運動連鎖道場19期修了しました。皆さまお疲れ様でした!

半年間の運動連鎖道場、昨日の6月2日にて修了いたしました。20名あまりの道場生の方々が月一の平日に海老名と相模大野にご参集いただき、本当にお疲れ様でした。


タクタイルの重要性


本日のテーマは頭蓋と顔面および顎関節となります。

運動連鎖道場においては触診の重要性を力説しておりますが、今後ロボット産業やAI人工知能そして3Dセンシングなどの新たな産業革命ともいっていい領域に踏み出す人類において、運動連鎖の知見は間違いなく貢献できると思っています。


つまり、運動連鎖道場においては観察的な動作分析ばかりではなく、内在的な運動連鎖としての動態について解説しています。何故にパルペーションが大切なのか?触診には解剖学的な領域とがメインですが、生きている人間に対してその動態を感知するための、またはモニタリングし誘導する、そして動きを誘うためのタクタイル(触知・感触)があります。つまり人間というセンサーを通じて集積されるタクタイルなのです。


このタクタイルにおいて、特に頭蓋顔面を触る場合可動生があるわけではありませんので、その評価は弾力性ということになります。つまり弾力性とはmobilityの感覚に近いものです。そして頭蓋を触る基準として最も大切な原則は


変位のある方向に弾力性(mobility)がある。






弾力性(mobility)のある方向に変位がある。


ということです。この原則が最も適応となるのが頭蓋顔面ということになります。

その派生として応用として四肢体幹などへの繊細なタクタイルへとつながるのです。


そしてこの原則に則って評価したならば、さらにどのようなアプローチ思考へと展開すべきか?

考え方としては大きく以下の三つになります。


変位と反対方向に修正する






変位を増長するように敢えて誘導する






XYX三次元のベクトルに分割して、その中の一ベクトルに対してアプローチする



そして運動連鎖としてさらに考慮するべきこととしては


(局所)部分のなかでの病態






(隣接部位)前後左右上下の連鎖






(全体)姿勢制御としての連動性


ということになります。


このような知見を後世に残していくためにもICTの技術が不可欠なのです。達人と匠の領域は常に人間に対する興味と探求を促す原動力ではあるものの、その財産をつなげていくことこそが歴史をつむいでいき尊厳とリスペクトをもって生きていける社会へとつながっていくものなのです。


一発でよくするということで100%が得られることはありません。上記のあらゆることを考慮していくことでここで10%ここで20%というように積みあげていき100%に近づけていくのです。


つまり即効的に良くなる、変わるということの現象について余り取り沙汰されなくなってきた風潮に背景には、それは結局完治には至らないことが多いということと、一時の驚きはあるもののまた直ぐに戻ってしまう現実に皆が気がついてきたからです。それでもまだ一発で良くなる結果が出るといううたい文句は魅力的ですが、そんな簡単なものではないことは経験を積めば誰もがわかることなのです。


運動連鎖道場の最終日にはまずは咬合や顎関節に関連する機能障害とリハビリにおいていかに関係しているかということについて解説しました。確かに顎や頭蓋や顔面をみるということについては、ある領域からみると大切なのですが、本当に日々の臨床において必要不可欠なのか?特にリハビリという現場において特に見てこなかった部分を敢えて加えていく意義はなんなのか?つまりはなんでも勉強するとプラスにはなるものの、その必然性こそが大切なので。必然性をいかに高めるかということにおいて、初めて得た知識と技術が生きてくるのです。


脳血管疾患においても上位頚椎に付随する後頭下筋群の脂肪化が進行する、半側空間無視の患者さんにおいても後頭下筋群へのアプローチが時に線分抹消テストの点数を改善させることにつながることがあるようです。あくまで考察ですが、脳卒中において一度中枢と抹消が分断された場合、すでに脳においてはアクセス可能な状態にまで回復していたとしても、抹消からの再アクセスがなければ開通しないということなのかもしれません。つまりはトンネルは両方向から掘り進めていくことが大切だということです。頭部外などにおいて一時的に大きな損傷を受けて、そのご劇的に回復していくケースにおいては、後からの刺激をいかに入れていくかが大切であることがわかります。つまりは本来は個体発生をみてもわかるように、1年をかけて立ち上がり歩き出す行程のなかに、あらゆる運動連鎖を醸成させる期間があるのです。成人の場合にはすでに生活場面のための合目的な動作から入ることになるので、赤ちゃんのような行程を踏むことができません。神経が未成熟であるがゆえにその時に必要なはったう運動学的な刺激があり、そしてできることが制限されることで過負荷にならないようにそして誤用にならないような仕組みが作り上げられているのです。それこそが人類の叡智というか、生命の叡智ともいうべき奇跡なのです。


実際の臨床において頭蓋顔面や顎関節をどのように取り込んでいけばいいのか?我々が健康増進やリラクゼーションという意味においてエステティックに受ける分には本当に気持ちよく快適になります。しかしながら患者や利用者さんいおいてはあくまで生活動作ということの視点が第一になるなかで、楽になる心地よいというその視点が医療保険や介護保険のなかでやるべきことがどうか?ということです。つまり何でも効果的である大切であるということと、本来やるべきことであるかどうかということとは別なのです。


まずはST領域において口腔嚥下は必要不可欠で姿勢は欠かせません。そのなかで頚部の解剖や運動学について、さらに頭蓋や顎と頚椎との連鎖についての知見はきっと役に立つでしょう。


顎関節ー上位頚椎ー眼球運動


この連鎖性を常に念頭において考えることが、理学療法において頭蓋を扱うことの意味をより高めてくれることになります。顎の開閉において頭蓋のわずかな屈伸は不可欠であり、そして眼球運動においても後頭下筋群や前頭下筋群の働きは必要不可欠です。つまり生命において基本的な行為は探索活動であり、そのための眼球運動なのです。視線が向けてそこから頚部が動いて、体感や四肢が立ち直り平衡反応にて呼応していくことで我々は目的動作を遂行しているのです。


そしてリハビリとは能動的という大原則があります。時にassistやpassiveも入りますが、それはあくまでactiveにつなげていくための序章であるからです。つまり運動連鎖アプローチ®においては、能動的に頭蓋においてもアプローチできるということ、つまり運動療法に転化させることが原則となるのです。このようにどうあるべきかという立ち位置に立って、そこからその方法論をどのように取り込むかということがあって、はじめて自らの領域に応用できるということになるのです。


これからもさらに道場性のための、アップデートしていける道筋を示していきたいと思います。

本当に半年間お疲れ様でした。


またインソールのセミナーについての要望も高かったので12月にも会場を予約して開催する予定です。

coming  soon


See you later


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