骨盤の前傾後傾と仙腸関節の関係

運動連鎖道場in海老名もあと最終回を残すのみとなりました。
11月は頚部と肩甲帯がテーマでした。


頚部のstabilityはスマホ症候群という新たなカテゴリーが提唱されていることで、改めてその対処方法と予防方法が注目されることになっています。実際、改めて起きていることではないと思いますが、やはりパソコンにはじまり、そしてスマホは概ね下向きの姿勢ということで、パソコンよりも目線が下になります。そしてスマホは1日3時間も四時間も使うことがあるわけですので、確かに生活習慣のなかで下を向いている時間は長くなっていることでしょう。それでなくても首は脆弱で、外力に弱い構造といえます。身体バランスが崩れ、いわゆる軸が定まっていないとされる現状が報告されています。子供のロコモが取りざたされているのも、実情はスポーツ障害なのですが、そのスポーツをやったからという前に基礎的な身体機能がそろっていないということにおいて必然的にスポーツが害になってしまうという始末です。つまりは、診断名はスポーツ障害であっても、もはやロコモティブシンドロームを無視しては運動器疾患は考えられないということです。診断名のついた疾病を治すということではなく、全人間的に・・・そこまで考えると病院では専門性がかえって損なわれてしまうので、せめて身体の全体性と局所生との兼ね合いを常に考えなければいけないということです。

頚部のstaiblityの有無
⒈肩甲骨の挙上・下制
頚部や頭部を守る時、この時は間違いなく首をすくめるという動作をとります。つまりできるだけ外から頭部が見えている面積を狭くして守るというためです。これは外力から構造的に安定性を作って防御しているわけではなく、あくまで両手と肩甲骨にて囲うという行為です。では生活する上で頚部の安定性とは?これは「囲う」とは別に肩甲骨を下制させるということになります。つまり下制することで僧帽筋や頚部筋肉が伸張されることで、頚椎の安定性が保たれます。つまりは頚部についても屈曲位にて構えるということは、ある意味身体の対象にたいする面積を小さくすることで、点に力を集めるという行為でもあります。顎を引いて頚椎を屈曲させることで構えることはできます。では安静時日常ではどうすればいいか?常に構えているわけにもいかず、しかしながらダラっと頭が垂れている屈曲位は、頚椎が弛むことになり脆弱性が高まります。いつも戦闘状態にある時代やその手の人たちは、確かに頭が前方位にあることが凄みを増しますね。その凄みの延長線上に背が伸びていたらまたそれは貫禄ということになります。つまりヒョロってではなく凄みのある構えの延長線上に直に立つがあると雰囲気がでるんでしょうね。いずれにせよ、動的な安定性ということはロコモーションにおける制御が最も日常において大切な要素となります。健康ということを考えた場合には、非日常の戦闘状態ではなく、日常の生活動作においては、いかに合理的に機能させるかになります。つまり日常生活はそれほど負荷が大きいわけではなく、それでいて長時間つきあっていかなければいけない所作となります。よってこの所作に問題があれば僅かであったとしても、慢性的な疲労や積もり積もっての蓄積になっていきます。必要最低限の合理的な理想的な身体動作が求められるのが現代なのです。力んで踏ん張って、歯を食いしばって頑張る時代においての身体性ではなく、軽やかに軽快にそして美しく機能的にが最も現代において生きやすい身体性なのです。つまり身体性から精神性が醸し出され、時代を反映するのです。
力むこと踏ん張ることが推奨されない時代だからこそ、肩甲骨の挙上にともなう身体性をつくることはできません。つまりアニマル浜口のパフォーマンスはすぐにはできないということです。これも練習が必要で習慣に裏打ちされたものなのです。よって現代は肩甲骨が上がってしまうと頸部の脆弱性がより際立ってしまい、不安定性が増してしまいます。

頸部の安定性は前方では外層から広頸筋・中間層が舌骨上下筋群・そして最深層が椎前筋(頭長筋・頸長筋)になります。再表層には広頚筋が覆っています。側方では胸鎖乳突筋が外層で斜角筋などが表面にはでているものの、中間層としての役割を担います。頭長筋は自ら触診しながら収縮を確認すると(一般的には触れないとされている。根性でえぐって触っていますが、無理に真似をしないように)、喉を引くようなイメージにて動かすと効果的です。また頚長筋は視線を下に向けるようにすると収縮がわかります。つまり頭長筋は手前に引く・頸長筋は頚椎の前方にある喉頭のラインを意識して下げるようにするといいですね。つまり頭長筋よりも頸長筋は頚椎の中間位にあるので、頚椎の前弯凸部にまたがっています。
この椎前筋を促通すると頚椎の前弯がしっかりとできてきます。
つまり腰椎の前弯に腸腰筋が効果的なように、頚椎には頭長筋・頸長筋が大切なのです。

2.肩甲骨内外転
肩甲骨の挙上にともい内外転があります。一般的には肩甲骨挙上プラス外転が多いものです。つまり猫背とよばれる前屈み姿勢は現代生活においては比較的メジャーな適応姿勢なのです。高齢者の前屈み姿勢は概ねこのパターンです。しかしながら高齢者の姿勢制御においては肩甲骨の内転と挙上というパターンもあります。これは相当に重心がかかとにかかるため胴体に対して、頭頸部が直立のままに前方位となります。つまりは頭頸部の屈曲位というのは重心がより後方にかかるりやすい制御であるため、すでに肩甲骨の内転が伴っているため二重の後方パターンとなってしまうのです。おそらく尻餅をついてしまいますね。それだけ各パーツを固定しないと支えられない状況であり、自由度がないということです。つまりは肩甲骨挙上に外転であればまだ汎用性がありますが、内転は相当に不利だということです。杖も足よりも後ろにつく必要がありますね。立つということに特化した究極の骨性支持姿勢といえるでしょう。
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