運動連鎖インソール

運動連鎖インソールとは何か?

 運動連鎖アプローチ®はリハビリテーションを理念に理学療法の原理原則を旨とし、普遍的な身体機能の追求を積み重ねてきました。身体機能の原理原則を考える時に、足部の運動連鎖は必須となります。運動連鎖インソールでは、足部の機能を高め、推進性を高めることで、歩きやすさ、動きやすさを獲得するための重要なツールとなります。つまりインソールは物理的にも構造的にも変化を与え、そして感覚入力により運動連鎖を賦活させる作用を有しています。足部の解剖学的、運動学的、バイオメカニクス、感覚入力による脳内プログラム、姿勢制御、推進性などの効果を総合的に考慮してし、個別性を持ってアプローチする方法となります。


運動連鎖インソールを学ぶにあたり疑問や質問に答えていきます。

・インソールのための機能評価で、「Windlass,Truss機能」と「内在筋」を臨床でどう評価するのか、また歩行・歩容を見る際の「リズムと推進力」とは具体的にどのようなことなのか?

 
「Windlass,Truss機能」と「内在筋」は切っても切れない関係にあります。Windlass機構は足底腱膜の巻き上げ現象であり、内在筋の関与はruss機構に比べて比重は大きくはありません。つまりWindlass=アーチが上がる=足のアーチ機能は完璧か?と言われるとということです。

ではTruss機構とは足底腱膜だけの作用では何か足りないのか?それが足の内在筋となります。つまりは足の内在筋は足根骨のつなぎとして連結しており、インナーマッスルとなります。内在筋ということは外在筋もあるわけで、それがEHLやEDL、FHL・FDLなどの長い筋肉となります。つまりは同じ足趾の屈伸においても、MTPではなくPIPやDIP関節の屈伸においては内在筋は働きを妨げられやすいということです。よく見られるのは内在筋が低下していて、外在筋が過剰に働く状況においては、足趾の屈伸を繰り返すことで足が攣ってしまうことがよくあります。
 つまりは外在筋のパワーに内在筋の応力が耐えられなくなることと、足部のバレエで言えば綺麗なアーチ状のポワントを作れないということなのです。以上にことからもTruss機構においては足の内在筋が足部のmobilityという観点から大切となってくるのです。よってハイアーチが逆に弊害となるように、それはTruss機構の破綻ということなのです。

リズムと推進力とは、スムーズに加速をもって進んでいるということです。しかしながらこのリズムについては視覚的には感覚的に捉えるしかありません。加速度計などをセンサーとしてつけておくと、また法則性として波形がでてきますのでそことは相関してくる可能性は高いです。歩行とはCPGによるパターンジェネレーターによって制御されています。随意性でありながらも、実は自律性があるということです。意識的に歩いているうちは、まだ本来の歩行への過程であるといえます。観察していて、明らかに跛行がみられる場合にはリズムと推進性は自ずと損なわれおり、しなしながらその左右差を有しながらもより効率の良い歩行を獲得することが理学療法の目的とするならば、アライメントや姿勢としての基準ではなくその人のバランスのなかでのリズムと推進性ということになります。推進性においてはヒールロッカーやアンクルロッカーを代表とする、筋肉の作用だけではなくテコの原理を使った作用となります。つまりは歩行とはすべてのよいこらしょっと!運んでいるわけではなく、後ろから押されたように、または前から引っ張られるかのような力学的な作用が働いているのです。それが推進性ということになり、骨盤の閉鎖力などと深く連動しています。


・足底板の効果判定で、「片脚立位のバランスにて腰部までの影響をみる」と「運動連鎖の遮断がみられる場合でもリズム性を促すアプローチにて上下から効果を干渉させていく」とは具体的にどのようなことなのか?

 運動連鎖の遮断は仙腸関節の閉鎖力が全く働かない、いわゆる可動性のない仙腸関節とさらにそこから続く下肢のマルアライメントが強い場合におきてきます。もちろん腸腰筋が聞いていない場合においても同様であり、仰向けで脚を持ち上げた時に重たく感じる人は大概が運動連鎖の波及が困難となりやすいのです。つまりは体幹の安定性とも関わってくるのですが、両脚を挙上して保持できないような人も可能性として高くなりますね。単なる筋力というよりも機能不全なのです。
よって可動性としての骨盤と下肢のマルアライメント、そして体幹と下肢のつなぎである腸腰筋の機能低下という要素が運動連鎖の破綻ということにつながります。そしてインソールにて腸腰筋がエクササイズよりも効果的に効率良く高められるわけではないのですが、ある程度の骨盤の開閉力と許容範囲の下肢アライメント、そして腸腰筋の機能を有していればリズム性を促すアプローチとしてのインソールが効果を発揮する可能性が高くなるということです。しかしながらあくまで上行性への波及効果であり、下降性の影響については頭頸部との距離が離れているため咬合治療などのほうかダイレクトであり効果的であるといえます。いずれにせよ上行性であれ下降性であれ、波及させていくということの機序ですので歩くということは大切であるということです。
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