WCPT2015シンガポール報告

Category: 学会報告
WCPT Singapore Report

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 《registration》
5月1日〜4日までの4日間、シンガポールのコンベンションセンターにてWCPTが開催されました。
横浜で開催されたWCPTに参加して以来ですので、久方ぶりの国際学会です。
今回は特に発表もありませんでしたが、シンガポールには何かと縁があったこともあります。そして自分のなかでは、国内ではなく国際的な活動に迫られていることもあって、直前まで迷いながらも参加を決めました。最終的にはインディバジャパンから、モーニングセッションのお誘いがあったことも決めてですね。
 とにかくインターネットでの登録画面がよくわからない。英語であることもそうですが、とにかく手続きが長い。なんとかかんとかregistrationしましたが、返信がかえってこない。日本の学会だったらメールでもハガキの一枚でも届いて、その引き換えに参加証となりますが、本当に全くないので不安になりました。それは参加費が日本円で15万円に迫ろうかという値段・・・これは普通は参加できませんよね。いくら国際学会といえども10万円を超える額では、何かの間違いではないか?と確認してしまいました。しかしながら、どうやら何度見ても間違いではないらしい。3月末までに事前登録すればもう少し安くいけたようですがそれでも10万円はこえてきます。すでに4月ですので割高でした。フライトにおいても直前まで、どれが安く行けるかを検索していて、なかなか決まりませんでした。会場近くのホテルの利便性が良いだろうということで、City Hall駅中心に探していたところ、会場から道路を挟んですぐのMandarin Hotelがパッケージのフライトに行き着きました。いろいろな旅行会社などを検索したほうがいいみたいですね。ただ当然ですが早割を利用するとか、直通便ではなく乗り換え便などでいけばもっと安くあがります。フライトだけなら8万円も出せば往復できるようです。ただし安価なフライトは、乗り換えが必要であったり、日時がかなり限定されるので、有効に時間を使おうと深夜便にすると、かえって高くついてしまいます。私も木曜日の深夜11:50〜departure、帰りもPM10:20〜のフライトです。到着はどちらも朝方6時ぐらい。つまり寝ている間に到着するという便ですので、その日は1日有効に使えることになります。そんなこんなで、一人で何かと手続きするのは面倒なものです。誰かが一緒に学会参加するなどであれば、手続きの方法も複数人で知恵を出しあえます。
 学会の参加手続きは、木曜日の夜8時までできたようで、会場の下見も兼ねて前日に終わらせておくのも面倒が一つ少なくなります。日本と違って、ただでさえ不安要素があるので、一つでも用事を終わらせておくと精神的に楽です。木曜日はレセプションのみですので、私も参加手続きができるところまではチェックしていませんでした。とにかく朝の7:30〜17:30までプログラムされていますが、セッションの間は比較的ゆっくりとしているので、その辺りはスケジュールに余裕をもてますね。ただ早朝からのセッションも、聴きたかったのですが、一度も実行できませんでした。ホテルは目の前なんですけどね。
 5月2日土曜日から本格的に学会本番が始まるので、まずは学会会場の窓口で登録です。名前を告げただけでそのままパスでしたので、本当にそれでいいのかな?と思ってしまいましたがホッとしました。日本は本当にしっかりとしていますよね。
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 抄録集には会場レイアウトがついていないで、よくわからない。ただ3Fと4Fだけの会場だったので、しばらくすると動線がわかってきました。聞きたいプログラムもあるのですが、実際にはロビー活動や企業展示をぐるぐると回っていることが多く、やはり社交の場という意味合いが強いように思えます。国際学会ならではの機会や出会いも多く、国内ではすれ違ったり、知っていても話しをする時間とれないことも多いのですが、国外ですと出会うことそのものが貴重です。久しぶりの再会や、facebookのなかでの友達から声がかかったりします。また話しは自ずと世界のなかでの日本という視点が否応なくでてきます。やたらラフの格好の参加者も多く、それこそ日本の学会特有のスーツ姿で埋め尽くされた風景とは全く違います。日本ではおそらく失礼にあたるのでしょうが、世界中からあらゆる文化圏の人たちが集まる国際学会では受容するということが最も必要なスタンスなのでしょう。日本国内での常識を持ち込んでも、通用しないのは明らかです。国内では少しでも遅れたり、理不尽なことがあれば全てクレーム対応になります。またそうやって主張することが、あたかも当たり前だといわんばかりに、モンスター化しています。確かにそれはおかしいだろう・・という気持ちはわからないでもないですが、そのまま国外に持ち込むと大変なことになるかもしれません。舐められないようにという意味合いもあるのでしょうが、それでは世界は個人レベルで紛争だらけになってしまいます。
 
