高校野球からみる勝負のアヤとは?

Category: 多事総論
間(ま)とは何か



 今年も高校野球の地区予選の、熱戦が繰り広げられています。昨日は西東京の早実と、千葉の専修松戸高校の決勝がテレビ放映されていました。



早実は終盤7回まで0-5と劣勢に立たされていましたので、さすがに逆転勝ちは難しいだろうと思いきや、結果を見たら大逆転勝ちしていてびっくりです。


必然性からみると明らかに東海大菅生でしょう…と思えたからです。早実は一昨日に優勝候補筆頭の日大三高に、完封勝ちでした。それまでは投手陣が打ち込まれていた早実からすると、まさかの完封勝ち!史上最高のピッチングが一番大事な大一番にて発揮されるとは誰も予想だにしなかったでしょう。乱打戦になるとおもいきや投手戦となり、誰もがあの投手陣では日大三高を抑えられないだろうと…しかし一生にあるかないかの内容のピッチングだったわけです。
このような格上であろうと思える相手に挑み、そして勝つということはそこで1度気持ちが切れることがあります。つまり、大一番ではテンションをマックスにまで高めており、その次は勝つまでは考えられないからです。また余韻や達成感もあります。ここを乗り越えたら大丈夫というような、安心感も出てきます。



ブラジルのワールドカップにおいても、ドイツに7点だかのワンサイドゲームにて負けたその前の試合では、コロンビアに完勝していました。コロンビアにはハメス・ロドリゲスがこの大会にて大ブレイクしており、グループリーグで日本と同じでした。大会前にはハメス・ロドリゲスは全くマークされておらず、このグループでは日本が勝ち抜けるには易しい組だろうと、国内では楽観論もでていました。つまりベスト8とかで、そのハメス・ロドリゲスを擁したコロンビアに同じ南米としてブラジルは見事に押さえ込みました。かなりコロンビア戦でのピーキングから、ドイツ戦にてさらに高めるのは難しいように感じました。もちろんネイマールが腰椎の骨折にて離脱したいたこともありますが、ドイツのピーキングの合わせ方として、ブラジル戦では見事に決勝までのテンションの配分ができていたようで、長いワールドカップの期間においてフレッシュな気持ちにて挑めていたように感じました。

さて高校野球に戻しますと、早実はしばらくは甲子園から遠ざかっており下馬評では高くなかったと思います。清宮選手が入ったとはいえ高校一年生。とてもチームそのものを一人の力で牽引するにはさすがに難しいです。



ましてやそ日大三高戦までには打ち込まれていた投手陣、日大三高としても間違いなく打てると読んでいたはずです。あれだけ打ち込まれていたら、、狙い玉とかの絞り方もやや甘くなってしまいます。好投手と前評判の高いチームと対戦する場合には、選手もかなり研究して挑みます。対策を万全にして狙い玉もしぼってくるはずです。あの大谷投手でさえも、3年の夏には甲子園に行けませんでした。準決勝にて160キロを出して決勝では相手チームもマシンをかなり前に持ったきて対策を立てていました。
結果的に大谷を要する花巻東高校も打てなかったわけですが、どこかにこんなスーパースターがいれば精神的に依存してしまいます。また決勝で勝った高校も、大谷に勝ったという達成感もあったでしょう、甲子園ではころっと負けてしまいました。対戦相手は大谷を擁する花巻東に勝ったチームとして警戒し、花巻東に勝って出てきた高校も、大谷に勝ったんだからという気持ちはあったことでしょう。甲子園という山の途中経過として考えられるのか?それともそんな余裕もない状態なのか?気持ちの切り替えによるコントロールは、経験のあるチームとそうでないチームでは大きな壁があることでしょう。

ワールドカップにおいても、強豪国は決勝トーナメントに入ってからギアを上げだす。それまではチームの状態を確かめながら、試合巧者にて凌ぐことになります。なでしこがまさにそうであり、グループリーグでは全選手を試して、全て一点差にて勝ち抜けでした。8のオーストラリア戦は完璧であり、イングランド戦はドラマティックな結末を経てアメリカ戦でした。
アメリカは、この四年前のワールドカップ決勝のことをいわゆるリベンジに燃えていて、それが当事者の、日本であったということで尚更です。その気合いと用意周到に進めてきた戦略、そして挑む気持ちが開始15分に集約されていました。どれもが全てファインゴールです。



勝負のあやというのは、必然性という流れによってかなり左右され、それはどんな指導者であったとしても、シチュエーションまでをコントロールすることはできません。今日は私の日ではなかったというような表現をされるように、相手があることなのでどうしようもない流れもあるのです。



