ブルースリーの動作分析

例えば下の写真
正常ではしない動作です。しかし、良く観るシーンです。
素人的には身体が柔らかい。状態でしょうか?。

PTの動作分析としは股関節を中心にどのようなことが身体に起こっているのか?。
どのような連鎖が起こっているのか?。
見識をお聞かせ下さい。
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ブルースリーの映画は今見てもその動きというか、迫力が本当にすごいですよね。眼差しと空気!心技体の融合が無くしてはなし得ない領域です。感嘆符しか出てこないこのパフォーマンスに、身体からの分析や解説だけでは、あまりにも片手間といえます。よく素晴らしいパフォーマンスについての解析が行われていますが、おそらく選手はそんな自分を見ても初めて知ることが多いでしょう。つまりはその角度や見方での分析は、要素の一側面というだけであって、実際にはその分析から得られた知見から、エクササイズなどを考案したとしても試合などの本番にはなかなか活かせないものです。その場の治療の中での一場面では、結果は出ますけどね。それは刺激反応という自分のホームでの話なのです。
実際のパフォーマンスでは、あらゆる条件下の中での選択となるため、ノンプレッシャーのただ投げるだけとか、歩くだけとかの場面に規定されないのです。

つまりは治療にて動きが簡単に良くなるような事象は、簡単に消えるということです。試合の時に全身全霊を持ってした時に、つまりなZONEに入った時にしかできないパフォーマンスがあるのです。

治療者も同じで、小手先の反応を見るだけの技になってしまうと、目的が何なのか?単に自らの知的好奇心やパフォーマンスとしての道具になってしまうのです。このように私がつらつらと述べているということは、大いに自分にもその要素があることがわかっているため、戒めも入っています。つまりは、本当に良くなる改善するということは、常に全力でなければならないということです。これは一番難しいことですよね。できればプレッシャーのない、楽しみながら仕事をしたいと思うものです。これが楽して…という領域にも通じてきます。

臨床や、治療において、大切なことは、派手にアドバルーンやキャッチーな言葉や表現で、人の興味を惹こうとすることではなく、無骨にコツコツと一つのことを信じて突き詰めることでしょう。時にそれが自らの価値や、優劣の比較対象としての道具になることもあります。登り詰める過程にある時には、誰もが純粋に学びそして何とか良くしたい!という気持ちです。ところがある所に行き着くと、今度はその、努力の到達したところから眼下を見渡すようになり、周りとの差別化と問題意識が芽生えるようになります。そして自らが優れている!どうしてそれを周りはわからないんだ!もなります。そこまでは良くあることですが、そこにビジネスモデルを組み合わせて、人の心理を巧みに付く知恵が備わると、立身出世の手段となります。また治療家とは具体的な価値の絶対的評価がないため、学術的に長けている人は研究という分かりやすい実績が認められる世界に入ります。

ブルースリーのこの動きは心技体の結晶ともいえる動きです。つまり対象があって、その対象の動きのタイミングにズバリとあった蹴りです。つかりシャドーにてどんなに動きができたとしても、対象が動きながら当てるのは至難の技です。じっと止まっている空いたではなく、対象が動いている中での蹴りなので、このコントラストがさらにブリースリーの蹴りを際立たせるのです。

この感嘆しかでない動きの運動学的な説明はなんとも的外れというか、専門家が自分の専門の中で説明したにすぎないということになります。それでもあえて理学療法士として説明すると、コントラストというキーワードに行き着きます。

つまり空間的な四節の位置関係だけでなく、床反力をいかにらうまくパフォーマンスに転換できるか!姿勢制御できるかが見ている側のファンタスティックを引き出します。

また拮抗的な矛盾を作り出すことで、より必要な部位の必要なタイミングにてスタビリティを作り出します。何よりもタイミングが、必要なわけで合気ではないですが、相手とのタイミングこそが真骨頂なのです。


写真を見る限りですが、最も特徴的なのは、体全体が左側に今にも倒れそうなぐらい傾斜しているということです。それでいて倒れそうな感じがしない。安定している。いや不安定ななかにも安定が感じられる四節のコントラストです。足をあれだけ振り上げると当然重心は後ろにかかり、後方に倒れやすくなります。左の軸足はやや外旋位でつま先を外側に向けることで、倒れそうな動きの物理的なストッパーをかけています。それでも倒れそうなモーメントを上肢の操作にて見事に釣り合いをとっています。つまりは写真は静的なバランスですが、止まっているようには見えない躍動感が感じられます。そこにひとは魅力を感じるのです。スポーツパフォーマンスとは、より不安定のなかでのコントロール、姿勢変化のなかでのコントロールが大切なのです。

まとめますとキネマティックな評価とともに、力学的なつり合いのその刹那の全身の動きのタイミング、連続したなかでの切り取った一場面での絶妙なコントラスト。一流アスリートはどこの場面を切り取っても、全身をダイナミックにあらゆるモーメントを制御している様が見て取れます。一連の動作はあまりにも早く視覚的にはわかりません。ただ凄いとしか・・よってそのコマ送りの合理的でダイナミックでそこにメンテリティーが入って120%の骨関節筋肉、呼吸、慣性が制御されていることに尽きます。
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