膝の運動連鎖についての疑問質問コーナー

運動連鎖道場18期では9月のテーマは膝と股関節の運動連鎖でした。この膝の運動連鎖は回旋という要素があり、関節として回旋角度そのものは小さく測定対象とならないがゆえにその重要性が認識されていないことも多い部位といえます。
道場生からの質問を載せますね。

①膝からの運動連鎖(4方向の回旋を評価して矯正する膝へのアプローチ)はどのようなケースで有効なのか。

膝の回旋は姿勢制御のなかで緩衝作用として大きなウエイトを占めいてます。つまり、膝の屈伸と回旋をわずかに変えるだけでも大きく姿勢制御の動態に影響を与えるのです。つまり膝の回旋がわずか3度だとしても、その3度は内旋と外旋という明らかに逆方向のモーメントに関わっており、それだけで全身の運動連鎖に関わってきます。何より変形性膝関節症や痛みを抱える膝痛の患者において、回旋動態を変えることは膝屈伸の改善をもたらし、そして荷重動態と何より痛みの軽減につながります。

②膝は体幹と足のどちらからアプローチしても改善するとのことで、膝は上下の影響が大きいかと思います。股関節や足の使い方の癖が改善されていないと戻りやすいように思います。

膝関節は矢状面の屈伸に影響を受けます。つまり足関節と股関節の屈伸角度によりモーメントが決まってくるのです。力学的平衡理論をみるとわかりやすいと思いますが、上半身重心の位置と下半身重心の位置が重力線と一致することで膝の負担は軽減されます。あくまで力学的な構築学的な観点からみることによる視点として矢状面であり、そのコントロールなのです。使い方のクセという文言は定義として曖昧で、クセはクセのためのロジックが必要となります、つまり運動学習や身体イメージといったカテゴリーになるので、力学的な視点と組み合わせてみるといいでしょう。

③「エクササイズ・ストレッチの中で大腿四頭筋・TFL・ハムストリングスの筋緊張を評価する」とは、具体的にはどう評価するのか。エリーテスト、オーバルテストなどの他動的な評価ではなく、という意味か。


 
スクワットやストラテジーテストのなかで触診により確認します。つまり動作の有無ではなく、筋活動を実際に触ることで確認するのです。この動作はこの筋肉を使っているはずだ!としても実際には運動の順番やその肢位に至る過程が違えば全く使われる筋肉が違ってくるのです。つまりは実際に形だけではなく確認しながら行うということです。TFLと中臀筋は前額面のストラテジーにおいては代償されやすい筋肉です。またスクワットにおいてもハムストリングスの伸張性と大腿四頭筋の収縮も触診しることが有効です。つまりハムストリングスは長く使うか、短く使うかということにより全くストラテジーが違うのです。理想は長く使うことですが、合目的には脳卒中においては短く使うということが戦略的に有効となります。つまりは短く使うとは坐骨の起始部を主に意識することで坐骨を下方に牽引し骨盤を後傾することになります。また長く使うことにおいては、それだけ骨盤に対する抵抗となるわけです。つまりは骨盤が前傾位において坐骨をより遠くに押すイメージにて行うと、その伸張性により腸骨の前傾はより強固なものになります。つまりは拮抗として腸骨筋が働きやすくなり前傾位に保持されるということです。

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