何かを背負っているときの、エゴや自分ではない誰かのためにというその精神が力を引き出すキーワードとなるのでしょう。意識が目の前のそしてあらゆるよる感情に流されることが普通なのです。煩悩なのでしょう。なでしこかどうして結果を残し続けるのかは、自分ではない未来のなでしこのために、女子サッカーの未来のために…そんな意識が彼女たちを支えているのでしょう。恵まれない環境だからこその使命感と責任感!明らかに個々の力では劣っているなでしこにおいて、使命感によるエキスの注入による諦めないこころ!それが発揮されるには、相手の隙や焦りなどをついた粘りなのです。よりグダグダの試合になればなるほど、勝機はでてきます。それが、最初からターボにてギアを入れられてパワー勝負にこられると、気持ちや粘りなどの持ち味を凌駕してきます。



相手のこころを折るなでしこのプレーも、こころと気持ちがマキシマムになった時にこそ発揮されるのです。



サッカーはフィジカルだけでは成り立たないスポーツです。個だけでもダメなのです。



自分たちのサッカーというフレーズに含まれる落とし穴!
この検証なくしては前に進めません。用意周到、準備万端にすると、日本はその通りに意識が囚われ、シンガポールに、引き分けるようなことになります。ハリルジャパンは素晴らしいです。監督としてこれ以上ないくらいハードワークをしており、やり残したことはないだろうというくらいの完璧なお父さんです。



日本は親善試合や壮行試合にて結果を残します。その勝ち方を見ると、スコアは大差であったするのですが、内容はというとそのどれもがファンタスティックなゴールです。タイミングとあらゆるプロセスの伏線が敷かれています。



欧米のように南米のように、いかにも個のレベルの高さのスーパーゴールではなく、日本は時に空ぶったり、バタバタのグダグダの中からボールに当たり損ねで入ったりします。



このグダグダのなかで、懸命に動くその姿に神が微笑むことがあるのです。まさかそこであんなトラップミスはしないだろうというようなプレーをします。また普通なら加速して動くものを、妙に足がもつれて減速して、相手は思わず押してしまいファールをもらったり…なでしこのプレーでも、再三ありましたが詰まってしまうから押してしまう。。相手にとってみればイライラですよね。



二本に必要なことは、まともに真面目に一途にゴールを目指すだけでなく、ファールをもらう相手に当ててタッチラインを割るなどの、相手のリズムを途切れさせる狡猾さです。狡猾という表現は日本らしくないので、流れを待つ!引き寄せる!風向きが変わるのを待つ!その気心なのです。



個の力を伸ばすとは、ヨーロッパでバロンドールをとるような選手の真似をするということではありません。

どうせそれは追いつきっこないからです。スタイルを模倣しても仕方がない。



諦めないこころを、アルゼンチンのディマリアのように走り通す!強いこころなのです。

そのこころは個にむいていてはチカラは半減です。献身性と空気を読むコントロールするスキルなのです。

どうして日本のサッカーや野球は世界大会だと、みていて買った気がしたいのだろうか?

WBCでも四番打者がつなぎのバッティングをして、四番目にバッターだと吹聴する。日本ではホームランバッターで鳴らしている選手がどうして世界ではそうなるのか?

別にスタンドまで飛ばせないはずはない。ボールの違いはあるものの、海外の選手よりもパワーで劣るものの、ホームランを打てないわけではない。しかしながら、何故に?それは日本の場合には必然性や流れの中での力を借りて打つのです。単に自分のために打とうとするタイトルホルダーではなく、王や長嶋を記録では抜いている落合よりも、そして高校野球では清原・松井レベルのという例えが、清宮選手に出現で語られたり。しかしスラッガーは三冠をとった松中選手や、日ハムの大阪桐蔭出身の中田翔選手がいるのにもかかわらず、やはり甲子園伝説としてそしてその印象がプロにおいても鮮烈な記憶として残る清原・松井なのです。浪花節ではないですが、男気のような気持ちを乗せてプレーするのが日本なのでしょう。本来は日本男児なのですがそれをナデシコが引き継いでいるということです。この精神性を改めて学びなおさないといけませんね。

助っ人や外人の野球選手はとにかく必然性というよりも、バコーンといきなり打ちます。その爆発力は個の力であり爆発力でありパワーです。日本にはこの爆発力というような説明は似合いませんね。

