道場生からの質問感想コーナー

現在、北九州門司での運動連鎖道場も第三回を終えました。
質問感想を共有したいと思います。


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これは膝の調整のためのボディーワーク。運動療法ですね。


感想①
 新たな視点に気がつくことができました。しかし、実際の臨床場面ではなかなか結果が出せていません。評価の幅は広がったけどADLにつながらない感じです。その点についてはやはり繰り返しの経験と鍛錬かなと自覚しております。

感想②
 評価については慣れていくしかないのかな、、、、と。
痛みに対する閾値の低下について、後頭骨のアライメントを指摘されていましたが、関連性が全くわかりませんでした。

(Answer)
 どのような場面であったかは忘れましたが、全身の痛みの閾値が低下している人であったように記憶しています。
このような場合には、バイアスというかシールドがかかっているようなものなので、運動学的に力学的にどうこうという前の問題となります。つまりは例えば公衆衛生が整っていないところでリハビリ云々の問題ではないように、低栄養の患者さんにおいてリハビリ以前の問題のように、痛みの閾値が下がっているということは、その部位にアプローチすることそのものが益々の抑制がかかってしまい、また過負荷となってしまうのです。痛みの閾値が低下している要因は様々ですが、その一つの要因として関節の不整合性があります。つまりは不安定性があることによって防御性の収縮が必然性となり、押しても引いてもその緊張は不変なのです。関節の骨の整合性を得ることによって初めて緊張の必然性は解除され、通常のリハビリとしてのスタートラインに立てることなります。その鍵がその事例においては後頭骨であったということです。これは全ての症例において後頭骨のアプローチが有効だということではなく、その人なりの法則を発見することにおいて後頭骨に行き着いたということになります。また後頭骨ということは上位頚椎と関係が深いわけですから、要となる身体部位であることも確かです。経穴にいえば要穴ということになりますね。身体部位においても、比較的共通したメジャーな部位があり上位頚椎に関係する後頭骨は、部位として痛みの閾値の低下による過敏性部位からは外れていた、つまり震源からは遠隔であるがゆえにその影響は少なく、しかしながらその遠隔から修復していくことにおいて復旧への道筋ができてくるのです。


感想③第一回~第三回を終えての感想
山本先生が誠心誠意教えてくださり、質問にも的確な回答を頂けるので、本当に参加して良かったです。
特に前回の脊柱の運動連鎖に関しては、スライドの内容や実技の説明も分かりやすく、得るものが多かったです。
今後ともよろしくお願いします。

質問①第一回~第三回の講義および実技で分からなかったこと
実際の現場で運動連鎖を見ていくと様々なパターンが見られ、まさに十人十色と言った印象です。
基本的なことで申し訳ないのですが、その人なりの運動戦略が取れ、その時の身体の状態において代償動作が起きていたとしても、痛みがなく、機能的に問題がなければそのままで良いのでしょうか?
それとも、基本的な運動連鎖パターンの枠内に持って行けるよう施術や運動指導が必要なのでしょうか?
運動連鎖的に考えて、どこをゴールに設定すべきなのかを知りたいです。

(Answer)
 その人なりの運動戦略が取れており、なおかつ自覚的症状がないようであれば一般的にはニーズがないということになります。つまり、このような自覚的な症状がない状態で受診することはなく、尚且つ患者としてみることはないからです。敢えて見れば、見えてしまうことによって予見できるということにはなりますが、このような無自覚な状況においては、まず受診する対象とならないわけです。予防ということの見地からいうと大切な視点となります。しかしながら、この段階においてはニーズとして上がってこないのです。道場において将来的にはなんらかの症状に結びつくかもしれないということが言えるであろう道場生は何人もいますが、果たしてそのことによって受診をするかというとしないでしょう。
 ということは、大概は困って動けなくなってから受診することが多い現状においては、どれぐらい国民が自身の健康に対して機能的な身体に対して、動きやすい身体作りということに対して、認識が高まっていくか?ということ次第になります。例えば靴において、ドイツ靴に比べて日本においては、機能よりもカジュアルさやファッション性を求めがちだと思われます。踵を踏んで潰してしまうことに、それほど抵抗感がない人も多でしょうし、また物凄い片減りをした靴を履いている人も街中でみます。また歯の矯正においては欧米では、子供達の多くが当たり前のように見られますが、日本では歯並びが悪いままに成人する人も多いですね。よって、どこまでをゴールとするかは、国民の意識とニーズによって決まってくるのです。運動連鎖アプローチ®においては、もちろん起きてしまった局所の問題における治療もさることながら、全体をもって因果関係を解き明かし、尚且つ身体の使い方や筋肉の働きに着目した機能的な身体操作を指導することによって、予防できるという手応えを感じていることでしょう。また入院でも外来でもそうですが、最初よりは手術するよりは、入院する前よりは良くなっているということにおいて、機能偏重な視点がむしろ良くないというような風潮もあります。つまり期限といつまでも病院に依存していては社会保障費の財源という視点からは、できるだけ早く卒業を促すことが前提となっています。よって、現在起きていないことに対して、診断がついてオーダーがでて、アプローチするということが医療保険下で求めらていることではないのです。むしりフィットネスであったりスタジオであったり、または癒し空間であったりと、心地よさと爽快感を得るための場であれば、その中でニーズとして将来的な機能的な予防について耳を傾けてくれる意識の高いクライアントと出会うことになるかもしれません。つまり我々理学療法士の最も得意としており、より能力の発揮出来る場は、動けることはすでに問題のない、それでいて動きの質に取り組んでいるクライアントこそが対象となります。つまり自覚症状はないけれど機能的によりみて欲しい!良くなりたい!変わりたい!という意識をもった方にはそこまでみて差し上げるということになります。よってスポーツ選手などは、まさにこの類に入るわけで、モチベーションが半端なく高いわけです。試合前などになると、少しでも良くなることは何でもしようと思うのが自然ですので、そこに欠ける時間と予算は当然上がってくるわけです。必然性が高くなることで初めて予見的なアプローチが功をそうすることになります。よって、こちらがどこまで見ようと決めるというよりも、そこまで意識が高く尚且つ必要性を感じている人に当たった時に応えられるスキルを有していることが大切なのです。

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