 運動連鎖アプローチⓇ協会~活動報告~


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