さてバッティンについても触れておきましょう。
バッティングは練習時の余裕のあるときのほうで軽く打てます。ボールはそもそも強振しなくても当たればそれなりに軽く外野までなら飛んでいくはずです。しかしながら向かってくる小さなボールに、たまたま振って当てて飛ばすというのはそうできることではありません。つまり打ちに行ったら当て損ねるのです。迎えに行ってそして、打つほうも寸分の狂いもなく微調整して当てに行く。その能動性と受動性のバランスにてボールを捕まえることこそがバッティングの極意となります。大リーグのスラッガーはスイングスピードとパワーで、点でボールを捉えてその一瞬に全パワーを集約させます。つまりは、体全体をテコとして点に集約させるのです。日本のバッターも近年大リーグとの交流も盛んになり、若い世代が先輩ではなく海外のバッターを参考にして新たなバッティング技術を取り入れようとしています。古くは小笠原がフルスイングというイメージがあり、そのフルスイングを森選手が見事に体現化しています。もともとは王元ダイエー監督の体重移動によるしなりで打つ。この体重移動はイチローの振り子打法と呼ばれた形にも表れ、改めて体重移動というかなでの匠なバット捌きです。王元監督の場合には、奥歯がかけるほどの集中力と軸により打っていた印象です。さすがにあそこまでの集中力と研ぎ澄まされた感覚は、現代における真剣における戦いの心情となります。イチローはそれこそ多様性と自由度でしょう。その体重移動のなかであらゆるボールに変化して対応出来る。大リーグにいって、少し内股で仙腸関節がPIになっており、あれでも普通はパフォーマンスとしては身体の膜系のテンションが高まらず、分節的なパーツとしての分離がおきてしまいます。よって長打をうつこともホームランをうつことも最近は少なくなってきました。フォームも以前よりも膝を内股にて肩甲骨は挙上し、アライメントにてセンタリングをしています、オリックス時代はもう少し背すぎが伸びていました。ただイチローの場合には自己管理が素晴らしく、そのやるべきことをやっているというその自信が不安を寄せ付けないものとなっています。変わらずやり続けたことがある自負ですね。しかしながらパーツがバラバラに動くものだから、一体化しない軸ができないため身体の一部にて線を作ってボールにあてることになります。完全に当てに行って内野ゴロもでなくなってきています。既に末端を統合する身体全体の軸機能が作動していないものと思われます。ボールに当てに行くのではなく、その軌道において身体の全てをテコとして使える。それが走攻守と大リーグにもつながる道になります。大リーグあがりの日本選手が活躍しないのは、もともとはハードなトレーニングのメンタリティにてやっていたものが、大リーグの強靭な結合組織をテコとした使い方に視覚的に慣れてしまい、写ってしまうのです。日本人は体勢を崩しながらも思いの丈をぶつける必然性です。ドライに個人という思考が高くなりすぎると、もはや日本のチームに戻っても思い入れはありません。あくまで個人ですので。ハードトレーニングはもともと身体全体をテコとして使うのが苦手なところを、無意識にまで落として動けるようにすることにあります。普遍的な軸系ではなくその人固有の身体特性を反映した使い方です。細かい身体意識をスポーツにおいては一つの個体として統合しなければいけなくて、それでいて分節的な器用さというもを特徴として忘れない。近年は体幹トレーニングにてハードトレーニングによるものだけでなく、効率良く身体の普遍的な法則を身につけることで、欧米の身体の法則を日本にエキスとして注入しているのです。
 しばらく国際大会でホームランを打てない日本人から、国際舞台でも活躍できるスラッガーの登場が待ち望まれるところです。もともとできる大リーグの選手ではなく、日本人は見て学べばいいのです。やはり落合やイチローの影響は強く、どちらかというとパワーではなく巧みさでのバッティングです。日本人のようにある程度、ためを使って投げるではなく欧米の一ニーというテンポにはがつんという打ち方が合っているのでしょう。また日本人はすぐに影響され写ってしまいますので、国際大会ではどうしてもつなぎのあてる自分になってしまうのでしょう。ある日突然唐突に長打を打つというのは日本人には無理で、気持ちの高まりとテンションが大事なのです。よって本当に困った時に土俵の俵に足がかかってから強さを発揮するのです。

 粘って当てているうちにヒットになるのは、相手が投げるボールがなくなるからだけでなく。徐々に自分の間合いにて打てるように相手のピッチャーのリズムが取り込まれるからなのです。この間合いは気負っても、力んでもだめでためのある方が勝ちとなります。ためや間にて全身の統合が準備がされるからです。

早実の以外は、必然性は菅生のほうが高かったと感じました。春夏出場を目指す甲子園への思いや経験も、別ブロックの準決勝にて早実は日大三高をまさかの完封にて勝っていてある意味力をかなり使い果たしたのでは?、心理的にも菅生のほうが有利だったはずです。ただ8回の猛攻というか流れというか、あんなこともあるんですね。異様な会場の雰囲気といものなのかもしれませんね。
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