《Communication》
今回のWCPTでは、自分の課題だけが残りました。もちろん勉強になる発表やプログラムもあったのですが、なかなか日本の学会でも一つのポスターや発表を理解するだけでも大変です。なぜならその発表のために、演者はどれだけの時間を費やしているかを考えると、多くの発表がどんどん進行される学会では理解は深めるのは難しいといえます。そこは研修会やセミナーのほうがいいのでしょうね。ただ客観的にどのように人に伝えるか?日本では名前でなんとなく通用してしまうことがあったとしても、海外ではディスカッションできなければ話しになりません。言葉のキャッチボールができなければ突っ立っていても何も始まりません。コミュニケーション能力とは英語になるのですが、喋れるだけではなくディベートdebate能力になります。人としてキャラクターまでが醸し出されるようになることが、一番大切ではないかと感じました。Reactionのスピード、つまり反応速度ですね。考えから話そうとすると、すでに会話になりません。私も知り合いとはいえないぐらいの顔見知りのフランス人にすれ違ったら、すぐにHiと声かけとシェイクハンドです。これはすでに言葉というよりもbody languageですね。これだけは実践しましたが、そのあとのボキャブラが少なくて不安ですよね。どうしてNHKの基礎英語のように、nativeは一言一言単語を明瞭に喋らないのか?とくにシングリッシュと呼ばれるシンガポールの英語は、応答したらすっと立ち去るような。じっくりと聞くという感じではないですね。一瞬日本人からすると無愛想に映ります。ただそれがシンガポールでは普通なんでしょうね。中国でも同じような感じを受けましたから、日本人が微笑みの国なんでしょうか?どうやったらコミュニケーション能力があがるのか?即答できなくても態度や表情やbody languageにてまずはreactionすることが始めたほうがいいのかもしれません。また文献を読むことや、英語に慣れ親しむことも大切ですが、何より実際に海外の人たちと触れ合うことです。常にその環境に身を置くことが必要であり、日常からとくにアウトプットにおいて英語脳の切り替える必要があります。自分にとってどの英語の勉強の仕方がいいのか、そこからですね。結果的には日常のアウトプットを英語にて置き換えていくことから始めたいと思います。

《グローバルリズムと日本の理学療法士》
今回も多くの若い理学療法士を出会うことができました。運動連鎖道場生であったり、昔のスポーツ勉強会の知り合い、facebookでの友達、FTFというボランティア活動を通じての知り合いだったり、恩師や協会関係者、日仏交流でのつながりなどもありました。少なくともシンガポールに来ているぐらいですから、やる気がないわけがありません。そして皆が国際交流を、世界に眼を向けての意識があります。学会3日目の日曜日の夜には、来ていることがfacebookにてキャッチできた知り合いや、会場にてすれ違ったり、声をかけてくれた人たちに声をかけて懇親会にて親睦を深めました。ただどこのレストランも高い!!とくにベイエリアの周囲は当然です。離れたところで安く食べることも一考ですが、おしなべてビール一杯が2000円とか、パスタもピザも2000〜3000
円もしたりと、とにかくポンポン50ドル札が飛んでいきます。シンガポールドルSGDはrateが92円ぐらいですので、米ドルよりも安いのですがそれでもラーメンが一杯15ドルとなると、日本でもどんだけ高級ラーメンなんだ!となりますよね。ホテルにて何気なく朝食をレストランにて食べていたのですが、どうやら朝食込みではなかったようで、後清算で120ドルでした。朝食で一食3000円を超えてくるとは、さすがにディズニーホテルでもそこまで高くないよと言いたくなります。マンダリンホテルだからなのかもしれませんが、とにかく何度も換金することになってしまいました。
 これはたまらんとセブンイレブンにてカップラーメンを買って食べたのですが、驚きのカップに載っている写真のような具材を想像したのですが、開いてみたら麺とスープのみのこれも驚きの仕掛けでした。

《今後の国際学会》
次回のWCPTは2017年ケープタウン(南アフリカ)です。さすがに遠いですよね。ACPTというアジアの国際学会も来年9月にはマレーシアで、2017にはタイで開催されるとお聞きしています。詳細については私も確認してませんので、ぜひ各々ご確認いただけければと思います。
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 また今回の学会ではJPTAに連載寄稿いただいている、タイでJICAから理学療法士として活動している岩田さんともお会いできたました。まさかの出会いですね。タイでの学会参加はまた実りある見聞ができそうです。これを機にぜひ皆さんで日本の理学療法を発信していく活動をしていきましょう。私のよな50才を間も無く迎えようとしているおじさんも一から学ぶつもりで頑張ります。若い人は間違いなくグローバルリズムの波に乗らなければ、話になりません。もちろん全員でなくてもいいのです。ただ海外から輸入するだけの戦後からの脱却を、そして本当の意味での開国をしなければいけません。それはメンタルと心構えの問題です。そういった意味での明治維新における侍の開国における気概は、もしかした今よりも積極的であったかもしれません。使命感とそして自分たちが追いつかなければいけないという危機感です。すでに経済大国となって、安穏とすることが自らを守ことになってしまっていますが、また鎖国時代にもどってしまっています。一部の海外経験のある人だけからのアクセサリーとなってしまっている現状から、本当の意味での日本を発信できるニュータイプの登場が必要なのです。研究と同じで、少数が海外に行っているだけで、その人たちの知見だけが、あたかも上位概念かのような一方通行では、比較検討がないのです。ただの個人見解であって、それが本当にスタンダードなのか?日本に導入するにあたって、そのままコピーすることが正しいのか?研究もNが多くないと検証にならないのです。
 ぜひ、一緒に本当の意味での国際交流を、今更ながらですが進めていきましょう!!
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