子供のスポーツ障害予防

稲城総合型地域スポーツクラブ NPO法人 iクラブさんが主催するスポーツ健康講座の第二回目でした。
テーマは「成長期の子供のための怪我をしない体づくり」です

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第一回は7月の開催で同じく「子供の運動能力をあげる効果的な準備運動」と題して障害予防のためのウォーミングアップというテーマにて開催していただき、その続編となります。

参加者は地域のスポーツ指導者や親御さんそして、お子さんも参加されての夜の7時~8:30までのレクチャーとなりました。
フィジオ運動連鎖アプローチ協会からは、引き続き芹澤 誠、今井良輔の両名にお手伝いいただきました。今井さんは道場生ですが現在は稲城に移り住み、もともとやりたかった地域活動に積極的に参加されています。理学療法士としてどのような活動を通じて、地域貢献できるかという視点があります。

東京はご存知の通り2020年にオリンピックを控えており、そのために盛り上げるための様々なイベントが都内にて開催されているようです。Iクラブさんのように総合型地域スポーツクラブはまさに地域に最も近いところでスポーツの啓発活動を最前線で行っているわけで、自ずと盛り上げ役の騎手として白羽の矢が立つわけです。特別な団体や専門家というよりも、最も機動力があり地域力を引き出して活動できるのが地域の住民た立ち上げた民間団体なのです。文科省などから事業として請け負って様々なオリンピックの盛り上げのための事業を企画しているとのことです。

怪我をしない体づくりというテーマですが、昨今は子供達のロコモティブシンドロームが言われており、高齢者だけではない症候群のカテゴリーに入ります。もともとはロコモとは運動器の症候群ですので、スポーツ障害もある意味、突発的な外傷でなければ、なんらかの身体要因が背景にあっての現象ということになります。つまりは競技特性はあるものの、スポーツ障害も子供特有の身体機能の欠如が考えれるということです。このように症候群として位置づけることで、予防概念を適応させやすくなります。
昨今は子供達の運動機能が低下していることが言われおり、遊ぶ機会や場所が減っていることや、防犯意識の高まりと、ゲームやスマホなどの普及により、時間の使い方が変わってきていることも背景にあるでしょう。

つまり転んだら容易に手をついて骨折してしまうなどの、反射神経といいますか自らの身体の危険や突発的な外力に対して、防御のための反応ができないということを意味しています。手首の柔軟性の欠如なども身体的要因としてあり、そういった意味での柔軟性がロコモの対象となります。よって高齢者対象の台からの立ち上がり動作や歩幅による評価項目はありません。しゃがみこめるのか?片足立ちできるか?また手首の柔軟性などの項目について評価します。

その中でも上肢の挙上において最大挙上できるかどうか?という項目があります。また体前屈なとの柔軟性です。腕がまっすぐ挙げられない、体前屈の硬さについては脊柱の柔軟性が絡んでいます。もちろんしゃがみ込みや、手首の硬さも遠因には背骨の機能低下が考えられます。

今回、iクラブさんでの講座においては、スポーツ障害予防において、上肢帯の関節可動域の確認と左右差についてチェックしました。肩がどのように動くのか?競技特性によってどのような差があるのか?ROM体操とかできそうですね^_^

そして可動域、柔軟性だけでは障害予防にならないのは、実際に負荷かかかり運動を遂行しなければいけないということです。筋力?ということになりますが、動きの中にいかに課題を持って合目的にプログラムを組んでいくかということが大切なのであり、筋トレ、ストレッチだけでは合理的な身体運動につながらないのです。

課題のなかで目的があり、その目的を共有した中で筋トレやストレッチがあり、そして身体重心のフィジカルをコントロールするための動力源か体幹になるのです。つまりは体幹のトレーニングは単に腰痛の予防などの効果にとどまらず、身体運動の加速度や推進性に寄与してくるのです。よってスポーツパフォーマンスの向上という最も選手にとって大切な本来の目的に合致するということです。

ところが障害予防という観点が先立つと、マルアライメントの修正という視点になり、その結果通り一辺倒なフォームに陥ってしまうのです。つまりはキネマティックな空間の中での時系列に並べた肢節の位置関係において、関節のメカニカルストレス回避というスポットに目を奪われがちで、勝負や駆け引きなどの本来のモードの中での感覚とかけ離れてしまう可能性があるのです。

つまり要素として関節に負担のかからない条件を整えるのが理学療法であるならば、その後の身体運動へのつながりはトレーニングのトレーナーが担当し、さらには戦術的なところへの落とし込みは各コーチが担うということになるでしょうか。やはり理学療法士は治療というところが主たる分野であり、その根幹を揺るがすことなく幅を広げていくべきでしょう。

学校教育の中にもフィジカルの問題がクローズアップされる中で、その知識と見立てをしっかりと小中の教育現場においても貢献することができると確信した機会でした。真っ直ぐに走れない!という子供たちもいるようで、それが稀ではないというところが衝撃でした。
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